「公務員志望の大学院生は、新卒で天地人へ」事業開発・天地人ファーム 岡田 和樹 l\\てんちびとインタビューVol.13
皆さんこんにちは! 天地人の学生インターンの鈴木です。
天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
今回は、てんちびとインタビューの第13弾として、天地人の事業開発・天地人ファーム 岡田さんにインタビューします! 月1回、天地人の社員を紹介しています。
選んだ「農学部」
私が農学部に入学したのは、高校の時、夜の食卓で父に「農業は面白いよ」と言われたことがきっかけです。父は、化粧品会社に勤めているのですが、肥料を販売する部署に所属しています。
繋がりがないと思っていた化粧品と農業が結びついていることに驚いたんですよね。
一見農業とは関係ない業種が農業に関わっていると聞いて、「農業界来るんじゃね?」と感じたことを覚えています。
農業は「食」に関係するので、食いっぱぐれないなと感じたことも、私が農学部への入学を決めた理由です。
農業サークルに入り、大学内の畑で農作業をやっていましたし、長期休みは全国の農業の現場でワーキングホリデーに参加しました。他にも、大学にある農場でアルバイトをしていました。研究室も、生産現場への頻繁な出張があり、大学内で一番広い畑を持つ研究室を選びましたし、振り返ってみると、農業漬けの日々ですね。
私は、農作業が楽しかったんですよね。そして、農産物って、栽培管理の考え方や、栽培法を少し変えると、ガラッと味が変わるんですよ。生産現場に出ることで、もともと感じていた農作業の楽しさに加えて、農業の凄さを感じて、将来は農業に関わりたいと思うようになりました。
学部生のときは、研究室で生産現場によく出張していたこともあり、自分がやったことが生産現場に直結する仕事をしたいと思っていました。具体的には、各都道府県に置かれている農業試験場に入り、「普及員」や「研究員」の立場から生産現場と関わりたかったです。
そうなんですよ。当時は安定志向でした・・・・・・
私が学部生のとき、終身雇用の大きな企業に入って、サラリーマンとして働くか、先程話したような公務員として働きたいなと思っていました。
大学院・農学研究科への進学と、自分自身の変化
大学4年生になったときから、アスパラガスの本格的な研究が始まりました。
アスパラガスは栽培期間が長いので、学部生で卒業すると、研究結果が出るのに時間がかかり、私がやりたかった一連の研究が終わらないんですよ。
研究を終えられないのが嫌だったので、大学院進学を決めました。
その頃は、目の前のことに一生懸命向き合いたい気持ちが強かったです。私は、農業に正面から向き合って「農業大好き! 農業でなにかしたい!」という軸で、将来を考えていました。
ですが、大学院に入学する少し前、転機があって考え方が変わりました。
アルバイト先の大学農場の小沢聖先生に「外の世界を見ろ」と言われたんですよ。続いて「外を見てきたからこそ、農業のことを理解できるんだよ」との言葉を聞いて、いままでの考えは短絡的で直感的だったなと思いました。
そもそも「農業って何だろう」と自分の農業に対する気持ちを見つめ直すきっかけになりましたね。
農業界の仕組みを考える機会があったんですけど、他の業界より遅れていて、まだ個人商店が多いと思いました。同じ野菜でも地域によって値段が違うんですよ。「これはもっと売り方に改善の余地があるのでは?」と思うようになりました。特に都市農業は、栽培から販売までの実力差が大きくでるので、個人プレー的な面が大きいことが課題だと感じました。
また、私が注目する農業界で活躍している人は、異業種から来た人が多いなと感じたんですよ。「農業×〇〇」という言葉は農業界にいると、よく聞く言葉なのですが、私の農業に対する想いに、何かを掛け合わせたいと強く思いましたね。
研究を続けたくて大学院入学を決めましたが、研究室で研究に没頭するだけでは考えが偏ってしまうと思ったんですよね。なので、以前の自分では選ばなかったと思う本を読んだり、天地人でインターンを始めました。自分が持っていない考えを吸収したいと思うようになりました。
就活をして、気づいた自分の変化
私は、天地人のカルチャーの「やりたいことをやったもん勝ち」に影響されているなと思います。いままではリスクなどを考えてやってこなかったことにトライすることが楽しくなりました。若いときから、挑戦を許してもらえる環境はないと思うので、挑戦が面白くなりましたね。
学部生のとき希望していた「安定した職」には今も就きたいと思っていますし、実際に公務員試験に申し込みました。就職先を迷っているときに、「安定した職」は先が見えるなと思ったんですよ。
このとき「入社後、先がわかってしまう安定した職はつまんない」という気持ちになりました。私は特にSFや冒険が好きなので、「わからないこと」は、私にとってワクワクするものなんですよね。
天地人でインターンしてみて、さまざまなことに挑戦することで私の課題は明確になりましたし、やっと社会人のスタートラインに立てたと思いました。
安定した会社に入社しても、私は成長できずにうまくやる力を身につけるだけじゃない?と思ったんですよね。
最終的には、そのワクワクと、自分の伸びしろを追い求めて、天地人に新卒での入社を決めました。
将来像は全くわからなくなりました(笑)私の農業×〇〇はまだわかりません。
わかんないからこそ、色々挑戦できていますね。
今のところ、〇〇は、畑に立つことかなと思っています。〇〇を探して農業とは全く関係ない仕事に就いたとしても、畑に立つことは続けていきたいです。学部生のときからの農業に対する想いは変わっていないですね。私は農業が好きです。
天地人は、年齢関係なくすごい人が多いので、「自分って何ができる?」と考えるようになりました。そこで、「スキル」を意識しながら人と接するようになりましたね。例えば、話す力はスキルですし、人柄もスキルだと思ったときに、人ってスキルの塊だなと感じるようになりました。自分も色んなスキルが欲しいですね。
岡田さんが昔の自分にかける言葉
「SNSを真面目にやっておけ!」と言いたいですね。天地人に入ってから言語化する力や人との繋がりの大切さを実感しているので。
最後に一言お願いします!
衛星データを手段として使いこなして農業をするのが夢です。宇宙からの視点と畑からの視点を行き来しながら、農業界を良い方向に変えていきたいです。
以上、岡田さんのインタビューでした。
これからも天地人のメンバーにインタビューしていくので、お楽しみに!
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