【ブンデスリーガ第5節】グラードバッハ 1-0 ウニオン
■ 2024年9月21日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
せっかくのいい時間の試合だったがいろいろあってリアタイ試聴できず、日曜日の夜に時差観戦した。スカパーがウェブサービスでいつでも見られるのはありがたい。
開幕からホームで二連敗、前節はアウェイでフランクフルトに苦杯を喫しておりここまで1勝3敗、これ以上負けが込んでしまうとリカバーがむずかしくなるうえ、監督の進退も問われかねない。なんとか今季ホーム初勝利を挙げるしかない。
この試合ではプレアとザンダーが先発、ハックとライツがベンチスタートとなった。福田がベンチ入り。オムリン、オノラは引き続きメンバー外。
布陣
ニコラス
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ザンダー ヴァイグル
エングム プレア シュテーガー
クラインディーンスト
前半
立ち上がりは互いに出方を窺いながら主導権を争う慎重な展開に。グラードバッハはパスがズレてなかなか攻撃の形をつくることができず、ウニオンの攻撃を受けるシーンが多いが、次第にボールを持てるようになる。
17分、スカリーのクロスをザンダーがダイレクトでねらったがバーの上。22分にはエングムのクロスからスカリーが中央でつぶれ、ネッツがこぼれ球を詰めたがDFにブロックされた。
26分、プレアとのワンツーから裏に抜けたネッツが深いところから折り返したボールにシュテーガーがダイレクトで合わせたがシュートはバーの上に。枠に飛べばゴールだったが絶好機を逃した。
35分にはエングムが右サイドから切れこんでシュートを放ったがGK正面に。42分にはスカリーからのパスを受けて左サイドをふかくえぐったシュテーガーからの戻しを受けたプレアがダイレクトでシュートしたが敵DFにブロックされる。
徐々に調子を上げたグラードバッハが何度かチャンスをつくったが決めきれずスコアレスで前半を折り返した。
後半
後半は互いにリスクを避けながら中盤で主導権を争う拮抗した展開に。互いに見せ場は少なく大きく一進一退の攻防となる。エングムのスピードを生かして裏に出す試みもあるがそこから先にはつながらず。
72分、シュテーガーに代えてハックを投入、そのまま左ウィングに。76分にはエングムとザンダーに代えてチュヴァンチャラとライツを投入。チュヴァンチャラはそのまま右ウィングに入ったか。
その後も大きなチャンスのないまま時間が進む。86分には裏に長いボール出され、これを収められてシュートを打たれるがポストに救われる。ヤバいシーンだった。スコアレスのまま試合は8分のアディショナルタイムに。
90+6分、左サイドのスローインからボールを受けたハックが中央にクロスを放りこむ。するとチュヴァンチャラが敵DFに身体を寄せられながらも頭でこれに合わせゴール。土壇場で1-0とリードする。無造作なクロスに単騎で合わせた一発モノだった。
90+7分、プレアに代えてフリードリヒを投入、そのまま試合をクローズし、今季ホーム初勝利を挙げた。見どころの少ないゲームの最後にドラマが待っていた。
戦評
よくいえば固いゲーム、悪くいえば面白くないゲームで、特に前半はチャンスもあったが、後半は全体に淡々と流れてしまった。最後にチュヴァンチャラがなんとかゴールを決めて面目を保てたのはラッキーだった。
シュート数8-9、CK2-4、ポゼッション64-36となっており、ともに一けたに終わったシュート数からは双方にチャンスの少ない試合だったことがわかる。ボールは持ったが後半は攻めあぐねた。
結果的にはチームを救う勝ち点3とはなったが、取るべきシーンで取りきれなかったことで最後まで苦しいゲームマネジメント強いられ、思いきった交代もできなかった。ハック、チュヴァンチャラと交代で入った選手が仕事をしてくれたのが救いだ。
これで開幕からの戦績を2勝3敗とし11位に。これ以上後退が許されないなかでの勝利は、内容がどうであれありがたく、これをテコに内容を改善しながら結果を積み上げて行くしかないが、まだ負けが先行している状況でひと息ついたに過ぎない。
序盤、マッチメイクのあやで苦しいシーズンスタートを強いられたのは昨季と似ているが、チームは継続性をもって戦ってきており言いわけはしにくい。早く勝敗を五分に戻したい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「前半はいい試合を見せられて多くのいい状況をつくりだせた。しかしフィニッシュのところの効率と正確さが欠けていた。後半はうまく試合に入って行くことができなかった。我々は足がかりをつくれず、試合の流れにうまく入りこめなかった。全体として見れば、ここまで負けなしでどのクラブにもほとんど自由を与えなかったチームとの、予想通りのむずかしい試合になった。ゴールのチャンスが少なくなることはわかっていた。我々のチームはしっかり頭を使ってすばらしい戦いをした。最終的にラッキーパンチで勝てたこと、ファンと共に7か月ぶりにホームでの勝利を祝えたことはもちろん嬉しい。トマス・チュヴァンチャラが彼の個の力を輝かせてくれたのはすばらしかった。この勝利は我々の進歩にとって重要だと思う」
僥倖とはこういうことをいうのか。
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