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【ルヴァンカップPO第2戦】広島 3-1 FC東京

■ 2024年6月9日(日) 18:30キックオフ
■ エディオンピースウィング広島

自宅スカパー観戦。18:30キックオフだと晩ごはんの時間がむずかしい。先に食べたがキックオフに間に合わず、前半は10分遅れでの追っかけ視聴となった。ファーストレグを0-1で負けており、この試合では最低でも1点は取らなければならない。

ファーストレグで敵FWとの交錯があった木本は鼻骨骨折の重傷となり欠場、またシルバもメンバー外となった。中村が右SBで先発、前節から続いてのベンチ入りとなった中野、尾谷に加え、永野、浅田が2種登録でメンバーに。


布陣

波多野
中村 森重 トレヴィザン 徳元
高 小泉
安斎 仲川 俵積田
オリヴェイラ

前半

東京はボールを握って攻めようとするが広島の寄せが早く、ボールの動かし方が雑になりがち。攻撃の組み立てにもアイデアがなく、なかなかフィニッシュまでもちこめない。SBが攻撃にからめるとバイタルまで行けるもののそこから先にはつながらない。

広島はアドバンテージをもっての試合運びでリスクを避けたか構えてからの攻撃になるが、それでも東京よりはチャンスをつくれてシュートまで行けている。シュート精度が高くなく最後のところはやられていないが思うように展開できない。

30分、例によって俵積田が左サイドからドリブルで切れこみシュートを放ったが敵DFにブロックされる。これがファーストシュートとなる。俵積田の単騎突破くらいしか打開の手段がなく再現性のある崩しができていない。

仲川からボールを受けた徳元が中央にボールを入れると後ろから走りこんだ中村がシュートするが敵DFに当たり枠外に。結局ほぼ見せ場がないままスコアレスで前半を終えた。まず1点だがゴールが遠い。後半早い時間帯に先制したい。

後半

後半立ち上がり東京がしかける。52分、徳元からのクロスにオリヴェイラが中央で合わせるが枠におさまらず。この時間帯でなんとか先制しておきたかった。

53分、敵のシュートを小泉がブロックしたが、エリア内にこぼれたところを押しこまれ失点、0-1と先制を許す。勝ち抜けのためには最低でも2点が必要となる重たい失点でちょっとガックリきた。

さらに直後の55分、敵のクロスをトレヴィザンがブロックするがルーズボールがエリア内にこぼれ、これを流しこまれてさらに失点、0-2とリードを広げられる。勝ち抜けに必要なゴールは最低でも3つとなりほぼ終戦ムードに。この2点めが痛かった。

62分、中村と安斎に代えて原川と野澤零を投入、小泉が右SBに落ちて原川はボランチに、野澤零はそのまま右ウィングに入った。

64分、原川がドリブルで持ちあがり自らシュートを放ったがバーの上。すると68分、裏へのフィードを拾われ、対応した森重がかわされてシュートを決められる。0-3となりギリの希望もほぼ打ち砕かれる。

74分、仲川、トレヴィザン、俵積田に代えて尾谷、岡、東を投入。尾谷が右ウィングに入り野澤零が左ウィングにスライド、東はトップ下に入った。

77分、左サイドの野澤零からのクロスに合わせてゴール前に飛びこんだ尾谷が頭で決め1-3に。いい形だったがまだあと3点必要。さらに37分にはオリヴェイラの落としを受けた野澤零のクロスから原川が狙ったがゴール左に。

その後はリスクを取って攻撃をしかけたが、広島も安全圏のリードを得て攻守に余裕があり、何度かクリティカルなシュートも浴びたが波多野がセーブ。結局1点を返すにとどまり1-3での敗戦となり、2敗でプライムラウンド進出を逃した。

戦評

互いに慎重で膠着した前半になんとかこじ開けたかったがスコアレスで折り返し、後半立ち上がりにしかけたが逆にたて続けに失点してチーン。終盤さらに1点を追加され、高校2年の尾谷のゴールでなんとか一矢報いたものの時すでに遅し。いいところのない試合だった。

この試合でもレギュラーによる流れからのゴールはなく、攻め手にアイデアが見られない。俵積田や仲川の単騎突破、オリヴェイラの一発だけでは再現性はなく、対策されればそこで手づまり。内容より結果が必要な試合だったがその割りきりも足りなかった。

後半立ち上がりの失点も対応はお粗末で、特にたて続けに決められた2点めはファーストレグに続いてプロとしてはあり得ない時間帯のあり得ない失点。前がかりになってからの3点めはまだしも、特に2点めで試合が決まった感があった。とにかく前半のうちに先制できなかったのがすべて。

できたこともそのままでは対策されてできなくなり、リスクだけが増えてしまう。進歩し続けないと置いて行かれるのは自明で、それを上回るスピードで身を切りながら前に進まなければならない。手がかりはいくらもあると思うが、最後は覚悟の問題だ。

希望は尾谷が決めたゴールくらいだが、思い切りよくクロスを入れた野澤零もよかった。アシストでファーストレグの汚名を雪いだと思う。天皇杯では先発で使ってみてほしい。プレーセンス自体はあると思うし、ウィングで計算できればチャンスはある。

松木、荒木、バングーナガンデが不在なのは確かに痛いが、オリヴェイラ、仲川がそろっていて俵積田、安斎とリーグ戦でレギュラーの選手で臨んでのこの2連敗はいいわけがきかない。

すぐにまた天皇杯があるが、ターンオーバーし出場機会のない選手を試しつつ不在の選手の復帰を待ちたい。下位カテゴリー相手の試合はむずかしいのが常だが、しっかり主導権を握り結果を出さなければならない。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
波多野(5) パフォーマンスが安定せず3失点。
中村(4.5) プレー強度も安定してきた。
森重(5) 失点関与あり、以前なら止められたか。
トレヴィザン(5) 結構ポジション捨てるので怖い。
徳元(5) ワンタッチ意識していた。
高(4.5) さすがにお疲れか。
小泉(4.5) 休ませてあげて。
安斎(5) ケガが心配。休ませてあげて。
仲川(5) 周囲とかみ合わなかった。
俵積田(5) 縦切られて怖さ半減。
オリヴェイラ(4.5) 献身的に収めてて涙出た。
===
原川(4.5) 天皇杯の中央は任せたい。
野澤零(4.5) 先発で見たい。
尾谷(4.5) 躊躇なく飛びこんだのがよかった。
東(4.5) プレーで覚悟を示した。
岡(5) もう少し長く見たい。

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