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ヴェネツィア物語

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ヴェネツィアのマンマから学んだ家庭料理と暮らしの極意、ヴェネツィアをめぐる物語。
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2020年11月の記事一覧

ひしこいわしのマリネ〜ヴェネツィア名物鰯料理

ヴェネツィアで最も魅力的な場所といえば、 それはメルカート、リアルトの市場。 今日はうまい魚を食べようという日には、 朝から魚市場へ買い出しに向かいます。 赤いテントのペスケリアは、食いしん坊のヴェネツィアっ子 で賑わい、ラグーナの活きのいい魚たちが並んでいます。 どれにしようか迷うのもまた市場の楽しみですが、 行きつけのマウリツィオの店先でピカピカの小鰯を見つけたら やっぱり買わずにはいられない。 大好物のひしこいわしのマリネを作りましょう。 #ヴェネツィア名物3つの鰯料

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小海老のニンニク風味〜ヴェネツィア名物チケッティ

ヴェネツィアの酒飲み文化に燦然と輝く金字塔、それはBacaro=バーカロ と呼ばれるヴェネツィア版居酒屋です。朝から晩までやっていて、 ちょいと軽くひっかける立ち飲みOmbra=オンブラ(ワインを一杯というヴェネツィア語)から、散歩の途中の小腹ふさぎ、アペリティーヴォはもちろん、ちょっとしたつまみに地酒、それにシメの腹ごしらえまで幅広く カバーする実に便利な店のこと。 #ワインの肴チケッティバーカロでは立飲み、立食いが基本。カウンターやガラスケースに大皿に 盛られた料理が並

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ただ「茹でた魚」がこんなにおいしい〜ヴェネツィアのキッチンから

この魚料理をはじめて食べたのは、 ヴェネツィアのマンマの長男アドリアーノの家でした。 しかもそれはお葬式の後の家族や親戚が集まる食事会。 茹でただけの魚なんて、と敬遠していましたが、 すすめられるままに食べてびっくり。 以来、我が家でも #魚料理の定番 になりました。 #常識をひっくり返すはじめての味その日の昼食の主役はbransin=スズキでした。 ニジマスくらいの大きさの小ぶりのスズキは、アドリアーノ自身が 今朝ラグーナで釣ってきたもの。 10匹以上もの魚を半分グリリエ

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