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第二 『真実』は,いつ,どうして,『事実🟰非真実』にすり替えられたのか?(パレスチナ問題)1 論点整理
(パレスチナ解放戦線について)⑷ パレスチナ人の定義② パレスチナという媒体とは🟰民族なのか?

民族の定義とは,
 広辞苑 (第六版) によれば「①民族とは“文化や出自を共有”することによる親近感を核」にして,
「②歴史的に形成された共通の帰属意識」をもつ,
人々の集団。

①を理由に②が構築されていることが前提で,
①が有っても②が無ければ「民族」とは呼べず,
①を伴わないのに②だけを持って「民族」と定義することも叶わぬもの

↑こういうことである。

此処では,パレスチナにおける①及び②の有無を検証・評価する。
 その必要性とは?
パレスチナが国家であるとの定義が,前項に拠るよう,
① 争議が生じた際,国家としての認証がハシム家に有った
② パレスチナはそのハシム家に叛旗を翻してこれを殺害している
そのためである。

※ すなわちパレスチナは,この問題に正当な争議権を得るには,パレスチナとして『国家であるか民族であるか』,このいずれか,一方の正当な権利不在であるにも拘らず今のような行動を取っているとすれば,これはイスラエルの警察行動・正当防衛が成立するだけで,パレスチナをテロ認定する以外に判断の余地は無いからだ。

(①文化や出自を共有)
パレスチナ人はこれを共有しているか?

(②歴史的に形成された共通の帰属意識を持つ)
パレスチナ人はこれを持っているか?


ここで本編の⑴で取り扱ったアミン:フサイニー結社の構成メンバーを考慮する必要性が生じる。

ⅰ フサイニー一家など,オスマン帝国貴族で,エルサレムに拠点を有していた
ⅱ エフェンディと呼ばれるオスマン帝国領内シリア地区の地主たち
ⅲ サウジアラビア北部で遊牧移動国家を経営していたラシード家
ⅳ ナチス構成諜報組織のうち黄色人である工作員
ⅴ アミンがファルーク1世より預かったエジプト兵とエジプト領だったガザの住民

 ↑ここまで振り返ってきたパレスチナゲリラの構成メンバーである。
※ ガザの旧住民は,エルサレムに居住区を持たない。

 エルサレムを追われたと言えるのは,ⅰフサイニー一家など+ⅱエフェンディと呼ばれたオスマン帝国特権階級者たち。
※ エフェンディたちは,フェラヒン小作人(多くはシリア語を話すキリスト教徒)である隷属層が,ユダヤ人資本の経営傘下に引き抜かれることを理由に,ユダヤ人を殺傷する暴徒と化している。

 現地小作人フェラヒンたちは,今でもアラブ系・シリア系イスラエル国民として,イスラエル国を追われることなく当地に居住している。
※ 割合は不明だが,今でもイスラエル軍を構成するメンバーの過半数は,移民してきたユダヤ人ではなく,現地先住者であってイスラエル建国後はイスラエル国籍を所有している人々である。

結論から言えば,
 パレスチナの構成メンバーとは,
  文化・出自はバラバラ(先行して国家の成立が在り/合衆国的な集合体としてなら可能性有り)で,むしろイスラエルの方が,ユダヤ人・現地人2通りの文化・出自として整理できるもの。これでは到底,
 ①は成立しない。
 ①が成立せねば,②は検討しても無駄なのだが,一応見解を示しておくと,
(歴史的に形成された帰属意識)については,
 ↑これは(有る)のだ。

だから,①が成立し,それが②の帰属意識の根源たる資質を認められれば,これは民族として成立し得る。
 しかし,パレスチナのパレスチナ民族たる「共通の帰属意識」とは「反ユダヤ主義」であるのだ。

 反ユダヤ主義とは?
 19世紀後半より,ヨーロッパ全域から黒海・カスピ海周辺にかけて吹き荒れた差別運動なのだが,エルサレム周辺に於いて,これが勃興するには,少なくともそれを許可したオスマン帝国滅亡後にしか定義しようがない。

 しかし,オスマン帝国後の現地政府はイギリス委任政府で,これも歴史的にユダヤ人の排斥に縁がない。

 つまり,現地人は,ユダヤ人の排斥に歴史的な継続性を有さず,その名称も「パレスチナ」などというキリスト教圏から現地を指す言葉を名乗っていたわけがなく,その言語もパレスチナの語源ペリシテとはアルファベットを開発したフェニキア人に由来する名称,要するに何から何まで現地人に系譜を持たないヨーロッパ人の使用した彼の地の呼称に倣っているわけなのだ。

 筆者は,特にこの「パレスチナ」などという,旧約聖書に出てくる異教徒・それもイスラム教が禁ずる多神教の神々を信仰に連なる呼び名・パレスチナを,どうして国家名・民族名に選択するのかという,その方が興味がある。

そして,パレスチナ人だと発する人々に以下の問い合わせを行いたい。

⭐️君たちパレスチナを名乗る者とは?

⭐️本当はキリスト教圏の人々だよね?

⭐️そしてキリスト教政府側の人たちが,収賄を咎められることを贈賄側のみの責任であるかのように偽装しようと,反ユダヤ主義を勃興させるため,ある(書物)を媒体として用いた。その偽書の名が(シオン賢者の議定書)ですよね?

⭐️そして(シオン賢者の議定書)タイトルである(シオン)とは,(エルサレムのシオンの丘ではない)よね?🟰この陰謀を計画しているのはユダヤ人ではないよね?
※重要なのでもう一回※
(シオン賢者の議定書)タイトルである(シオン)とは,(エルサレムのシオンの丘ではない)

⭐️ (シオン賢者の議定書)タイトルである(シオン)の本当の語彙とは,(心正しき者)という(ごく一部の知識人の集団)を指し,ゴイムの語源は,キリスト教徒だけではなく,イスラム教もユダヤ教も,その他全ての宗教を信じる礼拝者のことを言い,ラテン語シオン(ごく一部の者)に相当する英単語とは🟰communeであるよね?

⭐️つまり,シオン賢者の議定書とは,commune➕ism である。

,,,と。

さて次回は,「③アラブにおけるパレスチナの位置付け」と題し,偽書・シオン賢者の議定書の元となった,実際に取り交わされた往復書簡を提示して,この陰謀をパレスチナに持ち込んだ本当の組織を探る。

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