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自問自答

「舟を編む」テレビのドラマでまた会えた。うれしい。三浦しをんさんの小説を読み、映画も観た。
楽しみなことがまた1つ増えた。

選び方と使い方。ドラマで印象に残ったセリフだ。

物は使いよう
物は使い方ひとつで役に立ったり立たなかったりするものである。

役に立たないぐらいならまだいい。使い方を間違えて自分を誰かを傷つけてしまったら?と想像すると恐ろしい。
道具それ自体にいいも悪いもない。

包丁は料理を作るための道具であって
人を傷つけるための道具ではない。

ハサミは何かを切るための道具であって
人を傷つけるための道具ではない。

言葉は人とのコミュニケーションをとるための道具であって、
人を傷つけるための道具ではない。

「なんて」を調べてみてください。と先生(ドラマの中の)が言ったので早速私も調べてみる。
私なんて…あなたなんて…
なんて素晴らしい…
なんて素敵なジャパネスク 山内直美 氷室冴子の
漫画を思い出した。

先生(ドラマの中の)が言っていたように言葉にいいも悪いもない。誰かが自分の思いを伝えたくて…。
私は言葉にはいい言葉とよろしくない言葉があると感じてしまっていた。言葉も道具だった。そうだった。

あなた、バカじゃないの!
この、ばかちんが!
私っておバカさん…
どの場面で誰に言うのか、言ったのか、言われたのか。
深い…深かった…。だから考える、考えなければいけないと思う。(個人の感想です)

客観性の落とし穴 村上靖彦著
読了。
人間を数値化して比較することで、私たちは一体何をしていることになるのだろうか?」と問いを立てたい。

実は経験の個別性がもつ真理は、他の誰にとっても真理であるのではないか、と感じている。弱い立場へと追いやられた人の経験はつねに意味を持って響いてくるからだ。

働く意思のない人を税金で救済するのはおかしい」というような学生の授業コメントを読んでいて気になるのは、彼らが統治者の視点に立って語っていることである。
客観性の落とし穴より

この本の中に「困難の当事者」という言葉が出てくる。決して「かわいそうな人」ではない。

かわいそう…同情の気持ちが起こるさま。ふびんに思えるさま。

あの子にはかわいそうなことをしてしまった
あの人がかわいそうでならない
こんなこともできないなんてかわいそうな人

選び方と使い方。
私は心の病で辛かった時期があった。困難の当事者ではあったが、決してかわいそうな人ではなかった。

どんな場面で、どの言葉を選び、誰に言うのか?

本当のことだから言っていいのか?
本当のことだから言ってはいけないのか?
本当って何だろう?と問いを立ててみた。


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