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皮膚科日記

なんてワクワクしないタイトルなんだ。

皮膚科に行ってきた。嫌々行ってきた。
この世のつまんない場所ランキングがあるならば、皮膚科はトップ3には入るだろう。
そんなつまんない場所に行くのは憚られたが、私の肌は既に限界だった。ニキビが増え、首は赤くなり、股間は痒い。私の弱い肌は皮膚科なしでは生きられないようだ。

たくさん薬を処方してもらった。
洗顔後の保湿クリームも処方してもらえたので、
「これって化粧水やら塗った後に塗ればいいんですか?」
と先生に聞いたら
「いえ、化粧水を塗る必要はないのです。なぜなら、そのクリームが化粧水の役割をしているからです。」
と教えてくれた。
「乳液とかもいつも塗ってるんですけど」
と聞いても、
「乳液も塗る必要はないのです。なぜなら、そのクリームは乳液の役割も持っているからです。」
と答えが。

それを聞いて私は衝撃を受けた。
え、これ一本を塗るだけでいいの?
じゃあこれまで化粧水と乳液をわざわざ買い揃えていたのはなんだったのか。このクリームで十分保湿できるなら、この世にごまんとある化粧水と乳液、全部不要じゃん。
「こいつら塗らねえと肌終わるぜ?」と得意げに教えてくれた大学の先輩の言葉は、嘘だったのか?

まあ、皮膚のプロフェッショナルが言うなら、そうなのだろう。常識がひっくり返された。
「このクリームがあればいいのです。化粧水も乳液も不要なのです。」
そう告げる先生の姿が御仏に見えた。皮膚の仏。皮膚仏。このお告げには従ってみることにする。

それから数日、処方された保湿クリームだけを塗っているが、化粧水と乳液を使っていた頃より明らかに肌が乾燥しなくなった。それまで化粧水を塗ると肌が少し赤らんでいたのだが、それもなくなった。

やっぱり皮膚科ってすごい。皮膚科はつまんない場所ではあるが、皮膚のトラブルには的確な対処をしてくれる。面倒でも定期的に通うべきだと反省した。まあ、つまんないんだけど。

化粧水や乳液を下げるようなことを書いたが、決してこれらが効果がないと言いたいわけではない。私の場合保湿クリームの方が肌に合っていただけであって。

また、化粧水や乳液には、実際の肌への効果以上にメンタル面への効果が大きいのではないかと感じた。化粧水や乳液を肌に塗りたくる動作って、自分自身をメンテナンスしている感覚があって少し楽しい。私いま、美容に気を使ってるなって。そういう感覚。保湿クリームだとそういうメンテをしている感覚はあまり得られない。


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