第14回『ノリちゃんから教わったホストの心得』
うぃす!
大阪男塾の塾長です。
今日は、僕のホストとしての可能性をぐぐっと広げてくれた女性、ノリちゃんについて書くっす。
10月27日に体験入店を経験し、11月から本格的にホストとしての活動がスタート。
当時のお客さんはシビアで、幹部クラス以上としかしゃべらないんすね。
当然、入って間もないペーペーの僕は無視されまくりでした。
「早く顧客を見つけよう!」と、毎日ミナミの路上でせっせとキャッチを続けたっす。
そこでひとりの女性と出会うことに。彼女の名はノリちゃん。当時40歳の看護師。めっちゃ陽キャで一緒にいて楽しいタイプ。その上、スタイル抜群でモデルみたいなんすよ。
後ろから見ると惚れ惚れするような体型で、よくナンパされてました。
ノリちゃんは、後ろから見るとほんまに綺麗なんすよ。
背後から車で近づいてきた男性から「ねえ彼女!」と声を掛けられるのは日常茶飯事。
「え? わたしのこと!?」とノリちゃんが振り返った瞬間、「ぎゃーオバケ!!」「大噓つき!!」などと罵声を浴びせられるのが、いつものパターンっす。
まあ正直ノリちゃんの顔面はあれでしたが、後ろから見たノリちゃんはマジで美しかったっす。
ノリちゃんは変わってる趣味があって、自分のセクシーな写真をある雑誌に投稿してたっす。
そこで入選して稼いだお金をホスト遊びに回してたみたいっすね。
「なんべん言うねん」て感じっすが、スタイルだけは抜群に良いので、映し方次第で相当映える逸材だったのは間違いないっす。
彼女は元々、ホスト遊びを知っている人で、僕にテーブルマナーを基礎から丁寧に教えてくれました。
ホストクラブのテーブルマナーは独特っす。お変わりを作るタイミングなども入れると、マスターするのが大変なんすね。
でも優しいノリちゃんの指導のおかげで、早期にマナーを習得できたのはありがたかったっす。
僕のことを気に入ったノリちゃんがある日「今度あんたと同伴したるわ」って言ってくれたんすよ。
一緒に通天閣へ行き、串カツを頬張った後、スマートボールっていう懐かしいレトロ台を打ったら大当たり!
それを見たノリちゃんが目を輝かせながら「あんた持ってる人やわ!」と一言。
スマートボール大当たり件以降、完全に僕のことを応援してくれるようになって、その後、4年間ずっと目をかけてくれました。
ホスト業界の用語で1日の営業中、指名客が一人も来店しないことを「坊主」て言うんすよ。
ちなみに「坊主」は関西圏の用語で、他府県では「お茶を引く」って言うところもあるっすね。
ノリちゃんは「坊主のときは私が飛んで行くから、すぐ連絡ちょうだい!」って言ってくれました。
ホストを始めたばかりの僕に、ノリちゃんがよく言ってくれた言葉があります。
それは「私みたいに応援してくれる人を見つけや」でした。
このノリちゃんの言葉って、ホストの仕事の本質を突いてるんすよ。
当時はまだ「推し」という言葉がなかったんすけど、ホストは応援されてなんぼの世界。
「この人を応援したい!」と心底思ってもらえないと、お客さんはつかないんすね。
このことに気づかせてくれたノリちゃんには、ほんまに頭が上がらないっす。
ホストの仕事が終わってからも、朝キャッチを続けるなど地道な積み重ねが実を結び、初月の11月に、新人記録の60万円を達成。
「ホストは、頑張れば数字にしっかり反映される世界」って肌で知ったっすね。
そしてホストの業界は優勝劣敗。
僕が新人記録を塗り替えたのを見て「こいつにはかなわんから、他の店に移ろう」と結構な数の先輩が退店していきました。
気づけば、僕を無視していたお客さんも話しかけてくるようになったんす。
ナンバー入りする(※お店の売上の上位にランクインするという意味)など、結果を出すようになった瞬間、お客さんの態度がガラリと変わりました。
めっちゃわかりやすい変化だったんで、おもろかったっすね。
そして怒涛の11月を駆け抜けた僕に、先輩はこう言い放ちます。「ええか? 12月は売上100万を目指すんやぞ!」と。
さて入店2ヵ月目で100万円を達成できたのかは、また次回書くっすね。
最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!
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