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乳がん日記

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乳がんの話をまとめています。
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#手術

乳がんの検査〜入院・手術の治療費

前回、抗がん剤の治療をまとめてみた。 今回は乳がんの検査から入院と手術に関わる治療費をまとめてみた。 ちなみに私の自己負担額は3割である。 また、その人それぞれ加入している健康保険組合に応じた高額療養費や付加金といった制度があるはずなので、それを踏まえた上でご参考にしていただきたい。 ①手術前の検査:43,930円 <内訳> 自分でしこりを見つけて病院へ。触診と超音波検査 1,960円 マンモグラフィと針生検 7,800円 針生検の結果報告、手術の説明、心電図や血液

がん患者は周りに甘えていい

前回、がん患者の集いに参加したことを書いた。 その中で、自己紹介タイムの時に泣き出してしまった女性のことを紹介した。 自分が乳がんになったこと自体もつらいが、それよりも副作用で家事ができず、夫に対して申し訳なくて心苦しいという理由で泣いていた。 分かる!分かるよ!! その気持ちは同じ女性としてよーく分かる!! 私もかつて仕事が忙しすぎて家事が全くできなかった頃、あるいは適応障害になって仕事を辞めて毎日寝て暮らしていた頃、自分は女として欠陥のあるポンコツな生き物だと自分を

明るい乳がん治療&2023年の振り返り

私は「明るい乳がん治療」をモットーにしている。 あえてそうしたつもりは全くなく、自然とそうなってしまった。 そりゃあ最初は泣きましたさ。 毎日のようにさめざめと。 まずは初めて病院で乳がんの疑いを告げられた日。 夫に打ち明けながらポロポロと涙を流した。 その翌日には友人に電話しながらウワッと泣いた。 病理検査の結果が出るまでの2週間、夫に気持ちを話すたび泣いた。 神経質になっていて、ちょっとしたことでも感情的になってしまって夫に八つ当たりもした。 病理検査の結果が出

抗がん剤副作用の脱毛が始まった!

一般的には、1回目の抗がん剤投与から2〜3週間で脱毛が始まるとされている。 しかし私の場合、10日目で始まった。 もともと私は髪の毛が伸びるのがめちゃくちゃ早いほうなので、納得だ。 というのも、抗がん剤というのは細胞分裂が活発なものに効果が強く出るらしく、その最たるものがガン細胞ということになるのだが、髪の毛も人間の身体では細胞分裂がかなり活発らしい。 人一倍髪の毛が伸びるのが早く、メンテナンスが大変だった私。 ブリーチ毛のため、根元の黒くなるスピードを見ると分かりやすい

初めて乳がんの方と会話した話

初の抗がん剤をスタートする数日前、歯医者で歯のクリーニングをしてきた。 抗がん剤治療中はお口のトラブルが多いということで、事前に徹底した口腔クリーニングが推奨されているからだ。 予約の電話をした際、前回のクリーニングから3ヶ月経ってなかったため、まだ予約はできないと言われた。 そこで「病気の治療が始まるのでどうしても今週行きたいのですが……」と伝えたところ、そういうことであればと快諾いただけた。 そして実際にクリーニングをしてもらう際、歯科衛生士さんに「何の治療ですか?」

乳房全摘後、初の旅行&大浴場に行ってきた

以前、温泉に行きたいという旨の記事を書いた。 そして予告通り、温泉に行ってきた。 といっても宿泊先のホテルの大浴場で、いわゆる有名な温泉どころというわけではない。 間もなく抗がん剤治療に入るため、元気なうちに旅行に行きたかった。 これから大きな治療に挑むのだから、パワースポットでパワーをもらったりお参りしたりしようと思い、行き先を長野に決めた。 初日は長野駅近くの善光寺でお参り。 真っ暗なお寺の下を歩いていく「お戒壇(かいだん)巡り」に挑戦したのだが、想像を遥かに超える

乳房再建しなくても普通に温泉に行きたい

私は2023年9月の頭に乳がんで右胸を全摘した。 再建するつもりは全くない。 片胸がないことで困ることは何もないし、ビジュアル的な意味でも全然気にならない。 その辺の話は、以前書いたこちらの記事をご覧いただきたい。 そして今月末、手術してから初めての温泉に行こうと思っている。 手術からまだ1ヶ月半くらいだが、抗がん剤治療に入る前に旅行に行っておきたいのだ。 そこで悩むのが、どうやって温泉で右胸を隠すかだ。 手術する前は、大枚をはたいてシリコンの人工乳房を作るつもりでいた。

Going Flat 〜乳房再建しないことをポジティブに選択〜

私の手術前の心境 乳がんで胸を全摘することになった人が一度は通る道。 それが、乳房を再建するかどうかの選択だ。 アメリカでは再建ありきで治療が進められると聞くし、ここ日本でも約半数の人が再建をするそうだ。 以下の記事でも書いたように、私は同時再建をしないという選択をした。 一番の理由は、手術日が1ヶ月以上も先になってしまうからだ。 あとから再建する方法もあるので、おいおい考えればいいと思った。 ちなみに夫は再建に反対だった。 追加の手術で身体に負担をかけてほしくない

割と若くして乳がんになった話⑥ 〜入院と手術〜

セカンドオピニオンの結果を受け、納得感満点で手術の日を迎えることとなった。 自分にはこの方法がベストなんだと心から納得して治療に臨むことは本当に重要なので、セカンドオピニオンを受けるかどうか迷ってる方はぜひとも受けるようお勧めしたい。 例えば胸を全摘してから「ほかの病院だったら温存できたんじゃないか?」と思ったり、薬の副作用に苦しみながら「別の治療方法もあったんじゃないか?」などと思ったりすることは精神衛生上、非常に良くない。 あと、主治医にセカンドオピニオンを受けたいと相