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【ブンデスリーガ第22節】マインツ 4-0 グラードバッハ

■ 2023年2月24日(金) 20:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)

週末の始まり、土曜日の朝早く起きてスカパーの録画を見た。バイエルンに勝った勢いに乗りたい。前節と同じ布陣だが、ヴァイグルとヤンチュケが負傷のためベンチ外に。ヴァイグルは数週間の離脱、ヤンチュケは今季もうムリかも。

オムラン
ライナー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン シュティンドル ヴォルフ
プレア

立ち上がりから前半はグラードバッハのペース。マインツのハイ・プレスを少ないタッチで流動しながらのパス交換でかいくぐり、ボールを止めずに前線へつなぐいいときの組み立てに回帰しようという意図がうかがえる序盤となる。

18分には右サイドのホフマンからのクロスがブロックされ後ろにこぼれたところにコネが詰めるがワン・トラップからのシュートは敵DFにブロックされる。ダイレクトで打てていればというシーン。

25分、自陣深いところの左サイドでエルヴェディが敵FWにボールをさらわれる。これを中央に折り返され、飛びこんだ敵FWに頭で合わされて失点、0-1と先制を許す。試合の入りは悪くなかったがミスがらみのワンチャンから失点し流れを失う。

さらに30分、オムランが右もものトラブルを訴えて治療を受けるが続けられずジペルと交代。失点シーンでの踏ん張りで筋肉系のトラブルとなった様子かと思われた。その後も守備がバタついてなかなかリズムがつかめないまま0-1で前半を終えた。

後半開始早々の49分、右サイドでライナーがボールを失い鋭いシュートを放たれる。これはジペルがセーブしたものの、ファーにこぼれたボールを押しこまれて失点、0-2と追加点を与えてしまう。立て直そうとしたところでの失点で出鼻をくじかれる。

56分にはエリア外でボールを拾ったヴォルフのシュートもあったが敵GK正面に。66分、そのヴォルフに代えてテュラムを投入。テュラムがトップに入りプレアが左ウィングに。69分、裏に出たボールを追って抜け出したテュラムがGKと一対一になるがシュートは案の定GKに当ててしまう。

すると72分、スルー・パスからの裏抜けを許しそのままファーにけりこまれて再び失点。0-3とダメを押される。もうあかん。なぜ敵のゴールはこう簡単に決まってしまうのか。

79分、ライナー、シュティンドル、プレアに代えてスカリー、ノイハウス、エングムを取投入。ノイハウスがトップ下、エングムは左ウィングに。しかしチャンスは作れず。アディショナル・タイムの最後には左サイドからのクロスに頭で合わされて0-4とされそのまま試合は終了した。

立ち上がりは悪くなかったが、ミスから失点してすべての歯車が狂ってしまった。こちらはいくら苦労してもシュートすらなかなか打てないのに、敵はサクサク加点して行く。まあそういうものだ。

数字を見ればシュート数9-14、CK3-3、ポゼッション64-36と、圧倒的にボールを持ちながら攻めあぐね、効率的にゴールを重ねられた流れが示唆されている。先制されて後追いになり、ボールは握っても試合の主導権はマインツにあったと言うべき。

バイエルンのようなガチマッチには力が出るが、対策されよさを消しに来る相手に対してそれをねじ伏せるだけの圧倒的な力がなく、一方でそれに応じて戦い方を柔軟に変える器用さもないということなのかなと思った。

選手もそれなりに揃っているし、監督も無能ではなく、目指している方向がおかしいとも思えないのになかなか安定した結果が出ないのはたぶんそういうこと。そこそこいいチームだと本当にツボにハマったときしか結果が出せない。

なにがうまく行っていないのか、もちろん検証はしていると思うが、今季残りでどこまでリカバーをめざすのか、それとも戦術を固めることに時間を費やすのか、クラブとして考え方をしっかり整理しなければならないと思う。

21試合を消化し8勝9敗5分と再び負けが先行、勝ち点は29のままで1試合あたりでは1.32となり暫定で9位に後退、他の試合結果次第では12位まで落ちる可能性がある。なんとか順位表の上半分にしがみつきながらひとつでも上をめざしたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「0-4での敗戦のあとでは自己批判しなければならない。今日は全体としてミスが多すぎた。序盤は試合を支配していたし、ボールもしっかり保持してふたつの大きなチャンスがあった。マインツはそれに対しまったくチャンスでもないところから1-0にした。後半は多くのことをやろうとした。しかし2-0になるシーンでは我々はまったくゆるく敵に当たってしまい、マインツは長いボールでチャンスを作った。我々はボールをしっかり自分たちのものにできず、こぼれたボールからゴールを決められた。そうなってしまうともちろん難しい状況になる。なにもかもがそうなってしまった。フットボールはミスのスポーツであり今日の我々はあまりにたくさんのミスをした。我々は、ボールを失った直後にゲーゲンプレスに行ってすぐにしっかり身体を当て好きにさせないという準備もできていなかった。こういう厳しい試合はそういう具合では相手のものになってしまう。そういうクオリティを途中で失くしてしまった」

なぜそうなったか、なぜ毎回そうなるのかをしっかり詰めてほしいのだが。

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