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自己肯定感の荒療治 舞台に立つ

「緊張」
①気分が張りつめて、ゆるみのないこと。
 気を張り、体をかたくすること。
②争いや騒ぎなどの起こりそうなただならぬようす。
③(生理)筋肉の収縮が持続している状態。
④(心)ある行動へ移ろうと準備するとき、
 またはこれから起ころうとする現象への対処の際に見られる心的状態。
 要求・意図が生じて心の均衡が破られた状態。

三省堂辞書より引用しました。
「心の均衡が破られた」なんておしゃれなこと言いますよね。

私が不慣れな状況にあるとざっとこんな感じです。皆さんはいかがです?
思ってもないことを言ってしまう。イレギュラーに思考停止する。大事なことすっかり忘れて、抜け落ちている。息が浅くなる。他のことに気を取られて人の話理解できない。まとめるとこれが、心の均衡が破られた状態なんでしょうか。私の場合、日常的に心の均衡は破られ続けているので、もう静かなる異常事態です。
ただ逆に言えば、もし緊張してたら「私は今、要求や意図がある状態なんだ。やみくもに緊張しているのではない」と気付けるかもしれません。

私はピアノ教室に通うようになって2回ほど人前で発表する機会がありました。参加の意思を伝えたとたんステージで震える指が脳裏に浮かびました。(わざと辛い道を選んだ自分には誉めてやろう。)一回目は思い出したくないほど惨敗。その反省を生かして二回目は真剣に緊張と向き合いました。ピアノに向かうのではなく、自分の弱さと向き合いました。人前で弾くのを想像するとガクガクする→自身のなさが露呈→下手だなと思われるのが嫌だから→人に下手だなと思われると捉えている(人がどう思ってるかなんか確かめようがない)→自己肯定感の低さ、被害妄想ヤバイ。ただやみくもに緊張するのではなく、根拠ある緊張ならまだマシなはずだ。自己肯定感を少しでも上げれれば、矢印も逆向きになり、物事の捉え方も良くなるはず。なんでこんな簡単なことに気づかないのよー。
そこで私は本屋の女性向けコーナーの表紙だいたいピンク色地帯の本の隣にあるゆる心理学のコーナーの本で立ち読みした内容を真正面からやってみました。脳みそを騙そうぜ!

自己肯定感上げる方法①毎日、目標と目的を声に出す。マイナス思考者にとってこれは違和感しかなかったです。どういう風に効果的なのか内容忘れました。おそらく暗示とかそういう類だったような気がするが、ともかく、
「できるかできないかではなく、やるかやらないか」。ぽっと出のイケメン俳優が言ってそうだなと思うがそこは無視。「私なんて○○だから」とか考える暇があるから必要ない事考えてしまう。できる方法を試す時間に費やした方がいい。じゃあわざと忙しくしてやろう。

②「本番中にミスっても大丈夫。なんとかなる。」と毎日自分に言う。これも違和感しかなかったです。大丈夫だという人にはどこにそんな保証があるんでしょうか。何を知ってそんなこと言えるんでしょうか。聞きたい。しかし、四の五の言わずにやりました。

この文章は発表会の2ヶ月後に書いてます。
これらを試して自己肯定感が上がったとは言えません正直。緊張に対して冷静に向き合うことが出来たことの方が成果高いです。なぜビクビクしているのか?それは発表する曲がまだ頭や体に身に付いていない部分があるからそこが本番でミスとなって顔を出してくるんじゃないかという不安があるんだなという気づきを得られたくらいです。早く全体を仕上げたいがために両手セットで指に覚えさせましたがそんなことより、頭でも右手と左手がどうリンクしているのかを理解しないと、本番はミスる。もしミスったとしても一瞬で修正できない。要はアドリブに対応できない。右手だけ弾いて左手の伴奏が聞こえてくるか。逆も然りを練習しました。ちなみにこの練習方法はyoutubeを見た受け売りです。本番で緊張しない方法なんて動画いっぱいあるのにやっと向き合えたのも、冷静になれたからです。なんでもっと早く見ないのよー。気づくの遅いよ。読んでいる方がいらっしゃったら「私はコイツよりマシだ」と思ってください。
さあ本番はこれらの成果がでるか?

要求や意図があることに素直でありたい。自己肯定感と緊張することの関係があるのかないのかは、書いてて整理できなかったですが、緊張が解けたときに「やって良かった」と思えたのは間違いありません。本番中のことはまたいつか書いてやるぜ!

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