迫りくる喪失体験に備えよう

noteは余計な事もメモれるので便利。これは、ちょっとしたメモ。

高齢期の喪失体験は、ある学者の説によれば4つに分類されるという。
・心身の健康の喪失
・家族や社会とのつながりの喪失
・経済的自立の喪失
・生きる目的の喪失

人間の四苦は生老病死!老に照らし合わせると納得のラインナップだ。

書いてるうちに息苦しくなってくるけれど、詳しく言えば、体力や心身機能の低下などによる≪心身の健康≫の喪失。子どもの自立、定年、退職、引退、配偶者や友人との死別などによる≪家族や社会とのつながり≫の喪失。定年、退職、引退などによる≪経済的自立≫の喪失。社会的地位や役割などを終えたり失うことによる≪生きる目的≫の喪失の4つとなる。

そのむかし、高齢者の喪失体験のワークショップを行っていたのを思い出した。内容は次の通り。

1.A4用紙を3回折って8マスを作る。

2.次の8つの言葉を一マスにひとつ書き込む。お金、配偶者(パートナー)、親戚、友人、健康、仕事、地位、趣味

3.折れ線を切って8つのカードを作る。

4.目の前においてカードをじっと見る。

5.失っても良いものはないかもしれないけれどそのうちの一枚を破る。

6.もう一枚、もう一枚と破る。

7.だんだんと辛く寂しい気持ちになってくるので適度なところで止める。

8.自分の感情の動きを振り返り言葉にする。

真剣にやると結構しんどい。

若造が良くこんなことをしたり顔でやっていたものだと冷や汗が出た。

ちなみに、その喪失体験の適応方法には5つの型があるらしい

Ⅰ.成熟型(自適型):自分の過去と現在を受容し、自尊心を失わず、引退後も積極的な社会生活を営み 続けようと努力する。
Ⅱ.ロッキングチェア・マン型(隠遁依存型):引退後にこれといった強い希望を持たず、悠々自適を楽しみ、 他人の援助や支持を当てにしている。
Ⅲ.装甲型(自己防衛型):精力的に活躍することで老いの恐怖に対抗・防衛しようとするが、老いに対する正しい理解に欠けている。若者をねたむ。
Ⅳ.憤慨型(外罰型):自分が老いる現実を受容できず否定的な態度を取り、隠退になどによるわが身の不遇を他人のせいにして、非難、攻撃、敵意、恨みなど示す。
Ⅴ.自己嫌悪型(内罰型):自分を人生の敗北者とみなし、悲観的で孤独である。死こそ現在の惨めさからの解放であると考えている。

成熟型(自適型)が社会的には最適なのだろうが、なかなかどうして心身の老いを自覚しながら積極的に社会にコミットし続けるのも大変なこと。

我が身を振り返ると、成熟型とロッキング・チェアマン型のミックスバージョンあたりが望ましく感じる。勝手に造語すれば隠遁自立型。多くのことは望まず、ほどほどに世間と距離を取り、適度に自立しているイメージ。日々侵食してくる老いに対しては、徹底抗戦などはせずに「もう少し向こうに行ってて」というくらいのささやかな抵抗を試みる。そのようなポジションが望み。

自分自身の喪失体験への準備と抵抗のための現在地を探る第一歩として自分の時間の使い方を検討することにした。

経済的自立をするためには、とりあえず働かなければならないが、そこに集中する時期はとうに過ぎた。なにせ林住期!仕事を第一優先にするのは、私にとっては?ワークライフバランスを考えて生きることに幸せはありそうだ。

とは言っても現在、自分の限りある生活の中で最も時間が割かれているのが仕事にまつわる時間。週5日8時間労働で40時間。残業が平均2時間程度。たまたま符号したのだろうけれど、睡眠時間が週42時間程度なので働いた分だけ眠るのがちょうど良いのかも知れない。

84時間??

週の時間は、24時間☓7日なので168時間。つまり、84時間を引くと残り84時間。たまたまだけどピッタリで気持ち良い。

残り半分は何をしてるのか。ちゃんと考えようと思ったら次が降りる駅。

もう少しだけ。

その時間にプラスして携帯電話にクライエントからのメールや電話が休みの日も時々かかる。この時間は、ある意味自分の裁量で行っているため感覚的には仕事から除外。副業もあるが、これも実益を兼ねた趣味的な要素(知的好奇心を満たすことが主)が大きく仕事から除外。

タイムアップ。プシューと音がして、ベルが鳴り、いつものアナウンスが流れ始めた。

残りの時間はどう過ごしてるのか。

また、今度検討しよう。

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