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犬が教えてくれた、大切なこと

皆さんはペットを飼ったことはありますか?

犬、猫、亀、お魚、フェレット、鳥、うさぎ、トカゲ…色んな好みがありますよね。

特に犬は日本のペット文化の中でも安定した人気No. 1です。

昔は家の外で飼われていることが多く、小学生の時はあっちのワンちゃんに挨拶、こっちのワンちゃんに挨拶しながら登下校したものです。

今では外飼いも少なく、外で飼っていたら虐待と言われかねない世知辛い世の中です。犬を飼うって結構大変ですよね。気軽に泊まりで出掛けることもできなくなりますし、餌やワクチン代も結構かかります。

しかしお世話が大変な以上に、犬が無条件でくれる愛に虜になる人も多いのではないでしょうか?

実は犬と見つめ合うことで、幸せホルモンのオキシトシンが出るのをご存知ですか?麻布大学の研究結果でも示されています。犬と人間が見つめ合うと、犬も人間もお互いにオキシトシンの分泌が促進されるそうです。

昔、チワワとおじさんが見つめ合うテレビCMがあったのをご存知ですか?あれもきっとオキシトシンで飼わないと思ってたおじさんの心が動いているのではないかと想像しました。

ちなみにですが、私の名前の「こじこじ」は愛犬ジャックラッセルテリアの小次郎から名前を授かりました。さくらももこさんのコジコジでもなく、児島でもありません。ネーミングセンスがなく、目の前にいた小次郎からありがたく名前を頂きました。

小次郎はちょっと無骨な表情を持った愛くるしい息子みたいな存在です。俳優の北村一輝みたいな渋さがあります。とっても頭が良くて、確信的ないたずらも上手にします。人間が怒ったり悲しんだりする様子も分かっており、いつも耳をピンと張って飼い主を観察しています。

嬉しい時はしっぽをブンブン振って、びびっている時はしっぽを下げて、表情は明らかに楽しんでます、困ってます、眠いので構わないでくださいが分かりやすい可愛いやつです。

出勤前は人間の支度ルーティンを把握しており、明らかに悲しい表情で見守っています。仕事前に甘えられると仕事に行きたくなくなっちゃって、心を鬼にして家をでることもありました。

一番可愛いのはあご乗せです。甘えてきて寄りかかってきたり、あごを乗せて見つめられると飼い主はイチコロです。よく分かっていらっしゃる。

座っている場所にやってきて、人間に向かってお尻を向けてお座りし、バックで下がってきてぴったりくっつくのもめちゃくちゃ可愛いです。

とにかく、何をしても可愛いです。

小次郎くんには先代がいます。同じジャックラッセルテリアのキズナくんです。キズナのきーちゃん。きーちゃんは友人と飼い始めました。子犬のきーちゃんはちっちゃくて可愛くてふにゃふにゃ柔らかくて元気いっぱいでした。

ペット不可のマンションで飼い始めてしまったため、お散歩へ行く時はリュックに入ってもらいマンションを出入りしていました。そのうちリュックに入ることが嫌になってきた様子と、もちろんペット不可で強行したため引越しをしました。

犬種的にも元気いっぱいで、ワンコとの生活は大変賑やかです。歯が生え変わる頃には色んなものが噛み砕かれましたが、とても賢い犬種です。ドッグランへ行ったり、ドッグカフェへ行ったり、車で海にも行きました。

どうしたら健康で長生きしてもらえるかと考えると、犬は多頭飼いした方が長生きするという根拠で、2匹目のチワワのココロことココちゃんを飼い始めました。毎日がとっても賑やかになりました。



仕事から帰るとワンコたちと戯れて、家で仕事のことを考えることが少なくなりました。

夜は一緒に布団で寝ています。昔は潔癖なところがあり、犬が布団で一緒に寝るなんて考えられませんでしたが、こんなにも癒されるとは驚きです。特に冬は温かくてありがたい。

出不精でしたが、一日2回は必ず散歩へ行くので外へ出ます。癒されるし、健康で、賑やかでワンコたちに感謝です。

ワンコを飼っている方ならわかると思うのですが、帰宅した時に体はくねくね、しっぽをブンブン、プロペラのように振ってお出迎えしてくれるのがとっても嬉しいんですよね。

雨が降っていた日、仕事から帰ったら家の中でいっぱい遊ぼ〜♪とわくわくしながら帰宅しました。

帰宅してまずお手洗いに行ったのですが、ワンコが飛んできません。そんな日は大体イタズラをしています。怒られるのを分かっているんですよね。

どこにいるの〜と部屋へ行くと、どうやら私の布団の中にいる様子。

布団の中にいたきーちゃんは動きません。

お腹が上下していません。

状況が飲み込めませんでした。温かいのに硬直しています。

彼の時が止まっていることが分かりました。

猛烈なパニックです。急いで動物病院へ連絡し、奇跡を願って車で動物病院へ向かいます。お願いだからこれは何かの間違いだと、嫌だ嫌だと動かぬ彼の体を泣きじゃくりながら何度も確認しました。

病院へ辿り着き、獣医さんに託します。

待合室でココちゃんを抱えながら、どうか嘘であってくださいと願います。でもどこかで現実が分かっているので涙が止まりません。

ふと気がつくと、ココちゃんの頭部の一部が人間でいう10円ハゲのようになっています。抱えた時にはいつも通りだったのに。きっとココちゃんもショックを受けています。

結局奇跡は起きませんでした。

箱に入れられたきーちゃんを獣医さんが一緒に車まで連れてきてくれました。きーちゃんはまだ2歳になったばかり。ずっと原因不明の体調不良で病院を変えたりしながら通っていたこともありました。

現実を受け入れられないままお別れとなってしまいました。命とともにあるのに、全く予期していなかったのです。きーちゃんとの未来を当たり前に考えていました。

命があるのは当たり前じゃない。

大切なあの人もこの人もその人も、自分も。

大切なことなのにすぐ忘れちゃう。

笑ってご飯が食べられるのも、何かで落ち込んでしまっても、怒っても、泣いても、ぼーっとしてても、明日が来るのだって当たり前じゃないんだと思い出させてくれます。

落ち込んだり、悩んでる暇なんてないのに。

それでも生きていれば明日はやってくる。

もし今日が最後の一日だったら、ゴロゴロと過ごすだろうか?

今日も行動できないなんて思い悩むだろうか?

大切な人に、大切な言葉を伝え忘れていないだろうか?

ごめんねと言い忘れていないだろうか?

今日を全力で生きただろうか?

そうは言ってもなかなか動けない時もあるかもしれない。

ゴロゴロしちゃって反省する日もあるかもしれない。

健康に生きていても突然何かが起こることもあるかもしれない。

もがきながら進む毎日でも、心のどこかで抱えきれないような何かがあったとしても、泣いても、笑っても、怒っても、今日という一日を大切にしたい。

やりたいと思ってることを後回しにしてる暇がどこにあろうか。

未来に希望を持って生きながら、

一日一日を大切にすることを忘れないでいたい。

だから今日も小次郎を抱きしめて、いっぱい見つめあって、いっぱい笑って過ごします。


もし、今日が最後の一日だったとしたら、何をしますか?


お読み頂きまして、ありがとうございました。


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