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『新茶に滲む』思い出の味!

毎年この時期静岡のお茶作り農家の方から『新茶』が送られてくる。今から30数年前、私がのど自慢の『司会』を務めていた頃出会った方だ。
会場は静岡県金谷町体育館。暑かった。
その方はご夫婦で登場デュエット曲を歌唱された。
爽やかなお二人であった。
鐘がいくつ鳴ったかは覚えていない。
その後同じ出場者の方々が私を囲む会を作ってくれて何回か私も金谷を訪れた。しかしいつのまにか会はそれきりになった。
私がのど自慢の司会をやめたせいもあるかもしれない。
しかしそのご夫婦とは年賀状のやりとりなどは続いていた。そして新茶の時期必ず丹精込めた『新茶』が送られてきた。
数年前になろうか。元気だった奥さんが突如病気で亡くなった。
それ以後残されたご主人とは今に至るまでささやかな『交流』は続いている。
そして昨日、今年の『新茶』が送られてきた。
まだ飲んではいない。
いただけばきっと多分ご主人が亡き奥様を偲ぶ『思い出の味』がするに違いない。
少し苦くて少し甘い味が。。。

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