オードリーANN東京ドーム〜あるリトルトゥースのアナザーストーリー②




まだ余韻に浸っている…


車中泊しながら東京に着くまでは寄り道したせいで見事に時間が無くなり、noteもまったく進まずもう本番を迎えてしまいました。


が、ここでは道のりの最中にあったいろいろの続きを書くので、興味ない方々は本番編まで待っててください。読まなくて全然OKですよ!





あれからスタバの都道府県ポイントは愛知県では刈谷市でつけて、岡崎市の道の駅藤川宿で車中泊。

朝起きて次は豊橋市を目指す。理由は豊橋カレーうどんを食べるため。数少ない計画の一つ。
車中ではずっとオードリーANNのさよならむつみ荘回を聴きながら。


玉川うどん広小路店だっけ?すでに並んでいたので順番表に名前を書いてようやく呼ばれる。
バナナマンのせっかくグルメで紹介されてて、よだれ垂らしながら見ていた。まさか福岡から本当に行くことになるとは!


野菜の天ぷらと器の底にごはんが入ってるのが豊橋カレーうどんってやつなのか?!やっぱりめちゃうまでした。うまうまうまうまっ!でした。ずっと車内に積んだパンばかり食べてたのもあるかな。




それから静岡県でもポイントをつけるため、袋井市に寄った。なぜ袋井市かというと、ここでも大阪に続いて私は働いていたことがあったのだ。日本各地に住んで働いていたことはまたいつか話しますね。



なんてのは言い訳で、実はここにはその転勤時代にお付き合いしていた人がいたのだ。20代前半の時。
正直気持ち悪いと思われるけど、なんとなくまだ未練が残っている。また付き合いたいとかではなく、幸せに暮らしてるかな?あと仲良しになった連中はどうしてるかな?という迷惑なものだ。



あの時、転勤で横浜に行くとき別れを告げた。



実は約10年前にも来ました(しつこいな)。その時は働いていた職場(複合施設店舗)に行き、懐かしい気持ちで薬局やおもちゃ屋、和菓子屋他知っている人たちに挨拶。


感動的な再会!と思いきや…………みんな覚えてないと言う。ちょっと忙しいのですみませんとか素っ気なく言われ、不自然なほど狐につままれた気持ちになった。私は顔を見てすぐ思い出せたのに地元の人からは忘れられている。


どんだけ実は私の影が薄かったのか?
いや本当にそうなのか?
短い間でも結構濃かった気持ちでいたが。

仕事外でも遊びに行ったり、休憩時間もふざけあった。その中の1人と付き合っていたのだが、まわりには内緒にしていた。でもみーんな仲良しだった。
理由は施設自体がオープン時でみんなで作りあげてる感覚があったから。土地のオーナーさんも元の田んぼ持ちだったりね。

クラウンメロンの無料食べ放題とか信じられなかったなぁ。それでも地元の人は食べ慣れててあまり食べない。「いいッスか?いいッスか?」と私は腹いっぱい食べた。唯一といっていいほど私だけがよそ者だったのに温かく迎え入れてくれた。

だから、このみんなの対応が不思議というか、オレ何かしちゃった?っていうか、夢の中にいるようだった。





ただその頃の私は上昇志向の塊と性格の悪さで、次の転勤先が決まれば別れることになるだろう、だからそんな奴と付き合っていたことをその後の彼女のためにも広めたくなかった。なんて独りよがりな勝手な考えでまわりには内緒。


みんな最高に良い人たちでそれはもう本当に楽しかった。転勤を伝えた時には手紙まで書いてくれた人もいた。


繰り返すが何だろう、みんな私のことをまったく覚えてないと。しかも不機嫌な顔をされるほど…。
もちろん彼女がいたお店も覗いたがいなくて知らない人が働いていた。


いろんな意味で未練が残っていた。約10年前のあれはなんだったのか?
だからまた行ってみたのだ。彼女と会えるかななんてもうありえないし、なんとなくみんなが働いている姿を遠目から見たいだけだった。調べようがないし、また聞くのもなんだし…。


結果……その商業施設自体の内部がかなり変わり、知らない店舗ばかりになって、知っているスタッフさんも1人もいなかった。モヤモヤは解消されなかった。
でもあきらめはついた。なんとなく。
誰か理由がわかる人、教えてください。
もしかしたらこれから書く中に答えがあるのかも。
それは…




さて、東京に向かおう。

古いナビに従って、不安になるくらい坂を登りながら思い出したことがある。


あれ?この道って…


当時、私がついに横浜に向かう時、スタッフさんたちに別れを告げた後、特に仲良くなった4人で車に乗って新幹線のある掛川駅まで送ってくれた時に通った道なのでは?


駅前に着いた時、男2人は
「俺たちはここでさよならするわ。最後は憧れの女の子に見送られたほうが嬉しいだろ笑」
と冷やかされながら彼女と2人にしてくれた。
付き合っているとは言わず、憧れているとまわりには言っていたのだ。


でもよくよく考えたらバレてたのかな?彼女が言ってたのかな?
それとも……まわりに嘘ついてたのが転勤後にバレて最悪の奴として記憶に残っちゃったかな。それでみんなあんな態度を?とかなんとかまた複雑な気持ちになった。


その道は掛川駅前を通り過ぎた。正解だった。


彼女と僕は、ほぼ無言で駅のホームまでたどり着く。

だから決めてただろ、転勤先では出会いを求めるなって。別れは絶対来るし悲しくなるんだから、と自責の念にかられていた。遠距離恋愛は頭になかった。どこまで勝手な奴だ。



ひかり号のドアが閉まる。
お互い手を小さく振った。
お互い笑顔だった。

電車が動きだした。

彼女が手を振りながら走りだした。
僕はやっと現実的になった。バカだ。
別れたくない!
お互い涙でボロボロになりながら手を振りあった。

彼女が遠のいていく…小さくなっていく…



おじさんになっても、この文章書いてたら泣くもんだね。勝手なもんだ。だから今でも独身なんだ笑。

彼女をときどき思い出す時、いつも頭の中には山下達郎の「さよなら夏の日」が鳴り響く。いろんな場面が蘇る。一緒に車の中でよく聴いてたから。だからこの曲がラジオから流れる間は思い出してしまうから忘れようがない。

何より、悪いことしたね。ごめんなさい。
また会って、謝りたかったのかな私は。



運が悪いことがあるとよく静岡を思い出し、バチが当たったかな仕方ないか、とあきらめることが今でもある。



さ、東京に向かおう。ずっと音楽やオードリーANNのアーカイブを聴きながら。感傷に浸りやがって気持ち悪いな自分!





神奈川県でもポイントをつけるため(ポイントの話ウザいでしょ、やめましょうか?)小田原市のスタバに寄った。何日かお風呂に入ってないので(汚いな)ネットで銭湯を探していた。スーパー銭湯は高いからあくまで530円で済む銭湯を。川崎市川崎区に集中してるようだ。


某場所を探してそこで車中泊。翌朝、風呂に入っていざ東京ドームへ。








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