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周波数の合わせ方

コロナという劇薬に両足を奪われながら、世界中の人々が必殺技(を)使おうかどうしようかの瀬戸際を繰り返すそんな毎日。私たちが暮らす地球号「方舟」は、「サステナブルな社会」方角へ舵を切り始めた訳ですが、一介の喫茶店店主である私の視界に入る景色は、もう少し足元まわり。

先日伺ったOPAMでの「国立国際美術館コレクション」での個人的な邂逅を通して得たエッセンスを地域にどう還元するか?なんてことを最近考えます。

個人的には、現代アートって崇高な何かに触れられる「チャンネル」のようなものだと考えていて、周波数を合わせれば、彼女・彼らがそれぞれのアプローチで辿り着いたであろう「ライフハック術」の講義を受けられるポッドキャスト(インターネット音声配信)のようなイメージ。

ジュリアン・オピー「ファイルを持つヒロフミ」2005 

彼らをリスペクトできて、また人生のメンター(助言者)のように仰ぎみられる理由の一つは「死人」までも敵に回して戦っているから。今回の国立国際美術館コレクションには72点の作品が展示されている訳ですが、これらの作品の競合は紀元前5,000年前のエジプトの壁画以降、2022年にまで至る間の7,000年近くに生み出された全てのアートであるという見方もできますので。

ヴォルフガング・ティルマンス「フライシュヴィマー(自由な泳ぎ手)24」2003

こう考えると私たちの日々は攻略不可能な「無理ゲー」ではないなと、いつも励まされます。人生は短く、望んだ場所・話してみたい人・全てに接続することは非常に困難ですが、アートを通して、時にタイムトラベルのように、様々な国様々な人々の様々な思考にログインすることはできるのではないでしょうか?これが今こそ繰り出すべきタイムトラベル的必殺技の最適解だと思います。皆さんもぜひこの夏はOPAMへ。


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