第16回『まるで北斗の拳!? 20年前のホストクラブは暴力だらけ』

うぃす!

大阪男塾の塾長です。

僕がホストとしての活動を始めたのが2003年の下半期。この後ぐらいから、ホストクラブ業界がどんどん変化していったっすね。

当時の都知事だった石原慎太郎が、歌舞伎町浄化作戦を打ち出したのが2004年。

ちなみにホストクラブを舞台にした漫画『夜王』の連載が始まったのが2003年。

ダーティなイメージしかないホストやホストクラブの立ち位置が変化し始めたタイミングで、僕はホストデビューしたんすよ。

僕がデビューした後、風営法が変わり深夜1時までの営業しかダメになったり、キャッチが禁止されたりと色々ルールも変わっていったんすね。

今のホストクラブはクリーンになって、スマートで大人しいホストも増えてきたっすけど、20年前は破天荒なヤツだらけ

暴力も日常茶飯事。

ホスト業界は弱肉強食。強いヤツ、力のあるヤツだけが生き残れるシビアな世界で、まさに『北斗の拳』みたいな感じっす。

ラオウみたいな世紀末覇者を目指すような猛者が、わんさかいたんすよ。

僕は早々に新人売上記録を更新したり、身長もでかく、普段の発言もとがってたので目立つ存在でした。

なので先輩から目をつけられやすいんすね。

色々、難癖つけて殴ってくる先輩もいたっす。

やられたらやり返す。

それが僕の流儀でした。

やり返さずにシュンとしてたら、潰されるっすからね。

実は暴力で僕を追い出そうとしたり、屈服させようとしてきた先輩も何人かいたっすけど、全てやり返しました。

殴り返すと相手も「こいつ反撃してくるから、もう殴らんとこう」ってなるもんなんすね。

暴力的なのは、キャストだけじゃありませんでした。

俗に言う怖い人らも客として、たまに来てたっす。

一度、こんなことがありました。

ジョージ・クルーニー似で細グラサンをかけたおっさんがいたんすけど、この人ほんまにむちゃくちゃなんすよ。

「お前気に入らんわ」と言って、キャストの腕の骨を折ったことがあるなどミナミでも名の知れた人でした。

僕がその人を接客してると、いきなり「お前生意気やな」と言い出し、店の黒服に「おい、店にあるフォーク持ってこい!」って命令したんす。

言われたとおり黒服がフォークを持ってくると、ジョージ・クルーニーはキレ気味に「お前、このフォーク食べろや」と言って、ぐちゃぐちゃに折り曲げたフォークを僕の口の中へ無理やり放りこんだんす。

「わしゃアラレちゃんのガッチャンかぇ」と思いつつも、ここで引いたら男がすたる!とフォークを口の中に入れ食べようとしたんすね。

そのまま飲み込むことは不可能なので、とりあえず噛んでみたっす。

フォークは、ガッチゴチすぎました。

ブチ切れた僕が「食えるかこんなもん!」と叫んだ途端、口から血がダラダラと流れ落ちたんすね。

するとクルーニーが、「おい兄ちゃん、お前おもろいやんけ」とニヤリ。

クルーニーからは「肝が座っとる」と認めてもらい、それから会う度にめっちゃかわいがってくれました。

あと、なぜかよく耳を噛まれかけて、その度に「マイク・タイソンか!」と言って振り払ってました。

若いうちは、多少生意気な方が可愛がってもらえたりするんですよね。

ただ、最低限以上の礼儀やマナーと相手に対してのリスペクトはマストっすね!

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?