見出し画像

【ポケモンSV PJCS予選抜け構築】キラフロルヘイラッシャ


今回ご紹介するキラフロルヘイラッシャ構築

ヘイラッシャイ!
どうも、とてちです。

色々ありましたが、ひとまずPJCSお疲れさまでした。
僕は予選を2回目で突破する事が出来たので、その時使用した構築の紹介をしたいと思います。

戦績は32勝8敗で、あと5試合出来ましたが確実に抜けるようギリギリのラインで撤退しました。
また、もう一人構築共有して(その方なりのアレンジが入っていますが)3回目の予選を抜けた方がいます。

予選の日から1か月以上が経ち環境も激変しているため、そのまま使用して勝てるかどうかは不明ですが。
よく似た構築の使用者も多いので、同じ毒寿司でも考え方の違い等があるかどうか見比べて頂けると面白いかもしれません。


[構築経緯]

予選1回目で使用した合体ヘイラッシャ構築

まず予選1回目へ臨むにあたり、柚樹さんかげとらさんと構築共有をしながら合体寿司を練っていく事に。
そして各々が使いやすいよう微調整をし、僕が使用したのが上記の構築です。
6匹の並びは3人で相談しながらアレコレ考えたので細かな経緯までは覚えていません(笑)

キラフロルを撒いたり合体ヘイラッシャが暴れる事で相手複数匹のHPを削り、後発の速いハバタクカミイーユイでスイープしていく構築です。
当時ヘイラッシャの使用率が減少気味で、対策も疎かになっているだろうと踏んでいました。

しかし結果は惨敗….ほぼ同じ構築を使用した3人の中で僕の結果が一番悪く(レート1500台)、合体寿司適性が無い事を悟りました。
また、思っていたより皆の寿司対策が厚かったです。

そこで、抜けが不可能と確定した後半戦はシャリタツを出さない単騎ヘイラッシャなど選出パターンを色々試したのですが…
これが中々感触が良い! という事で下記の構築を思い出しました。

【ポケモンSV S3 ダブル 最終66&96位】フラージェスラッシャ|とてち (note.com)

合体しない欠伸ヘイラッシャ構築です。
ヘイラッシャシャリタツハバタクカミの3匹が同じなだけでなく、

フラージェスキラフロル(先発の切り込み役)
テツノドクガイーユイ(後発のアタッカー)
アラブルタケカイリュー(受けも出来る高耐久&先制技持ちアタッカー)

と、他の3匹も前回の構築と似た役割のポケモンが揃っています。
欠伸ヘイラッシャ構築は使い慣れている事もあり、6匹の並びは変えず、「前回の構築のレギュレーションC版」を目指して調整し、今回の構築内容になりました。 


[この構築について]

・選出パターン

【基本選出】
先発:キラフロルorカイリューヘイラッシャ
後発:ハバタクカミイーユイカイリューから2体

基本的に先発はキラフロルで多くの相手に対応できます。
威嚇鬼火持ちなど物理に強いポケモンが居ない相手には先発カイリューが高圧的で優秀ですが、テラスタルを使わないと火力が出にくいためテラス権の取り合いに注意。
モロバレルイルカマン入りには後発草テラスイーユイが有効。

【対オーロンゲ入り等】
先発:ハバタクカミカイリュー
後発:ヘイラッシャキラフロルイーユイから2体

瞬間火力が低いため壁構築が苦手。
特にミストフィールド眠りも無効化する可能性のあるオーロンゲに好き勝手動かれると負け濃厚なので、マジカルシャイン飛行テラバーストの集中で速やかに倒す。
その他、硬くて面倒かつで処理が出来ない相手には先発カイリュー込みのアタッカー2体でゴリ押す事が多々あり。


・立ち回り

ヘイラッシャあくびを連打して相手に交代を繰り返させ、その間に隣のポケモン(カイリューキラフロル)が攻撃技を打ち続ける事で相手4匹にダメージが蓄積していく(交代しない相手はるのでそれはそれで有利)。
そして先発が倒れたら後発のアタッカーを出し、全体技や先制技で中途半端に削れた相手を上から一気に倒していくのが基本の流れです。

