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飛行機こわい

この間飛行機に乗ったとき、隣に座った男性二人組が「飛行機は怖い」みたいな話をしていた。その理由は、「飛行機は飛ぶ原理が一切理解できないから」らしい。
確かに、と思った。どうしてこのバカでかい鉄の塊が自由に空を飛べているのか。直感的に理解できない。

例えば、車が走る原理は簡単に理解できる。タイヤが転がることで前に進むのは至極当然のことだ。車のおもちゃに触れることで子供の頃から皆分かっている。
ロケットもまあ、理解できる。ガスを地上方向に逆噴射し、その反動で空を飛んでいる。これも直感的に理解できる。ペットボトルロケットやゴム風船で遊んでいたこともあって、「反動による力」は割と身近な存在だ。

しかし飛行機はわからない。いや、翼による揚力で飛んでいることは知っている。でも知ってはいても、理解はできない。車もロケットも飛行機もめちゃくちゃ高度な計算の上で動いていることは同じなんだけど、飛行機だけはその前提となる原理が直感的に理解できない。「へえ〜、そういうもんなんだ」くらいの理解で飛行機は飛んでいる。だから怖い。

ではどんな飛行機だったら怖くないのか?
やっぱり、鳥かなあ。めちゃくちゃでっかい鳥の背中に皆で乗って飛べば、怖くないかも。だって鳥は飛ぶものだし。「原理がわからないことによる怖さ」は無くなるのでは。

あと飛行機は、地上から見上げた時も怖い。地上数百メートルを滑空する謎の鉄の塊に、数百人もの人が命を預けている。飛行機が頭上を通る度に「お前ら正気か?」と思っている。




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