「ロミオとジュリエット」は悲しい純愛物語なんかじゃない!
土曜日はAi翻訳について
勉強会を開きました。
参加者の皆さまからも
ポンポンと発言がはずみ
充実したひとときとなりました。
で、その翌日、
別件のモヤモヤが
すっきりしました。
それは、
ロミオとジュリエット。
皆さんはこの悲劇
お好きですか?
私は学生時代から
ただただ
モヤモヤしてました。
ちっともロマンスとか
純愛とか思えなかったんです。
一言でいえば
「ばかでねえの?」
若者は一触即発で
ケンカばかり。
仲裁役の大人は
ひとり頭で考えたしかけが
「うまくいくはず」と思い
失敗してばかり。
「ばかでねえの?」
そのモヤモヤが
石井美樹子先生のお話に
すっきりしました。
石井先生は
私の母のひとつ年下。
成城大学、津田塾大学大学院
ケンブリッジ大学で
シェイクスピア研究に励まれます。
今も神奈川大学名誉教授として
講演、執筆にご活躍。
石井先生のシェイクスピア訳は
我が兄弟子、
仙台弁シェイクスピア上演で知られる
東北学院大の下館和巳先生も
唸るほど。
その石井先生が、
ただならぬ眼差しで
おっしゃるのです。
「ロミオとジュリエットは
恋愛ロマンスなんかじゃありません。
その底に、シェイクスピアの深い
メッセージがあります。
それが、あらわに聞こえてきました。
それは同害報復の虚しさです」
とおっしゃいます。
愚鈍な仲介者の無能は残念、
ともおっしゃいました。
そう気づかせたのは
ウクライナ、ガザの事態だそうで。
また、他の悲劇、
マクベス、リア王、ハムレットには
まだ誰か次世代が生き残るという
希望が残る。
でもロミオとジュリエットは
次世代がすべて死んでしまい
救いがない、ともおっしゃいました。
おっしゃるおとり。
ロミジュリでは
家と家の確執に
誰もまともに向かい合わず
まったく対話がないまま
いきあたりばったりな
喧嘩や謀略ばかり。
それが気持ち悪かったんです。
ふと「リア王」を思い返すと
違います。
最後の場面で、
リア王と最初に揉める
三女のコーディリアが
向き合い、謝りあい、許し合い、
天に帰るという救いがあります。
「リア王」の救いは
次世代の生き残りより
この和解にあると私は思っています。
なーんて、
専門的な質疑応答は遠慮しましたが
石井先生をはじめ、
一流の先生方のお話が伺える
楽しい機会はこちらです。
「イギリス文化に親しむ会」
神奈川県藤沢市、JR藤沢駅近辺で
第3日曜13時半から1時間
開かれています。
検索すると
だいぶなつかしいサイトが
出てきます。
このサイトから
メールがちゃんと
届くのか怪しいです。
ご参加関心おありの方は
私にご連絡ください。
事務局に連絡して
お席ご用意いたします。
ちなみに、
費用はこんな感じです。
年会費 10000円
月例会参加費 会員1000円
ビジター 2000円
ではでは、よい週をお過ごしください。
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