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色眼鏡

今年の夏、サングラスデビューをしたんです。
あんまりにも眩しかったから。

元々わりと眩しがりなほうだったんですけど、
サングラスってなんかちょっと派手だしなんとなく気恥ずかしくてかけられなくて。
きっかけは好きな芸能人の方が色んな種類のアイウェアを楽しむ人で、
お、なんかかっこいいぞーなんてちょっと憧れちゃったっていう単純なところにあります。

で、いざかけてみると本当〜に快適です。
最近は常にカラーサングラスっていう人も見かけますけど、なんとなく気持ちがわかりましたね。
眩しくないだけじゃなくて、自分の世界が守られてるって感じがします。
しんどい人混みでも、なんとなく周りを遮断できていい感じ。
サングラスって派手だから…とか言いながら実は私の普段の服装は人よりちょっと派手目なので、新しいアイテムが増えたことが嬉しくなって色んなレンズの色のサングラスをいくつか揃えてしまいました。

私が今までサングラスをかけてこなかった理由のもうひとつに、
「世界はまっすぐにありのままを見つめなければならない」
という一種の思想みたいなものがあったんです。
世界を色眼鏡で見るべきではない、見ちゃいけない。
目の前に広がる現実をそのまま受け止めなければ。
正しく生きていかなければ。
…大袈裟ですけど、そう思っていたんですよね。

まぁそんなふうに思っていたのに芸能人への憧れで軽くコロッと変わっちゃったわけですが、
それというのも最近になって色んなことが許せるようになってきたんですよね。
自分が出来ないことに対してとか、どうしても無理なこととか、自分で自分が許せないこととか。
弱い自分がずっと許せませんでした。
なんでこんな簡単なことが出来ないんだと思っていたし、他人に対して劣等感もものすごくあるし、私は何にも持ってないし何も出来ないんだと思っていました。
他人のせいにしたり、環境のせいにしたり、なにより自分のせいにして責めて責めて責め続けていたんですけれど、
あるとき
「もうやめよう」
って思えたんです。
それは色んな本を読んだり、経験をしたり、たくさん考えたからこそやっとそう思えたんですが、
「もう考え尽くした。これ以上は堂々めぐりで意味が無い。次に進もう、これからは考えていたことを行動に移すとき。変わらなければ。」

考え込んじゃう癖は治ってないですが、行動、行動、変化の先にしか未来は無い、と思っていま生きています。

サングラス越しの世界はちょっとくすんでいて、ぼやけていていつもより優しく見える。
色眼鏡をかけたところで世界の姿は変わらなくて、自分の見方が変わるだけ。
そんなに難しいことじゃない。
世界なんて自分の好きなように見ればいいんじゃん?って思いました。

今年の夏は死ぬほどアクセサリーをつけて、ダルそうに柄シャツを着て、サングラスをかけて過ごすって決めてるんです。

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