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【ブンデスリーガ第12節】ウニオン 2-1 グラードバッハ

■2022年10月30日(日) 15:30キックオフ
■Stadion An der Alten Forsterei (Berlin)

ドイツのサマータイムが終わってしまった。時差が7時間から8時間にもどり、15:30キックオフの試合は日本時間ではこれまでの夜10時半ではなく11時半スタートに。最後まで見ると夜中の1時半近くになる。ずっとサマータイムをやっててほしいが。

このところ勝てておらず、アウェイではあるがこのへんで勝ち点3を持ち帰りたい。相手は現在首位のウニオンと手ごわいが、これ以上足許を切り崩されるわけには行かず、正念場の一戦となる。

この試合ではコネが警告累積のために欠場。ポカールでケガをしたゾマーとホフマンは今節も欠場となり、他に板倉、ノイハウスらも引き続き不在。この試合ではエングムがリーグ戦初先発、クラマーを本来のボランチで起用した。

ジペル
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル クラマー
エングム シュティンドル プレア
テュラム

試合は序盤からウニオンのペース。ハイ・プレスから一気にゴールを狙う強度の高いフットボールで主導権を握る。グラードバッハは後追いになりなかなか前線にボールをつなげない。自陣で守備に追われる時間が長くチャンスは散発。

24分には中央20メートル強で得たFKをプレアが直接狙い、鋭いボールが枠に飛んだが敵GKの好セーブに阻まれた。プレアこんなFKけれるんやというボールだった。

29分、ゴール前の密集からクリアしたボールを拾われエリア外正面からシュートを打たれる。ゴール前の敵FWに当たって軌道が変わりネットに突き刺さったが、VARの結果FWのヒジあたりに当たっていたとの判断となりノー・ゴールに。

腕が大きく身体から離れていたわけではないが、FWが身体をよじってボールを流しこんでおり、その際に折りたたんだ腕に当たったように見え、ハンドの判定は妥当なものだったと思う。一瞬やられたと思ったが胸をなでおろした。

すると直後の33分、シュティンドルがけった右CKに中央のエルヴェディが頭で合わせゴール、グラードバッハが1-0と先制する。エルヴェディが巧みにマークを外してフリーでシュートした。

さらに35分にはベンゼバイニのパスを追って裏に抜けたテュラムが、あと足のかかとでボールを浮かせてGKをかわし、角度のないところから頭で流しこもうとしたがボールは枠に収まらず。先制したグラードバッハがやや押し戻して1-0で前半を終えた。

後半に入るとアドバンテージのあるグラードバッハがボールを握って時間を使い、守備では自陣でブロックを形成してウニオンにスペースを与えない。膠着したまま時計が進む。74分、エングムとプレアに代えてヘアマンとネッツを投入、両ウィングを入れかえる。

79分、右サイドからゴール前に放りこまれたアーリー・クロスに敵FWがファーで飛びこみ頭で合わされる。ジペルが飛び出しパンチングで処理しようとしたが届かず、シュートを決められて1-1の同点とされてしまう。ジペルは敵FWの横ツラを思いきりグーパンした格好で警告を受けた。

85分、シュティンドルに代えてボルゲス・サンチェスを投入。終盤はアウェイでの勝ち点を守ろうとするグラードバッハに対してウニオンが逆転をねらいしかける展開になる。

87分、再び右サイドからのクロスにファーの敵FWが頭で合わせゴールかと思われたがチェックの結果オフサイドと判定されノー・ゴールに。ジペルが完全にニアを抜かれて決められヤバかったがVARに救われた。

アディショナル・タイムにはベンゼバイニが傷みヤンチュケと交代。このまま引き分けかと思われた90+7分、ラスト・プレーのショート・コーナーから中央で合わされ失点。これはVARも介入のしようのないゴールで最後の最後に1-2と逆転されそのまま試合は終了した。

前半にセット・プレーからリードを奪い、後半は敵の攻撃を受けながらもしっかり守れていたが、早い時間帯に交代枠をすべて使って反撃に出てきた相手を止めきれず、終盤に追いつかれ、さらに土壇場で逆転を許した。

数字的にもシュート数7-13、CK5-6、ポゼッション45-55とウニオンの方が優勢で、交代の選手も乏しい現状では、試合運びだけでセット・プレーの1点を守りきれる勝負強さはなかったということか。

エングムが先発でそこそこやれていたのは収穫だと思うが、よく訓練されたウニオンに対して自分たちのやりたいことをなかなかやらせてもらえず、しんどい試合を強いられた感じがした。VARに助けられたとはいえ実質4失点に近い内容で、ケガ人に早く戻ってきてほしすぎる。若手をもっと積極的に使ってもいいのではないかと思った。

これで戦績は4勝4敗4分となり勝ち点は16(1試合あたり1.33)で順位は11位に下がった。6位から11位まで勝ち点差3という混戦ではあるが、上位とは確実に差をつけられつつある。これ以上の後退は許されず、年内の残り試合で結果を出す必要がある。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「フットボールではちょうどここアルテン・フェルステライで起こったようになんでも起こり得ると思っていなければならない。ウニオンはもともと終盤のゴールが多い。我々は最後のプレーでしっかり目を開いていることができていなかった。これはがっかりする結果であり受け入れることがとても難しい敗戦だ。前半は非常に固く敵にチャンスを作らせなかった。我々がリードしたのは妥当だったし、そのうえそれに続いてあとひとつかふたつ生かすべき明らかなチャンスもあった。しかし我々はそれを逃してしまった。その後はウニオンの圧力がどんどん強くなって行った。正直言えばチャンスは作らせていなかったと思うが、手前からのクロスで同点にされてしまった。ゴールはなにもないところから生まれたものだった。だがそうなるとウニオンがスタジアムのあと押しを得て急に確信を強め、我々にとってはとてもやりにくい状況になった。2点目の失点ではマークがうまく行っていなかった。選手たちは今日は授業料を支払った。本来ならもっと手にできたはずで非常に厳しい」

結果がほしい。夜中まで起きててこれかよと思った。

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