しかしこの手の動きは相手からしても想定内なので、場合によっては高火力技の集中攻撃で数の優位を取るなどの動きもします。
相手が3匹になると欠伸された後の交代先が窮屈になるし、2vs2に持ち込めれば欠伸で確実にらせる事が出来るため、耐久の低いポケモンは倒せる時に倒しておくと良いです。
また、硬すぎるポケモン(ディンルー等)は眠らせても起きるまで居座られたりするため、キラースピンで毒を入れます。

よって、

高耐久のポケモン→入れて放置
中耐久のポケモン→欠伸で流す
低耐久のポケモン→すぐに倒す

といった判断基準で動いていました。


・弱点

選出パターンの項で述べたように構築など全体的に高耐久な構築が苦手。
(オーロンゲクレッフィキョジオーンパーティのオーロラベール等)
これに対してはキラフロルを入れるのが手っ取り早い対策ですが、キョジオーン神秘の守りミストフィールド毒テラス等の状態異常対策も同時にされるとかなり厳しいです。欠伸も効きませんし。
カイリュー飛行テラバーストハバタクカミイーユイ等の攻撃的な並びでゴリ押すしかありません。

また、セグレイブはタイマンで勝てるポケモンがこちらに居ないため苦手。
守る欠伸後の交代の有無をピンポイントに読みなんとか勝てますが、常に択ゲーになるので不安定です。

ハバタクカミイーユイ拘り眼鏡テラスタル込みの集中攻撃でヘイラッシャを1ターンで倒しに来る事があるため危険。
守るを使っても、ハバタクカミ身代わったりキラフロル側に集中される可能性があったりと安定択が無いためジャンケンポンになってしまう。


[ポケモン個別解説]

・ヘイラッシャ

テラス草@食べ残し
天然 慎重/H252 B4 D252
ウェーブタックル ボディプレス 欠伸 守る

戦術の要である合体しない耐久全振りヘイラッシャ
欠伸連打で相手に理想の盤面を作らせない事が主な仕事であるが、攻撃無振りでも一致ウェーブタックルは最低限の火力が出る。
持ち前の耐久により複数回攻撃技を放つ事で、合計するとかなりのダメージ量を稼げるポケモンでもある。

相手に状態異常が回り切った後に威嚇を重ねられると完全な置物と化してしまうため、2つ目の攻撃技はボディプレスを採用。
ここは地割れでもOK(サブアカは地割れで使用していた)

モロバレルに耐性が無い構築のため、盤面に一番長い時間出ているこのポケモンの草テラスによりモロバレルに好き勝手させない試合展開は多かったです。


・シャリタツ

テラスゴースト@拘り眼鏡
呼び水 臆病/H4 C252 S252
流星群 濁流 凍える風 テラバースト

ヘイラッシャの合体を警戒させるために入れているだけの所謂見せポケモン。
呼び水によりイルカマン雨パーティなどへのメタとして使えるが、事前にシャリタツの使い方を練習できなかったため、最初から絶対に選出しないつもりで採用しました。

当日はイルカマン雨パーティとは複数回マッチングしたものの、元より不利な相手ではないためこのポケモンを必要とはしませんでした。
合体する選択肢も作るために司令塔でも良いかもしれません。


・キラフロル

テラス草@気合の襷
毒化粧 臆病/H4 C252 S252
パワージェム キラースピン 大地の力 ニードルガード

元の構築では、ヘイラッシャで倒せない相手を定数ダメージで削るための毒巻き役として採用していました。
ヘイラッシャ欠伸型に変更してからはとの相性が良くないため他のポケモンに変える案もありましたが、寿司に対して出てきやすいポケモンに特殊技の通りが良い(ギャラドスウインディテツノツツミ、カイリュー、パオジアン等)事に気付いたためアタッカーとして続投。

