ついに見たっ 見てしまった? ~大変フツーの 新しい生活 その 262~
それは 真夜中のことだった~。
ふと目覚めたんだよ。
夜明けには まだまだ早い時間で
寝室も 真っ暗。
隣のベッドでは
主人が 静かに寝てる。
そんな気配を 感じながら
ぼんやりと
意識が起きてくる。
………トイレ行きたい。
もそもそと起き
廊下をペタペタ歩いて(裸足)
トイレに 入る。
外や オウチの中が
どんなに暗くても
おトイレだけは
照明を点けたら
ビカッと 明るい。
……今 何時くらいかなぁ。
まだまだ 寝たい~
……(トイレの照明が)眩しい~
用をすませ
水を流して 手を洗い
トイレを出る。
トイレの照明。
いつものやり方なんだけど
照明を 消すときは
身体よりも
少し先に 手を出し
トイレから出たトコ
すぐ横の壁のスイッチを
押して 消す。
身体がトイレから出るときと
スイッチを押すときは
ほぼ同時 かな。
この夜も 同じように
トイレから出るとき
手だけが 照明のスイッチに
伸びたんだよ。
?
スイッチの感触が 違うような?
? と 思ったときには
身体も トイレから出るから
そのまま スイッチを 見てみた。
トイレから 漏れ出た わずかな光は
照明のスイッチにかかってるモノが
見える。
そこには
暗闇からのびた
しろぉぉぉ~い手が
スイッチを 覆ってたんだよ。
~~~ぎゃあああああぁぁぁ
しろぉぉぉ~い手は 細くしなやか
ではなく
骨張ってて デカい。
何だか 見覚えがあるような?
真っ暗な廊下を
よ~く見ると
主人が 立ってる。
「なっ なんで スイッチをカバーしてんのよっ」
「俺も(トイレ)入るから
照明を 消さないでほしいと思って」
ちなみに 主人は 色白だ。
女性の ワタクシよりも はるかに色白。
それも 黄色人種にあるまじき
ほんのりピンク色の
色白 なんだよ~。
真夜中
ぼんやりと 目覚め
ぼんやりと トイレへ行き
ぼんやりと トイレから出ようとしたら
暗闇に 白い手。
一瞬 覚醒したアタマは
一瞬で ぐったりモード。
このあと
ワタシが よく 寝れたかどうかは
分からない。
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