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「パッとしない子」辻村深月 amazon publishing 小説感想

おはようございます!

素人の個人がパッと読んだ感じの
感想や連想のメモです
この考え方が絶対に正しいと
押し付ける趣旨ではありませんことを
ご理解いただけますと助かります

ネタバレ的になりますので
未読の方は
バック推奨です


パッとしない

という
言い回しは

良い意味ではなさそうだけど

日常

普通に
使いそうな言葉ですね…^^;


なんと申しますか
口は災いの元

という
考え方が浮かんできますね…^^;


とある
芸能人アイドルグループで
大人気活躍中の
青年が

テレビ番組企画で
ふるさとの
出身小学校を
訪ねてくるという


その青年が
小学生だった当時から
この小学校に残っているのは

このお話の
主人公である
美術教師だけなのですが


そのアイドル青年は

メインの取材や撮影が終わったわずかの時間で
主人公美術教師と
個人的によもやま話をしたいという

彼が小学生として
在学していた当時には

あまり印象に残る子ではなかった
それが
今では
国民的アイドルとして
大活躍で
自身の子供も
その青年の大ファンであり
お母さんだけ
そのアイドル青年に会うことを
羨ましがっている


ここまでは
浮かれた話である

しかし

その青年は
主人公美術教師に
ルサンチマンがあったらしく

先生が
あちこちで
僕のことを
「パッとしない子」だったと
言いふらしている
迷惑だから言わないでほしいし
金輪際
自分のことをリアルでもテレビなどでも
見ないでほしいと
言い捨てて
去っていった

という
現象面の
お話し


美術教師にしてみれば
そこまではっきり
「パッとしない」などと
積極的に言いふらした
覚えもなく

それこそ
同僚たちや
児童たちとの
何気ない会話の中で
そういうニュアンスのことを
受け答えの中で
言ったかもしれないし
言わなかったかもしれない

そこまで

子供の頃
在籍した
小学校の
担任でもない
美術のみを
受け持ってもたっただけの
教師に
ネガティブな
思いを持つというのも

恐ろしい話である


何故にそこまで
ただの
小学校美術教師に
粘着的な
ネガティブな思いを
募らせているのかと
いうと


そのアイドル青年の
弟が
その美術教師の
担任した児童だったというのだ


そして
その弟は
小学校在籍中

担任だった美術教師が
積極的に取り巻いてくる
明るいタイプの
児童たちとばかり
楽しそうにしていて

それこそ
おとなしかった
弟のことは
あまり
構っていなかった
というのだ

弟は
時々腹痛などでしばしば保健室へ行ったり
腹痛の原因精査のために病院通院したりしていた

その弟のことを
当時担任だった美術教師が
ネガティブなコメントで
明るい児童たちに
感想を述べていたというのだ


人気者の担任美術教師と
それを取り囲む
賑やかで明るい児童たち

その楽しげな輪に混ざれず?
また
担任美術教師のことを好きになれず?

それが
体調不良となって
反映されていたに違いない

久しぶりに母校小学校を訪ねてきた
アイドル青年は

かなり
論理の飛躍のあることを
決めつけて
言い募ってくるのだ


最初の方に
私は
口は災いの元

などと
述べましたが

このレベルになってくると

何か言ったとか
言わなかったとか
そういうレベルでもなさそうです

何かの状況が
伝言ゲーム的に
膨らんだり
歪んだりして

しかし
最終的に
アイドル青年に伝わった時に
結局

その当時
弟の担任だった
小学校美術教師が
いけすかない
という
一点に
収束していく


思い込んでいる

修正不能

そこが
なんとも
不条理で
やりきれなく

ある種
そこしれない
恐ろしさも感じます


さらに
悲劇的な要素も
加わってくるのですが


これも
なんとも
論評するのが
辛い
展開です


読み応えがあり
考えさせられる
物語
でした



いつもおつきあいいただき
ありがとうございます
m(_ _)m



ではまた!



まきのしょうこ




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