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【ブンデスリーガ第1節】グラードバッハ 2-3 レバークーゼン

■ 2024年8月23日(金) 22:30キックオフ
■ Borussia-Park

リーグ戦が開幕、ホームに昨季のチャンピオンであるレバークーゼンを迎えた。ポカールでは3部のアウエに先制を許しながらも逆転で完勝を収めており、難しい相手ではあるが勝ってシーズンをスタートしたいところだ。

ポカールでは負傷欠場していたエルヴェディが先発。移籍が取り沙汰されているコネはメンバー外となった。福田はベンチ入りせず。負傷で出遅れているハックがベンチ入り。


布陣

オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル
オノラ シュテーガー プレア
クラインディーンスト

前半

互いにアグレッシブに前に出る景気のいい立ち上がり。グラードバッハはレバークーゼンのプレスをかいくぐりながら果敢にパスをつなぎ前線にボールを運ぼうとする。5分、ヴァイグルがエリア外から狙うが左に外れる。

グラードバッハが押し気味に試合を進めていたが、12分、左サイドからの敵のクロスをエルヴェディがクリアしたが、これがエリア外にこぼれたところを敵FWにダイレクトボレーで叩きこまれ失点、0-1と先制を許す。ちょっとどうしようもないというかシュートがヤバすぎた。

事故っぽい失点で先制されたものの試合内容自体は拮抗。15分にはライツが右サイドを突破して敵陣深いところからシュートを放ったが角度がなく敵GKにセーブされた。

その後も21分にクラインディーンストがエリア内の角度のないところから狙うが敵GKがセーブ。35分にはFKからの流れでオノラがシュートしたがブロックされ、こぼれ球を拾ったシュテーガーがクロスを入れたがクラインディーンストには合わず。

すると38分、左サイドからのクロスに中央で合わされオムリンがセーブしたが、こぼれ球を拾った敵FWに正確に決められ0-2と追加点を許す。こぼれ球に対する反応やシュートの正確さなど地力の違いを見せつけられた。

42分、FKからの流れでボールを持ったライツがシュート、これが敵GKにセーブされたこぼれ球をクラインディーンストが低い姿勢から頭で押しこみゴールかと思われたが、VARによるチェックの結果クラインディーンストのファウルを取られゴールは認められず。

結局そのまま0-2で前半を終了。拮抗した展開ながらもチャンスをしっかり決めてきたレバークーゼンに対し後手にまわる格好で0-2とビハインドを背負っての折り返しとなった。やはり相手が強い。

後半

後半に入るとレバークーゼンがギアを上げてくる。2点差あるのだからそんなに頑張らなくてもと思うがそういうわけには行かないのだろう。集中した守備でなんとか立ち上がりをしのぐ。

すると59分、シュテーガーのFKをファーの板倉が頭で折り返し、これを中央でエルヴェディが頭でシュート、GKに弾かれたボールをもう一度左足で押しこみゴール、1-2と1点を返す。

VARによるゴールチェックで板倉がオフサイドではないか確認されたが(リプレイ見る限りヤバいのではないかと思った)ゴールは認められた。

試合は次第にオープンになりつつ進んで行く。71分、ライツとプレアに代えてザンダーとチュヴァンチャラを投入。反撃を試みるが、アドバンテージのあるレバークーゼンからなかなか主導権を奪えない。

85分、シュテーガーが敵ゴール前でDFを背負ったクラインディーンストにボールを預けると、クラインディーンストが反転してシュート、これが決まって2-2の同点に。なにもないところから虚をついた形で追いついた。

これもVARでクラインディーンストがオフサイドではないか確認されたが(これもリプレイ見る限り認められないかもと覚悟はした)ゴールは認められた。

終盤に追いついたがVARの待ち時間もありアディショナルタイムは10分。90+5分、ネッツとオノラ、クラインディーンストに代えてキアロディア、ライナー、エングムを投入、逆転を狙いに行く。

しかし90+9分、板倉がエリア内で敵FWからボールを狩ったシーンがファウルの可能性ありとしてVARが介入、OFRの結果、当初板倉がボールをヒットしていたと見られていたプレーがボールに届いておらず、敵FWの足をけっていたとの判定になりPKに。

90+11分、敵FWのPKはオムリンがいったん止めたものの、こぼれ球をそのまま押しこまれて失点、2-3と土壇場で勝ち越されてしまう。試合はそのまま終了、勝ち点を取りきれない結果となった。

戦評

拮抗した立ち上がりからワンチャンを決められ2点のビハインドで前半を折り返し。あきらめることなく後半2点をもぎ取り終盤に一度は追いついたが、アディショナルタイムに痛恨のPKを与え、悔しくも黒星でのシーズンスタートになってしまった。

シュート数14-25、CK2-4、ポゼッション42-58と地力の差は否めない部分もあったが、試合展開としては持てるものを出しきり、昨季のチャンピオンと渡り合った。ゴールは必ずしも流れから崩しきったものではないが、規律をもって攻め続けた結果生まれたものであることは間違いない。

新加入のクラインディーンスト、シュテーガーが仕事をし、ライツ、ネッツらの若手も好調を維持、チームバランスは悪くない。一方でノイハウス、エングムらが十分なチャンスをもらえていないのは気になる。

この戦力でどこまでを目指せるかはわからないが、ヨーロッパを目指して昨季からの上積みを見せてほしい。希望をつなぐことのできる試合ではあったが勝ち点だけが足りなかった。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「試合が終わった直後だけに敗戦は苦々しい。それでもいくつか誇らしく思えることはいくつかあった。客席からの後押しは信じられないくらいだった。フットボールの内容としては夏の間になにがしかの取り組みをして、進歩があったと思っている。しかし最終的に勝ち点を得ることができなかったのは残念だ。しかし昨季よりうまくやれるということを見せようとしたのはわかってもらえるのではないか。新加入の選手らもうまくチームに溶けこんでいる。これを元からいる選手らにも少しばかり広げて行きたい」

シーズン初勝利が待たれる。次節が問われる。

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