第二 『真実』は,いつ,どうして,『事実🟰非真実』にすり替えられたのか?(パレスチナ問題)1論点整理 イスラエル国について⑺ユダヤ人の定義
パレスチナ人の定義の整理も,それをやってる人がいないので,取り組んでみると難しいなあと感じたわけだが,,,
ユダヤ人も,それをやってる人がいないので,やってみるとやたらと難しい。
とりあえず,ユダヤ人の国だと宣言しているイスラエルが,国内法である帰還法において【①ユダヤ人の母から産まれる,またはユダヤ教徒に改宗した者】【②ユダヤ教の他に類する宗教の成員ではない者】をユダヤ人と定義している。
うーむ🤔いくらヘブライ語が難しいとは言え,この外務省の日本語翻訳は,
仮にエクセル関数だったら,(成立させんぞ)と撥ねられるに違いない。
ともかく,
●イスラエル国籍は,ユダヤ人でなくても取得できる
●イスラエルには信教の自由があるので,別にユダヤ教に改宗する必要性は無い
●イスラエル兵役は宗教に影響されない
何の目的で,(卵から生まれていないものは鶏ではなく,鶏が生んでいないものは卵ではない)みたいなユダヤ人の定義を法律化する必要性があるのだろうか?
これは逆説として(卵から生まれていないけど鶏と呼ばれている奴がいる)(鶏が生んでいないけど卵と定義されるものがある)だから帰還法という法律が必要ということだろう。
ならば法律とは(卵の定義)(鶏の定義)を定めて初めて法律として立地するのに,出発点を定義しない。 ならば,(こういう理由で誰が判断します)が法の構成要件に必須であるのに,それもない。
(それが無い)もの🟰ユダヤもそうだし,パレスチナもそうなのだ。
つまりユダヤ人とは,
何?何?何?どういうこと???
こういう状態に持ち込んで,
専門家が,あなたは◯◯ですと言ったことが正当化されると,
これは,
ユダヤ教を否定することで存立可能となったキリスト教の在り方だよね?
イスラム教シーア派も同じで,
コーランもイスラム原理も関係ない。
(法学者が◯◯と判断したものがイスラム)である。
ホメイニ以降こんな感じだ。
法学者も専門家も一人ではない。
そのときゞ(主🟰神)となる権威が複数あって,あの時はこの神が出てきてAと言い,この時はこの神が出てきてBと言い,今度はこの神が出てきてCと言う。
多神教🟰ご都合主義
一人の神ならそうは言えない🟰神様あの時こう言ってたじゃないですか🟰こうなってしまう。
ユダヤ教・イスラム教は,ご都合主義🟰多神教を禁じたので,権威主義から滅ぼさねばならない哲学・道徳になってしまったわけだ。
そこで,多神教であるギリシャ神話と習合することで,(一神教の皮を被った多神教に変質)することに成功したキリスト教(ギリシャ正教)が,ローマ帝国の国教に指定(首都の東西分離でカトリックの成立)とされるわけである。
筆者はここまで,反ユダヤ主義を中心に自説を展開してきたが,イメージ的に全貌を把握されていないだろうから,日本で混同されているもう一つの,ほぼ同時期における陰謀活動を紹介しておこう。
それは フリーメイソン陰謀説 である。
日本では,フリーメイソンとユダヤは同義一元のものとの認識が強いと思われるが,反ユダヤ主義とは Sem に対する差別主義であると紹介した通り,日本人の保有するユダヤ人の定義に全く合致していない。
日本人が有するユダヤ人のイメージとは,同時期ヨーロッパで拡散された フリーメイソン のイメージをユダヤと誤認していると思うからである。
フリーメイソンとは,まあだいたい白人で,アルファベットを使用し,同業者組合として国家主義を否定するグローバリストという,ほぼほぼこれが日本における(ユダヤ資本の認識)であるはずだが,これはSemとは全く異なるフリーメイソン陰謀論である。
現在のフリーメイソンは,1723年プロテスタント牧師のジェイムズ:アンダーソンの編纂した(憲章・古き諸義務)に基づいてイギリスで発足したとされ,これを否定する組織も無いので,世界組織としてのフリーメイソンとは,こういうプロテスタント労組だったわけである。
ただ,フリーメイソンという自称は,この時に採択された名称ではなく,ずっと古い時代から,西ヨーロッパにおいて,
●イエス🟰石工の棟梁は,
●人々に何の制約も課していない🟰イエスとは自由
●人々へ自由に生きるよう鼓舞したもの🟰キリスト教原理を意味し,
モーセがヤハウエより授けられた概念に,極めて類似した構成をしていた。
