第61回『初対面の女性を2時間で惚れさせる秘儀とは⁉』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

ホストとして生きていくには、瞬発力が大事。「短期決戦にどれだけ強いか?」が常に問われる仕事ですね。

今回は「初対面の女性の心を、2時間で掴む秘儀」について書くっす。

人間関係を決定づけるのって、初対面の印象なんすよね。最初に「なんじゃコイツは…!?」と思われたらアウト。そのあと、いくら頑張ってもイメージが変わることはありません。

最近はタイパが問われる時代になりましたが、ホストにとってもタイパはめっちゃ大事。

時間を投資して顧客にならなかったら、その時間は戻ってこないっす。ホストの現役時代は「短時間でしっかり心を掴んでお客さんを増やす」ってことを、念頭に置いてたっすね。

僕のタイムリミットは2時間。誠心誠意、集中するので、これ以上もたないんすよね。

強く意識していたのは、
・何を言われても批判しない、引かない
・相手がネガティブに感じていることをリフレーミングする
・「おもろいやん」という返しをたくさん使う

・リアクションはオーバーに
でした。

ひとつずつ解説していきましょう。

まずは「何を言われても批判しない、引かない」から。
誰でも批判ばかりしてくる人間と、一緒にいたいとは思いません。ホストになってすぐお店の先輩から「お客さんの話は批判せずに耳を傾けろ」と何度も言われましたが、やっぱり受け止めて、肯定的に聴く姿勢は大事っすね。

あと、お客さんが「これ言っても大丈夫かな!?」と恐る恐る話してくれることがあるんです。話し手からすると、相手に引かれるのって傷つくんすよね。そういう話をカミングアウトしてるときって、「大丈夫かな?」って過敏に聞き手の表情を見ていますから、少しでもこっちの顔が曇ると「やっぱこの話、やめとこ」ってなりかねません。なのでジャッジせず、フラットに傾聴する姿勢は大事っすね。

次に「相手がネガティブに感じていることをリフレーミングする」ですけど、まずリフレーミングの意味についてお伝えしておきましょう。「事実をそれまでとちがう視点から見て、解釈を変える」というのがリフレーミングっす。

例えば、ある女性から「私、気の利いた返しが、ぱっとできひんねん。う~ん…てすぐ考えてしまう」と言われたとします。
この女性は「自分の瞬発力のなさ」について悩んでいるわけですよね。瞬発力はないけど、反対に深く考える力はあるわけです。そしたら「時間をかけて考える能力に」自信を持ってもらった方がいいっすよね。
そこをポップに表現すると「深く考えられるって、すごいやん。自分、哲学者になれるんちゃう⁉」と返せます。そしたら「えっ、そんなん、初めて言われた」となるわけっすね。笑いは意外性っすから、予想外の返し方をされると思わず笑ってまうんすよね。

「おもろいやん」と返すのも、リフレーミングに近いっすね。僕は、世の中が勝手に決めた常識に捉われずに、何でも「おもろいやん」と返すのがモットーです。

「お金使い過ぎて、今月ピンチやわ」
「おもろいやん」
「何がおもろいの?」
「お金ない状態って、スリルすごいやろ? なけなしの金でぎりぎり生きるのって『ほんま私、生きてる~!』って感じせえへん? 死んだらそんなん味わえへんで」

みたいな返しをしてると、いつの間にか相手も笑顔になるものっす。

最後の「リアクションはオーバーに」ですけど、男って女性よりも感情表現が苦手なんすよ。だから話を聞いているときは、しっかりこっちの思いが伝わるように、全身で感情を表現するようにしてましたね。そうすることで、お互い楽しくなってくるもんなんですよ。

こういうことを心がけて接客していると、2時間で心を掴める確率が高かったっす。

もちろん相性があるので、どれだけ頑張っても無理なときはありますが、全力を出し切って結果が出なかったら、あきらめもつきますし、すぐ切り替えられます。

誰でも深くつながっている人の限界人数って、5人くらいやと思います。僕は毎回「2時間で、相手の重要人物5人のうちの1人になる!」という意気込みでやってました。

実際に、早い段階で「そんな重要な相談、俺にしてええの⁉」って驚くようなことを、打ち明けてくれる人も多かったっすね。

ちなみに2時間、話したあとは、脳の疲労がすさまじかったっす。近くのコンビニに駆け込んでナッツチョコとコーラを買いあさり、バリボリむさぼってました。

みなさんも「初対面のときは、こういうコミュニケーションをとる」と決めておくと、やりやすいっすよ。

少しでも参考になる内容があったら、嬉しいっす。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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