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【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 1-3 フランクフルト

■2022年10月22日(土) 18:30キックオフ
■Borussia-Park

週末に実家に里帰りしていたのでタイムリーに見ることができず、日曜日の午後、東京に戻る新幹線のなかで見ようとしたが新幹線のWi-Fiが不安定で前半だけ見て残りを断念、家に帰ってから後半を見た。

前節アウェイで引き分け、火曜日のポカールで二部のダルムシュタットに競り負けと今イチ調子が上がらず、さらにはゾマーとホフマンがケガで欠場という逆境だが、なんとかホームで勝ち点3を挙げていいトラックに戻したい。

ゾマーに代わってジペルが今季初先発、ホフマンの代わって負傷明けのクラマーがトップ下で先発、シュティンドルが右ウィングに入った。

ジペル
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
シュティンドル クラマー プレア
テュラム

試合は早い時間に動く。6分、左サイドに開いた敵FWにドリブルでの持ち上がりを許す。コネ、エルヴェディが対応したが止められず、最後は中央に切れこまれシュートを決められて早くも失点。0-1とビハインドを背負う。止めたはずのボールが裏にこぼれ押しこまれてしまった。

10分、自陣からのフィードを受けたテュラムがハーフウェイ付近で敵DFをかわしドリブルで独走、最後はGKとの一対一からシュートを放ったがセーブされてしまう。シュートがややイージーだったが敵GKをほめるべきか。

さらに22分には左サイドのプレアから中央のクラマーを経由して右サイドでボールを受けたシュティンドルがフリーでボレー・シュートを枠に飛ばしたがこれもGKがセーブ。どちらかでも入っていれば流れは変わったと思われたがこの局面で追いつけなかった。

すると29分、敵CKから中央でヘディング・シュートを決められ失点、0-2と追加点を与えてしまう。その後もボールを握って中央から打開しようとするグラードバッハに対して、フランクフルトが奪ったボールを素早く前線に展開しトップのコンビネーションでゴールを狙う展開が続く。

45分、敵陣でボールを失いカウンターを許す。ジペルが飛び出したが止められず、最後は流しこまれて0-3に。効率よく加点され流れを持って行かれたまま前半を終えた。

後半はリードを得て守りを固めるフランクフルトに対して、ボールを持ったグラードバッハが反撃をしかけるがアイデアがなくゴールが遠い。前がかりになっている分、うかつなボールの失い方をするとカウンターを食らうリスクもあり攻めきれない。

70分、シュティンドルに代えてエングムを、71分、コネに代えてネッツを投入。ネッツが左SBに入りベンゼバイニがボランチに上がったように見えたがベンゼバイニのボランチは初めて見たかも。

72分、敵陣でプレアが敵のパスをカット、これをすかさずテュラムに通すと裏に抜けたプレアが今度はGKに当てながらも流しこんでゴール。1-3とようやく1点を返す。

少しだけ光が見えたところだったが、その直後、4本のケーブルでピッチの上空に吊られたスパイダーカムのワイヤーが切れてピッチに垂れ下がり試合が中断する。カメラ自体は落下しなかったもののカメラを撤去するため5分以上が試合が中断した。

その後試合は再開、アクシデントのため9分のアディショナル・タイムとなる。90+2分にスカリーに代えてヘアマンを投入、最後までゴールを狙いに行ったがフランクフルトの守備が堅く、ゴールがこじ開けられないまま1-3で試合終了となった。

早い時間に失点、その後いくつかチャンスもあったものの決められず、効果的に追加点を許して試合の流れを手ばなした。後半、敵失を拾って1点を返したものの、すでに試合そのものは決まった感も濃く、ひっくり返すまでの力はなかった。

数字を見ても、シュート数7-15、CK3-2、ポゼッション60-40と、特に後半ボールを支配したものの効果的に攻撃を進めたのはフランクフルトの方だったことが窺われる。要所でしっかり決めきったフランクフルトにねじ伏せられた試合だった。

ジペルには申し訳ないがゾマーの不在を強く感じたし、控えメンバーの心細さもハンパなく、ネッツとエングムがそこそこやってくれたのはともかくとして、ケガ人早く帰ってきてくれと言うほかない。

やろうとしていることは間違ってないと思うし、それなりに形にもなっているが、失点が安く先制されて追いかける展開で余裕のない試合運びを強いられ、本来やれることもやれなくなっている感がある。

この失点の安さは昨季と似たものを感じており、板倉にカツを入れてほしい。あるいはある程度点の取り合いになることは含んだうえで、先に点を取ろうとしているがそれができてなくゲーム・プランが遂行できていないということなのか。

これで11試合を終えて4勝3敗4分で勝ち点16(1試合あたり1.45)と足踏み、順位は9位に落ち、4位のフランクフルトと勝ち点4差となってしまった。10月に入って公式戦5試合で1勝3敗1分と明らかに調子を落としており、ワールドカップ前の今年残り4試合でしっかり立て直さなければならない。

次節はアウェイで首位ウニオンとの対戦だが、これ以上足場を切り崩されるわけには行かず、今季前半の踏ん張りどころとなる。次節はコネが警告累積で出場停止となっており、働ける人間でなんとかしたい。エングムを出してクラマーがボランチかな。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「フランクフルトは最後のサードのところを今日は非常に効率的に攻めて、妥当な勝利を得たと思う。私が見たところ両チームの間にそこまでの差はなく、前半を終えて0-3というのはちょっと非現実的だと感じられた。違いはチャンスを決められるかどうか。フランクフルトは局面をうまく生かし、我々は残念ながらそうではなかった。彼らは冷静であり、シンプルに効率的だった。我々はあまりにガツガツしており、パスの狙いも楽観的すぎた。そしてフランクフルトはカウンターも強かったということだ」

コメントが短くてよかった。


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