マルティン:ルターの95ヵ条の論題とは,石工職人がフリーメイソンとして世界組織化する前の,石工職人はまったく無関係で存在した宗教学としての考察をパクり,カトリック・正教両教会は,何の権限でイエスが認めてもいない制約を設け,それへの自白を強要して贖罪符を振り翳すのかを問うたものだが,本来それがフリーメイソンのそもそもの語彙である。
※ただし,カトリック圏でのみ宗教戦争に発展
SionとZionをすり替えて,陰謀論とした話と非常によく似ていて,これはイエス🟰石工の棟梁から(棟梁)を消し去って,本当に石工で労組を結成することで,教会がイエスの言葉に違反している事実を封じ込めたというわけだった。
このように原始ユダヤ教に非常に近い概念であったフリーメイソンの語彙なのだが,ユダヤ教やイスラム教が,権威の贖罪符発行に基づく全体主義・社会主義の邪魔になるのと同じで,19世紀後半の国民国家の誕生に平行し,こういった行政側の強権化に抵抗する理論・理念は,陰謀を用いて根絶せねばならないという傾向が伺えるわけである。
※ 最近の日本における似たような話を紹介しておくと,
A 日本には消費税と外形標準課税という税金がある
B 消費税は,日本にだけあってアメリカには無い
そのため,輸出企業には(戻し税)という還付金が税金より支出される
C しかしアメリカ税制の実態は,外形標準課税という税制があり
消費税的徴税方法はこれを算出・収税するための手段である
D 外形標準課税の名が日本国民に知られると
日本政府は,消費税とは別の外形標準課税という税制を拵えて
この本来アメリカで同義一元である税制について
異なる2つの税制であるかのように思わせて
政府の徴税理由とターゲット企業への税金注入の両方を担保した
似たような計略的動きと言えよう※
まあしかし,フリーメイソンはそういうプロテスタント教会側の思惑で結成されているので,フリーメイソンが陰謀に関わっているという事の方は否定し難い事実である。
シオン賢者の議定書には,フリーメイソンの役所として(新聞)という役目が設置されていて,この全世界的プロパガンダ機関が,シオン賢者の陰謀を助ける最重要な組織と任じられている。
同時に,「フリーメイソン🟰新聞はシオン賢者の回し者なんだよ」という議定は,それを一般人宛に流布されるわけだから,自分たちの意に従わず,真実を伝えようとする新聞が仮に有っても,受け取る側にこれを懐疑的に見させるという意思も有ったと診た方がいいはずだ。
現に,現在のフランス人気質として,(フランス人に海に飛び込んでもらうにはどうすれば良い?)という問いに,(フランス人にそうさせるには,海に飛び込んではいけませんと報道すれば良い)と言われるくらい,フランス人の報道への懐疑は今に至ってなお深刻なマスコミ不信を形成させている。
※ ちなみに,同分析によれば,
イギリス人を海に飛び込ませるには,
(紳士なら,海に飛び込むことを恐れない)こう報道すれば可能であり,
日本人を海に飛び込ませようと思うなら,
(みんな海に飛び込んでいます)こう報道すれば可能となっている。
フリーメイソン陰謀説とは,19世紀後半のヨーロッパにおいて,新聞というものが国家行政と切り離されて自由な報道をするということへ,新聞は巨大陰謀に連なる者だから,騙されてはいけないよという,そういう意識形成を目的としたものだろう。
まず,そもそも論から言えば,啓明社🟰イルミナティは,メイソンロッジ内の(ピュタゴラス教団の原始共産主義理論を理解するという)1つの研究会より発祥しているので,フリーメイソンの一派と定義することはおかしいわけではない。
フリーメイソン参加資格は,
プロテスタント・カトリック・正教・イスラム教 この4宗のうち,何かを信仰していると告白せねば与えられない。
2つ以上信仰しているもアウトだし,無宗教もアウト,1つだけど多神教というのもアウトである。
そして啓明社🟰イルミナティは,このうち(カトリック)の信仰結社として本庁より騎士団認可を受けている。その認可を受けている時1776年を結成としているため,本当はさらに以前から活動はあったのかもしれない。
1785年,バイエルン選帝侯より,フリーメイソンの関連組織であったことを突き止められ,ローマ本庁が禁止しているフリーメイソンでありながら騎士団資格を不正に取得した罪によって,資格剥奪だけでなく追っ手を差し向けられ,フランス・リヨンに逃げ込んで,ここで(シオン修道院)という(正義の僧侶たち)と名乗る秘密結社となった。
スイスに進出した年月は筆者の調査では辿り着けていない。
