第55回『おばちゃんキラーとバカにされながら初月に新人ホストの売上記録を更新した話』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

いつもnoteを読んでいただいている方、ありがとうございます!

地道に続けているこのnoteが、スタートしてから一年を迎えました。

最近「noteを読んでますよ」と声を掛けてくれる人も増えてきてて、嬉しい限りっすね。

まだまだ書いてないネタだらけなんで、これからもどんどん投稿していくっすよ。

自分が現役ホスト時代だった頃の棚卸しをしていると、ほんまにいろいろなことを思い出しますね。

今回から何回かに渡って、僕がどのようにお客さんを開拓していって、そのあと顧客の幅を広げていったかという話をしていくっす。

これは色々な業務にも当てはまるんで、ぜひみなさんがやられているお仕事の参考にしていただけると嬉しいですね。

前にも少し触れましたが、僕は2003年の秋にホストとしてデビューしました。

そのときから「仕事とは何か?」を真剣に考えてました。

やっぱり自分が立てた課題をどうクリアして、都度都度どう目標を設定し達成するかはマストなんすよ。

日々、内省を繰り返して成長していく感じっすね。

課題や目標は、ステージごとに変わるので尽きることはありません。

ホストは、えげつないほどの競争社会。常に指名数や売上を競い合っているんです。負けず嫌いのヤツだけが勝ち残っていくので、どんどん競争心を煽られます。相乗効果で「もっと頑張ろう!」「あいつに負けてられへん!」ってなって、見る見る向上していくんすよ。

会社で営業成績を可視化したたグラフが、壁に貼られてるのってあるっすよね?

ホストクラブもまったく同じ。

売上や指名数が壁に貼られて、見える化されて全員の目に晒されるんすよ。

僕がホストとして働き始めた頃に、毎日、壁に貼られるグラフを見ながら「自分の売上をいかに高くできるか?」ばかり考えてました。

そこで戦略を練ったんす。

①諦めること
②自分の強みを客観的に理解して、どのように伸ばすのか?
③市場を分析して、どう動いていくか?

この3つを徹底的に突き詰めました。

まず1つ目の、諦めることって何か?
僕はホストを始めるまでほぼ女性と関わってきませんでした。
ところが周りのホストはイケメンで女遊びしてきた連中ばかり。
ルックス、女の子の扱いやモテるということに関しては、僕は「勝てない」と早々に諦めました。

ただ、だからといって勝負を捨てるのではなく「新人で素人の僕の勝てるとこは何か?」を考え尽くした結果、
勢い、誠実さ、面白さ、この3つだけは1番になれるのではと思い、この3つの武器で戦うことにしました。

要は自分の土俵を作って、そこで戦うってことっすね。

2つ目の「自分の強みを客観的に理解してどのように伸ばすのか?」ですが、僕は年上受けがよかったんです。そのとき、僕も20代前半と若かったこともあり、年上言うても27歳とかそれくらいのお姉さんでしたけど、それって同僚のホストからすると「おばちゃんキラー」って、格好のいじりネタになるんすよね。

ホストは、女好きが多いっす。キャッチをするにしても、公私混同して自分好みの女の子に声を掛けるやつは、めっちゃ多かったっすね。

でも僕の中で「それとこれとは別やろ」と思ってました。

あくまで僕の目標は「新人としての売上を残すこと」。別に好みの女の子とつながりたいわけじゃないっす。

そこを区分けできてないホストが、多かったっす。

でも僕からすると、その状況って大きなチャンスやったんすね。

なぜかと言うと、若い女の子は他のホストも狙うのでレッドオーシャンなんすよ。ライバルが多いところをターゲットにすると、売上につながりづらいっすから。

その点、年長の女性はブルーオーシャンなんで、やりやすかったんすよね。

若い女性は、散々声を掛け慣れてるんでやっぱ警戒心が強いんす。特に美人やかわいい子ほど「なんなん? またナンパ⁉ しつこいねん」って、なってるっすからね。

その点、お姉さんはキャッチ慣れしてないので、普通に話を聞いてくれます。

若い女性は、他のホストとやり取りしてる人が多いんで「あのホストは、USJ連れてってくれたけど、あなたは何してくれるの?」と値踏みしてきます。

こうなるとホスト同士で、どんどん労力を釣り上げてく現象が生まれるっす。

金持ちクラブが金にモノを言わせていい、有名選手をとりまくる欧州サッカーみたいに、結局はその子に労力をさけるホストが勝つ。こんなクソみたいな勝負をするなんて愚の骨頂です。自分のキャパが減って、お客さんを増やせなくなるなんて悪循環でしかありません。

お姉さんは競争相手がいないから、自分のペースで勝負ができる。

若い女性は感情をコントロールできないんで、ヤキモチ妬いたり、直ぐに怒ったり拗ねたりします。

お姉さんは大人なんで、色んなことを理解してくれるので、コミュニケーションをとりやすかったっすね。

僕がとった一連の行動は3つ目の「市場を分析して、どう動いていくか?」を考え抜いた結果でした。

売上を上げる際に効率化の追求は、めっちゃ大事なんすよ。

時間を散々かけたのにリターンが少ないのは、悪手としか言いようがないっす。

さてホストとして働き出してから一ヵ月後、どうなったか?

「おばちゃんキラー」って、僕をバカにしていたホストたちをごぼう抜きにして、新人記録を更新することができました。

それまでは、ヘルプについてもお客さんからウイスキーを原液のまま飲まされるなど散々いじめられたり、ヘルプ自体をNGにされることもあったんすけど、新人記録更新後は、僕の扱いがガラリと変わったっすね。

先輩や同僚だけでなく、お客さんからのイメージも変わったみたいで、ヘルプに入ってもぞんざいな扱うを受けることはなくなりました。

やっぱり、わかりやすい実績って大事っすね。

次は、僕がどのようにして客層を変えていったかを具体的に書きます。

次回も仕事の本質に迫る内容をお届けしますね。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

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