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「それはこの星が決めること」

「ナウシカ考」を読んだ簡単な感想

マンガ版「風の谷のナウシカ」に関する考察の本です。漫画版ナウシカを読んだことが無い方にはまったくお勧めできません。
読まれた方はご存じのとおり、最終巻の7巻にいたっては「種としての人類」の来し方行く末が重要なテーマで、壮大すぎてモヤモヤが残っていました。

1000年前の旧人類が残したプログラムは、「生命を操る技術」で地球を浄化し、人類を「穏やかな種族」として再生させるというもの。この二元論的思想に基づくプログラム(墓所・新しい人類の卵)をナウシカは破壊してしまいます。

あらゆる危機が科学技術で解決され、すべてが適切に管理され、機能している世界は、はたしてパラダイスなのか。
すべてが機能的にプログラミングされた完璧な世界。
直感的に気味が悪いと思う人は多いと思うけど、世の中はものすごい勢いで、競い合うようにそんな世界に向かっている。
壮大な宿題です。

「その人たちはなぜ気が付かなかったのだろう 清浄と汚濁こそ生命だということに」

風の谷のナウシカ、何度目かわからないけどまた読もう。

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