しかし1847年に起こった,歴史上最後のスイスが体験した戦争🟰分離同盟戦争において,スイスプロテスタント陣営の首魁として正義者同盟は立地しているので,かなり早い段階でその進出があったか,またはフランス・リヨンでの結成というのが追っ手を捲くための偽計で,最初からバーゼルを経由して後にシオンと発するこの地に潜伏し,実はここからフランスへは入っていないのかも知れない。
すなわち,フリーメイソン🟰ユダヤ説とは,カトリック禁止行為🟰ユダヤという,ほとんどイエズス会が定義する裏切り者に対して,ユダヤ教徒・ユダヤ血統のどちらも無関係で,誰でも彼でも(ユダヤ)と呼んでいるだけというゴダなのだ。
似たような話として,今の日本で,❶自由主義者・❷民主主義者・❸政府やNHKの発表を疑う人とか・❹今ならコロナワクチンは人口削減陰謀ではとの発信を行う人・❺犯罪者←この❶❷❸❹❺全部ひっくるめて(反社会的人物)と定義する。
↑反社会的 と言えば,誰でも犯罪者扱い🟰今日の日本↓
ユダヤ と呼べば,誰でも犯罪者扱い🟰19世紀後半のヨーロッパ と,まあその程度の振り分けと思ったほうがよいだろう。
本題 ユダヤ人の定義とは。
原典に倣うなら,
(毎日礼拝を欠かさない-この場合「十戒」の再読だろう)←母。
(この母より生まれ,満3歳までその母と共に暮らした者)
このようになっている。
※例を挙げておこう※
カール:マルクスは,
自身プロテスタントであるがユダヤ人である。
マルクスが,
ユダヤ教徒であった瞬間は,
一度たりと無い。
マルクスの両親は,
ユダヤ教であったけれども,
後にプロテスタントに改宗した。
マルクスは,
満3歳まではユダヤ教の両親に育てられ,
両親はプロテスタントに改宗し,
本人もプロテスタントだけれども,
それでも彼は,
ユダヤ人なのだ。
ユダヤの教えを正しいと思っていた時代の母と,
満3歳まで共に暮らしているから。
ポイント1
母は,ユダヤ人ではないかも知れない。
母の,さらにその母がそうであると確証する術が無いからだ。
つまり,イスラエル帰還法の日本語訳は成立せず,そのこと自体はユダヤ人の定義に関係無い。
ポイント2
その理由は,ユダヤ人とは,善悪の判断について,
文章になった物を読むのではなく,
(目を閉じて,自分が迷う行為の可否を,
自分がそれを為せば,母はどう思うか?
それを感じることで悟る)←これがユダヤ人
ポイント3
だからユダヤ人とは,
一種の特殊感性を体得した者と定義できよう。
ポイント4
逆に言えば,
満3歳を過ぎてこれを習っても,
その善悪基準は(理屈で理解している/心で感じるにしては曖昧)なものであって,
日本語・3つ児の魂100までも ←これが不完全🟰そこで(十戒の外は文章にしてはいけない🟰文章にすればそれは偶像)であるということなのだ。
そして,
ユダヤ原典時にはキリスト教もイスラム教も無いので,そう定義はしてない訳だが,
イスラム教には(啓典の民)として,一神教を戴く民族は基本的に善良と判断する概念が有り,ユダヤ教徒・キリスト教徒を否定しない。
これは,
(例え改宗したとて)
(眼を閉じて母を思うことで善悪を悟る)
(この構成された良心は毀損し得ない)
ユダヤ人として完成した子は,
改宗しようともユダヤ人である。
↑こういう定義が成立すると思われる。
それでは,イスラエル国が定義するユダヤ人は,
ユダヤ教に照らしてユダヤ人と呼べるのか?
つまりユダヤ人は,自由主義者でなければ,ユダヤ人とは言えない。
心を第三者に支配されず,物事の善悪を自分で感じ取る,他人から指図されて自分の生き方を左右されない者を意味している。
これは,実はイエスが,神を自分の外にある超人とか宇宙人であるかのように,解釈として変質したパリサイ派を批判したこともそうだし,マホメットの主たる教えも実は同じで,ユダヤ・キリスト・イスラム3原理とは,神とは自分の良心のことで,自分の良心以外に神が居るかのように装う(その擬態のことを偶像と呼ぶ)ものは全て否定されねばならないと。
これは仏教もそうで,色即是空 空即是色 とは,そういうことを意味するものだろう。
そのため権威・権威主義者は,これらの宗教の本質を否定せねば,人が権威に従わないので,ユダヤ教ですよ・キリスト教ですよ・イスラム教ですよ・仏教ですよと騙って,偶像崇拝に基づく権威の支配を講じようとするのである。
パレスチナ問題とは,
人類史に権威として君臨してきた,あらゆる教義というものが,その根本を脅かされたので,これを再セットして,再び偶像と権威による人民の支配を構築する上で,その再整理を実行したものだと思料する。
次回は,それを5W1Hに基づき,最終分析として提示したい。
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