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アラバマ州モンゴメリーの取っ組み合い:その後

 ”取っ組み合い”事件は、彼ら黒人にとっては、歴史的イヴェントだった。

*事件の詳細を書いた記事です⇩

 彼らのレヴォリューションをセレブレートして、様々なビデオがYouTubeなどのソーシャルメディアで投稿されている。
 黒人はクリエイティヴィティだ。
 どんな時も、笑いに変える天才なのだ。

 とはいえ、黒人の夫を持つ私の視点が、他の方と同じだとは思っていない。
 人それぞれ、そのポジションによって、捉え方は異なる。
 この出来事にポジティブな印象を持っていない方は、このビデオを”おもしろい”ではなく、不快に感じるかもしれない。
 個人の判断でご覧ください。

 パイプ椅子はレヴォリューションのキーアイテムとなった。
 歴史を変えたのは”パイプ椅子”だ!
 ブラザーをバックアップするために、船から水に飛び込んだ16歳の少年には、”アクアマン””キャットフィッシュ””リトル・マーメイン””ブラックシャーク”など、様々なニックネームが付けられた。

 たくましい黒人グループが、白人に暴力を振るうのは間違ってる?
 100年前、黒人たちはこの港で奴隷として売られた。
 この同じ港で、家族を引き裂かれた。
 このことについては、どう考えるのか?
 家族と引き裂かれた黒人は、自分のルーツを知らない。
 彼らが知っていることは、自分たちが奴隷だったことだけだ。
 なぜ黒人が奴隷でなければならなかったのか?
 自分たちが悪いことをしたのか?
 彼らはずっとわからなかった。

*彼らのルーツが少しずつ解明されてきている(MMジャーナルより)⇩

 今回、この事件に対し、ポリスチーフは、
 
 「人種差別によるものではない」

 と言った。
 仕事を妨害された上に、セキュリティは殴られた。
 ”ニガー”と蔑まれたこともわかっている。
 
 これが人種差別じゃなくて、なんなんだ???

 けれどもモンゴメリー市長も、裁判官も、これは人種差別だと断言した。
 これに対し、フロリダ州ロン・ディサンティス知事は裁判官を攻撃した。

 8月10日現在、白人グループの3人が拘留されている。
 調査は続いているので、まだまだわからないけれど、この国が正しい方向へ向かっていることに、喜びは隠せない。

 彼ら黒人にとって、この喜びがどれほど大きなものか、理解することは難しい。
 この事件のビデオを観てから1日をスタートする人は多いと思う。 
 私も観る。
 
 黒人は、白人に仕返しをしようとしているのではない。
 白人という理由だけで、暴力を振るうなんてことはない。
 彼らは、リスペクト、平等、正義を求めているだけだ。
 ここを勘違いすると、世の中は大変なことになる。

 黒人は強く、優しく、おもしろい。
 悲しいことを笑いに変える天才だ。
 彼らのクリエイティヴィティが炸裂したこのビデオを、”暴力””闘い”としてではなく、”レヴォリューション”として観てもらえると嬉しいな。
 


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