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【DFBポカール3回戦】グラードバッハ 1-0 ヴォルフスブルク

■ 2023年12月5日(火) 20:45キックオフ
■ Borussia-Park

平日の早朝5時前のキックオフなのでもうリアタイはあきらめて、仕事が終わって家に帰ってからDAZNで見た。日中はTwitter(現X)とかふつうに見てたけど、幸い試合結果を不用意に知ってしまうことなく夜まで過ごせたのはよかった。というかポカールの試合があたりまえのようにDAZNで見られること自体がかつては考えられなかった。

対戦相手はリーグ戦でも対戦したばかりのヴォルフスブルクで、そのときもホームで4-0と快勝している。直近のリーグ戦もホフェンハイムに2-1で競り勝っており、いいイメージで次のラウンド(準々決勝)にコマを進めたい。

週央の試合ということでいくつかのポジションでターン・オーバーを実施。リーグ戦をケガで欠場していたヴァイグル、チュヴァンチャラが先発、またキアロディアが公式戦初の先発出場となった。


布陣

ニコラス
スカリー エルヴェディ キアロディア
ヴァイグル
オノラ ライツ クラマー ネッツ
チュヴァンチャラ プレア

前半

立ち上がりからグラードバッハがボールを握り攻撃をしかける流れになる。7分、スカリーの右サイドからのクロスがエリア内でDFに当たり、エリア前にこぼれたところをクラマーがダイレクトでミドルをねらうが枠をとらえきれず。

オノラを裏に走らせ右サイドから中央に放りこむ形でなんどかチャンスを作るものの、ヴォルフスブルクも中央はしっかり固めており決定機にはならない。一進一退の攻防となるが試合全体の主導権はグラードバッハが握っているように見える。

37分には左サイドのネッツからのボールが逆サイドのオノラにわたり、オノラが落としたボールにスカリーがミドル・シュートを放ったがこれも枠におさまらず。どちらも大きなリスクは冒さずスコアレスで前半を終えた。

後半

後半立ち上がりにビッグ・チャンス。49分、オノラがCKからのサインプレーで後方のヴァイグルにボールを出したがヴァイグルのシュートは敵GKにセーブされる。こぼれ球をプレアが詰めるがこれもGKがさわり、ゴール前でキアロディアの前にこぼれる。流しこむだけだったが力が入りキアロディアのシュートはバーの上に。プレアがオフサイドだったので入っていてもノー・ゴールだったが。

その後は大きな見せ場がなく時計が進む。60分、傷んだ様子のチュヴァンチャラに代えてエングムを投入、そのままトップに入った。71分、オノラの右サイドからのクロスをファーで受けたクラマーが角度のないところからループ・シュートをねらうがGKがキャッチ。

81分、クラマーとライツに代えてハックとコネを投入。ネッツを左SBにした4-4-2にシフトしたように見えた。終盤、いくつかヴォルフスブルクに絶好機を作られるが、ニコラスの好セーブがあり失点を免れる。90分を戦ったが0-0のままで延長戦となった。

延長

延長はヴォルフスブルクが攻勢となるがグラードバッハの守備は固く拮抗した展開に。97分、オノラとエルヴェディに代えてノイハウスとフリードリヒを投入。エルヴェディも傷んだ様子。101分、ネッツ、プレアとつないだボールをエリア内で受けたハックがシュートを放つが敵DFがブロック。ともにゴールはなく延長後半へ。

引き続きヴォルフスブルクが優位でグラードバッハは守備からのカウンターをねらう流れに。しかしチャンスは多くなく、起点が低いためなかなか自陣からボールを持ち出せない。

このままPK戦かと思われた120分、コネが中盤で敵のパスをカット、エングムの落としを受けたノイハウスがゴールライン際からエリアに入りこみ、ファーへ浮かせたラスト・パス。これをコネが頭で押しこんでゴール。土壇場で劇的な決勝点を挙げ、1-0でグラードバッハがヴォルフスブルクに競り勝った。

戦評

序盤はグラードバッハが主導権を握ったがその後試合は拮抗した展開となり、数少ない好機にも決めきれず。終盤から延長はヴォルフスブルクの攻撃を受けたがしのぎ、最後の最後にカウンターをやりきってなんとか勝ち抜けた。消耗戦だった。

何人か選手を入れ替えながらの試合となったが、オノラ、プレア、ライツらリーグ戦でも中心になっている選手らがチームを支えた。一発勝負のトーナメントなので慎重になった部分も互いにあり、固い試合になってしまったが、守備に破綻をきたすことなく粘り強く戦えたことは収穫だった。

シュート数11-14、CK9-8、ポゼッション50-50とどちらに転んでもおかしくない試合だったが、そういう試合に勝てたことが大きい。週央に120分を戦いコンディション的にはキツいが、リーグ戦にもポジティブに影響するのではないかと思う。

DFBポカールの準々決勝は1月末から2月、8クラブのうち一部リーグ所属はグラードバッハのほかレバークーゼン、VfBと三つだけ。どこと当たるかはまだわからないが、今季のポカールは波乱含みでなにか面白いことが起こるかもしれない。

ちなみに他の5クラブはカイザースラウテルン、デュッセルドルフ、ザンクト・パウリ、ザールブリュッケン、ヘルタ。デュッセルドルフとのダービーも面白いかもしれない。組合せ抽選は週末に行われる。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「この勝利は嬉しすぎる。非常に戦術的な試合で、我々は深く守り素早く切り替えることを何度も試みた。長い時間我々はよく守ったが、合計120分のなかではもちろんいくつか明らかなゴールのチャンスを作られた。ヴォルフスブルクはいいゴールのチャンスを作っており、そのことに異論はない。それでも私は私のチームに大きく称賛したい。彼らがフィールドでどれだけハートを見せたか、どれだけの情熱でプレーしたか。そして今日も観客も称賛したい。我々とともに耐え、ここぞというときに支えてくれた」

ホームゲームだったがポカールということもあってか白黒のサード・ユニを着てくれたのは嬉しかった。

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