見出し画像

認知症の母:遠隔介護。 鍵問題その1。 呼出しは一階でも部屋でも音は同じ

介護がスタートして、「複数の人」が「定期的」に母の家を訪問することになった。

まずは毎日のお弁当だ。
でも配達される時間を覚えられず、犬の散歩も兼ねて外出してしまうことが多かった。それより不思議だったのは、母は家にいるのに、受け取れないことが続いたことだった。
配達の人から「不在」の連絡を受けてから母に電話すると、「家にいるわよ」と言う。仕方ないのでお弁当配達の会社に母の携帯電話番号を知らせて電話してもらうことにしたが、それも対策としてはあまり効果がなかった。

母はマンションの「一階のマンションオートロック」を解除できなくなっていた。

呼び出し音の「ピンポーン」が聞こえると、母は「は〜い」と言いながら小走りで玄関に向かう。


ドアを開け、
「あら、いない」
と確認してドアを閉め、
「あ、そうか」
とピカピカ光ってる室内の受話器に気付いても、取る前に時間切れになってしまう。

派手目の紙を貼った。モニター付きじゃない


インターフォンの受話器で「は〜い」と答えて解除ボタンを押せる時もあったが、どんどんお弁当配達だけでなくヘルパーさんの訪問やデイサービスのお迎えも難しくなっていった。

問題は、
「一階のマンションオートロック」と、
「部屋の玄関の呼び出し音」
が同じなので認知が難しい点だ。
ただでさえ誰かの訪問は緊張して慌てるものだ。

この2つの音が違えばなんとかなると思い、管理会社に相談してみたがマンション全体の仕組みなので無理だった。

⭐️あったらいいなと言う仕組みとしては、
・2つの呼び出し音が明らかに違う
・1階のオートロック呼び出しは受話器が光り、玄関の呼び出しは玄関が光る
そうでないと母は常に玄関へ走る。

市販の聴覚障害者用の何かをうまく転用できないかと買ってみたりもしたが、うまくいかなかった。

別案で、介護スタッフに一階のオートロック用の鍵を預かってもらおうとしたが、対応できないと断られた。
確かにマンション全体のセキュリティに関わることなので仕方ない。
徐々に、介護スタッフは他の居住者の出入りを待って入っていたようだが、誰も出入りしないと入れない。
この問題は、本当に解決方法がなく最後まで解決できなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?