最速にする事で、バタクカミなどの高速組を除く現環境の殆どのポケモンより速く動けるためを盾にガンガン攻撃していきます。

への警戒度が高くキラースピン及び毒化粧が上手く機能する試合ばかりではないですが、今回はアタッカーとしての採用のため無駄に対策の動きをさせられる点もこのポケモンの利点であると感じました。

1~2回攻撃して使い捨てる役割なのでテラスタルは殆ど切らず。
神速地面技をスカせる飛行orゴーストでも良いかもしれません。


・ハバタクカミ

テラスフェアリー@ブーストエナジー
古代活性  臆病/H228 B68 C36 D4 S172
シャドーボール マジカルシャイン 凍える風 守る

ヘイラッシャキラフロルで削った相手を最後に倒しきるスイーパー。
カイリューイーユイの素早さを補助する目的で凍える風を入れています。
素早さ補助技が構築内に一つは無いと落ち着かない人です。

このポケモンで3匹以上を倒す展開もあるため、なるべく多く行動できるように耐久多めの配分にしました。
物理耐久はパオジアンつらら落としまで耐えます。柚樹さん考案。

テラスを使う場面は少ないので無難に強いフェアリー。


・イーユイ

テラス草@オボンの実
災いの玉 控え目/H164 B68 C116 D4 S156
シャドーボール ムーンフォース マジカルシャイン 守る

ハバタクカミと共に後発から出してゲームエンドさせるポケモン。
このポケモンかカイリューのどちらか片方を選出する場合が多く、こちらは苦手な相手へのメタ枠といったところ。
タイプとモロバレルの処理は主にこのポケモン任せです。

ハバタクカミと同じく既に削れてるポケモンを倒すだけなので火力よりも耐久優先の配分とアイテムにしました。
A特化カイリュー拘り鉢巻きノーマルテラス神速とC特化キラフロルパワージェムを耐えます。こちらも柚樹さん配分。
オボンの実込みでの耐久が結構高く、テラスをする事で他の5匹が苦手なモロバレルイルカマンもほぼ1体で壊滅させます。

素早さは準速イダイナキバ抜き。


・カイリュー

テラス飛行@拘り鉢巻き
マルチスケイル 意地っ張り/H100 A204 S204
ドラゴンクロー 岩雪崩 テラバースト 神速

こちらも上2匹と同じスイーパーポジションで、相手複数匹が削れた状態での神速連打が強い。
こちらは瞬間火力の高さや特性による行動保障から先発適性も高く、キラフロルの代わりにヘイラッシャと並べて出す事も多い。
カイリュー技は警戒されにくく、1ターン目から岩雪崩を連打しているだけで勝つ試合も多い。
先発で出す場合こちらの構築フラージェス感覚で使用していました。

後発組の中では唯一受け性能が高めなので、先発が交代せざるをえない状況が予想される場合に後発にいると安心感があります。

飛行テラバーストはどうしても早めに処理したいポケモンがいる場合のみ使用します。

素早さは最速バンギラス+2
HPは命の球を持たせていた個体の流用のため深い意味は無し。
こちらはかげとらさん配分を使わせてもらいました。
自分では極振り以外一切考える気無いですね!!!


[まとめ]

本来は「合体すると思わせて欠伸をまき散らす非合体ヘイラッシャ」という初見殺し要素のある構築でしたが、予選2回目の時点で似たコンセプトの寿司構築が流行り始めていたためこの点は全く期待する事が出来ませんでした。
それ以外にも全体的に内容が知られているため情報の面では常に不利であり、そこをプレイングでカバーしなければなりません。

そのため違う構築に変更するかは悩みましたが、新たに構築を考えている時間が無く、環境が向かい風でも使い慣れた種類を使う方が良いと判断しました。
結果的には対策されていても択ゲーを通せば勝てるポテンシャルがありました。
採用しているポケモンの単体スペックが皆高い事も理由の一つかもしれません。

現環境では大手を振って誰にでもオススメ出来る構築ではないですが、SVに入ってからずっと僕のお気に入りである欠伸寿司に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?