第28回『ホストクラブの慰安旅行でブチ切れハワイから勝手に帰国した話』
うぃす! 大阪男塾の塾長です。
今回は、2005年に行ったホストクラブの慰安旅行について書くっす。
そのときは幹部のホストが集る旅行だったっすね。行先はハワイ。
ぶっちゃけ海外に全く興味がなかった上に、この頃の僕は集団行動がめっちゃ苦手だったんすよ。
みんな旅費を幹部で積み立てしていたんすけど、僕は幹部落ちてまた上がってたんで積み立てしてなかったんでまさかの40万一括払い。
さらに、入店して2年目以内なので、幹部としてはまだまだ下っ端扱い。
幹部陣ともそこまで仲良くなかったっす。
ナンバー入りしてたので、ホストとしての実績を積み上げられてはいたんすけど、縦社会なので先輩ホストから言われたことは、基本的に聞かないといけないんすよ。
当時はそれが、めっちゃダルかったっすね。
そんなこんなでダルさ満開で行ったハワイでした。
ハワイにもマクドナルドがあるんすけど、みんなマクドナルドに駆け込むと「ハワイのハンバーガーめっちゃ美味いやないけ」とホクホク顔。
そのときの僕は「なんでハワイまで来て、日本にあるファーストフード店に直行するねん!?」と、先輩たちを見下してたっすね。
ハワイといえばファイヤーダンスが有名っす。僕らもそれを見に行くことに。
「ファイヤーダンスってどんなもんやろな?」って感じだったんすけど、なぜか僕はファイヤーダンス撮影班に指名されんすよ。
カメラを手渡され「おいタクマ、撮影してくれよ」って言われたので、渋々撮影してたんすけど、心の中では「なんで俺が撮影せなあかんねん!」と怒りの炎🔥をたぎらせてました。
みんなはファイヤーダンスをアホみたいな顔で鼻を垂らしながら「スゲー、スゲー」って小学生レベルのボキャブラリーで興奮して見てたっすけど、僕は撮影しながら「こんな奴らとの旅行、何が楽しいねん!」と。
そしてファイヤーダンスの撮影が終わりバイキングを食べようとすると、「タクマ、行くぞ」と店を出ようとしてるんすよ。
みんなファイヤーダンスを見ながらバイキング食うてたんで食い終わっとるんすわ。
「なにこの人ら、気持ちわるっ!」と、ついに苛立ちはピークに。
慰安旅行の「慰安」には「労をねぎらう」ことって意味があるんすけど、正直「慰安旅行やのに40万払って苦労が増えるってどういうことじゃい!」って感じてたっすよ。
そして、ハワイ初日、早々にある決意をしたんすね。
「明日、勝手に帰国したる」と。
確か旅行の日程は、全部で一週間くらいあったはずっす。でもそんなに長い間、合わない連中とハワイにいてても、全然楽しくないっすからね。
「それなら普通に出勤して仕事した方がマシやん」
僕は決意してからの行動がめちゃめちゃ早いんで、自分で航空券などの手配をして自力で帰国。
しかしこの行動が帰国してから、物議をかもすことに。
お店のトップや先輩ホストが「タクマってわがまま過ぎひんか?」と僕の単独帰国を問題視してたんすよ。
20代前半の僕は「我を通すことがオレの正義!」と信じていたことがあり、曲がったことが大嫌い。
「それ、ちゃうやろ?」ということに、妥協できなかったんすよね。
ハワイでの単独帰国は極端な例っすけど、あまりに和を乱す行動が多いので、慕っていた先輩ホストのたっつんからも「俺はもうタクマと一緒に働きたくないわ」と言われる始末。
どうでもいいホストだったらよかったんすけど、恩義あるたっつんから言われると「オレにもあかんとこがあるんかも?」と少し考えたっすね。
そのあと、僕は「主張を通し過ぎる」ということで勤めていたホストクラブから煙たがられ、何度かクビにされました。
先輩やお店を仕切っている人が言ってほしくないことを、ずばずば突きまくったんで、鬱陶しかったんでしょうね。
僕としては「ホストをするにしても、他のお店に移ればええわ」ってな感じで、そこまでひとつのお店にこだわりはなかったんすよ。
けどクビになったあと、必ず「タクマ、またうちの店へ戻ってきてくれへんか?」と頼まれるんすね。
正直「どっちやねん!?」と思ってましたが、僕は安定して月に数百万円を稼ぎ出すホストなので、経営陣からすると金のなる木。やっぱり手放したくないのが本音っすよね。
そんな感じで、ホストとしてデビューして数年間は、主張を通しては「調和を乱す」という罪を下されクビになるというのを繰り返してました。
自分の荒々しさをコントロールできず、よく揉めていた僕でしたが、ある人の言葉で考え方をガラリと変えられたんすよ。
次回は、僕の考えを変えてくれた井上敬一さんについて書く予定っす。
最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!
あとがき
ハワイ旅行の数週間後「アロハシャツ着た知らんおっさんが飯食ってるとこしか映ってへんやんけ!」とさらにぶちギレられました。
オレみたいな人間がちゃんと撮るわけないやろがぇ!
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