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マリコ・テラサキ・ミラー(Mariko Terasaki Miller)または寺崎 マリ子(てらさき まりこ、1932年8月23日 - 2016年9月7日)

マリコ・テラサキ・ミラー(Mariko Terasaki Miller[1])または寺崎 マリ子(てらさき まりこ、1932年8月23日 - 2016年9月7日[2])は、在米日本名誉総領事
日本人男性寺崎英成アメリカ人女性グエンドレン・ハロルド(グエン・テラサキ)の娘。寺崎英成は将来を嘱望された外交官で、米国ワシントン日本大使館の三等書記官時代に、日本大使館のパーティーで、米国人女性グエン・ハロルドと知り合い、結婚した(外交官が外国人と結婚するのはタブー)[4]太平洋戦争後、米国人男性と結婚し米国本土で在住した、度々来日滞在している。2016年に死去。

来歴・人物

  • 1932年上海で生まれる。

  • 1941年、父英成がワシントン勤務の時に太平洋戦争開戦。それに伴い一家で日本に帰国することになる。

  • 1942年8月に、父母と共に日米交換船で帰国。主に軽井沢に滞在。

暗号名

アメリカ局長で英成の兄太郎は、日米交渉には現地情報が必要だと盗聴されるであろう電話口でマリコを暗号で使用した。

関連書籍

  • 昭和天皇独白録、寺崎英成御用掛日記』(文藝春秋、1991年)。マリコ・テラサキ・ミラーの回想も収録

  • 柳田邦男『マリコ』 新潮社 1980年、新潮文庫 1983年

  • グエン・テラサキ 『太陽にかける橋 戦時下日本に生きたアメリカ人妻の愛の記録』 新田満里子訳、中央公論社(新書判)、1982年、中公文庫、1991年



マリコ (新潮文庫 草 249-2-B) 文庫 – 1983/11/1 柳田 邦男 (著)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1980/7/1)

  • 発売日 ‏ : ‎ 1980/7/1

  • 言語 ‏ : ‎ 日本語

  • 単行本 ‏ : ‎ 251ページ

  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4103223022

  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4103223023

フォロー

柳田 邦男

1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て作家活動に入る。72年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年『ガン回廊の朝』で第1回 講談社ノンフィクション賞、95年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』などで菊池寛賞、97年『脳治療革命の朝』で文藝春秋読者賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 新・がん50人の勇気 (ISBN-13: 978-4163709802 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

読者レビューより引用・編集
日米開戦時の外交裏話には諸説あるが、柳田邦夫氏が自ら足を運んだ取材により実在した氏名が登場するこの本は、歴史の一ページとなる事実の一側面を語っていると思われます。外交官という仕事に真面目に取り組んだ一人の日本人(寺崎英成氏)の行動と彼の妻と娘がその意志を引き継ぎ発展させていった様子が良くわかります。逆境をバネに成長する人間のたくましさを感じます。


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