見出し画像

Finally… フィン・ユール展へ

半年以上楽しみにしていたフィン・ユール展へ…!!!!

我がアイドル、フィン・ユール先生。

チーフティンチェアで寛ぐフィン・ユール

私、色々と目標というか、願望を持って生きているのですが、その中に「フィン・ユールの No.45を手に入れる」というものがありまして…

No.45

ついに拝謁できたことに感激…( ;  ; )
しかも座ることまで…!
椅子の本を読み漁り、何度も何度もこの目に焼き付けてきた高嶺の花の中の花。デンマーク人の男性をモデュロールにしているが故に小柄な私には少々大きく感じられましたが…
そんなことはどうでも良いのです。とても座り心地が良く、最高でした。天にも登る愉悦。

座面が浮いているような設計ゆえか、フワフワと軽やか。肘掛けのフォルムは美しい曲線を描いていて、手触りも素晴らしい。どこを切り取ってラインが完璧…

個人的に斜め45°から見た姿が最も美しいと思いますが…座ってしまうと見えないのが残念。椅子フェチのジレンマですね…笑

ちなみに、No.45、正規のお値段で手に入れようとすると¥978,000 ~ ¥1,452,000だそうです…😂😂😂

ヒェーーーーーーー

イラストでも描いて、買うことができない悔しさを埋め合わせるしかなさそうです…

それはさておき、展示ではフィン・ユールの名作椅子だけでなく、同時代を彩った名匠たちの椅子も数多く展示されていました。まさにオールスター。(一口に名匠と言ってもそれぞれ全く個性が異なるのも大変魅力的なのですが…あまり語ると長くなりそうなので別の機会に…)

やっぱりミッドセンチュリーのデンマーク家具は卓越しています。人の身体を気遣う機能性、洗練された美しさ、そして人の手による仕事のぬくもり。全てを兼ね備えているのです。

今回フィーチャーされているフィン・ユールは、その圧倒的な造形美が特徴で、前述の通り、ディテールにまで心くすぐる美の仕掛けがたっぷり。その作品たちは「彫刻のよう」とも評されます。当時、「デンマーク近代家具の父」コーア・クリントの門下生たちがデンマークのデザイン界を席巻していた時代に、フィン・ユールは独自のアプローチで家具をデザインしていました。多くの家具デザイナーと異なり、フィン・ユールはマイスターの資格を取得していませんでした。だからこそ、構造の観念に囚われずに、自由に美しい椅子が設計できたのかもしれません。

都民の日ゆえに上野はごった返していて、人混みが苦手な私はグロッキーでしたが、素晴らしい展示でした。しっかり図録も手に入れたので、これからじっくり読んでいこうと思います☺︎

いつかフィン・ユールの椅子と暮らしを共にできる日が来ることを夢見て…



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?