夏野菜 蔓先の勢いに憧れて
夏野菜が好きだ。
まずカラフルでかわいい。
水分をたっぷり含んでおり、油との相性も良く、調理時間も短くてすむ。
塩麹やろくすけの塩、オリーブオイルやごま油で、ちょいちょいとあじつけすれば、私の好きなエールビールと相性がよいアテに変身する。
鰹のたたきや鯵の刺身や、鶏肉の焼いたのにもよく合う。
夏の食卓(おもに夕飯)は、カラフルな野菜たちを揚げただけ、切っただけ、塩と和えただけ。
平たく言うと、「夏が好きだ」と書いてしまいたいけど、夏が好きな理由はいくつかあって、夏野菜はれっきとした理由の一つにあたるので、そこはまとめてしまわないことにした。
目に見える勢いがあるのだ。
子供達にも似た、いかにも今この瞬間も細胞分裂をして成長しているんです私というような、私がたぶん欲している勢い。
毎年大して収穫量もないし、スーパーで買った方が味も安定しているのに、きゅうりやピーマンの家庭菜園にいそしむのは、昨夜の背丈から明らかに成長した彼らを観察するのが楽しいから。
GW明けのばっちりな時期に植えた苗達を、小さな庭に地植えしてみたところ、黒いカメムシに似た虫に吸われて跡形もなくなり落ち込んでいました。
でも夏野菜を育てる楽しみは諦めきれずモヤモヤしていると、産直の野菜売り場のすみっこで「君はもう季節ハズレの苗だよ」と半額で叩き売りされていたこの子達を発見。迷わず購入してしまいました。
実がなろうとなるまいと、ひと夏楽しませてもらおうと思います。
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