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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 0-0 ダルムシュタット

■ 2024年2月10日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

土曜日の11時半からスカパーでリアタイ観戦。レバークーゼン、バイエルンとのアウェイ連戦を1敗1分で終え、ここでのロスをとり戻すべく勝ち点3を積み上げる景気づけにしなければならないホームゲームである。

チュヴァンチャラとオムリンを除いてほぼすべての選手がフィット、板倉、ヴェバーが先発に復帰した他、バイエルン戦では途中出場だったハックとコネが先発、フリードリヒ、スカリー、エングム、ライツがベンチスタートとなった。


布陣

ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
オノラ ノイハウス ヴァイグル コネ ネッツ
ジーバチュ ハック

前半

序盤からグラードバッハがボールを握って右サイドのオノラを縦に走らせ攻撃をしかける。これに対しダルムシュタットは奪ったボールを前線に大きくけり出してチャンスを作ろうとする。

16分にはハックからパスを受けたオノラが右サイドから切れこみゴール前でGKと一対一になるがシュートは枠をとらえきれず。絶好機だった。

29分、板倉のスライディングがファウルとなりFKを与えたところでスタンドから大量のテニスボールが投げこまれ試合が中断。ブンデスリーガの放映権を管理する会社の持ち分を投資家に売却することへの抗議活動。

アウグスブルク戦でもピッチにコインチョコが投げ入れられ試合が10分ほど中断したが、今回はテニスボール。より再開を難しくさせるねらいだと思われ、戦術が高度化している。再開しようとするたびに新たにテニスボールが投げこまれプレーを始められない。

一度は両チームの選手がピッチ外に退いたが、結局13分の中断を経て43分に試合が再開され、16分のアディショナルタイムとなった。

中断で戦術を確認したか、アディショナルタイムはグラードバッハが攻勢を強める。45+2分、ネッツが左CKをサインプレーで下がりめに出し、ヴェバーがダイレクトボレーでシュートを放ったが枠外に。

45+7分にはヴェバーからのスルーパスが敵DFに引っかかったところを拾ったノイハウスが裏に抜けシュートを放つが敵GKがセーブ。このボールがジーバチュの元にこぼれたが至近距離からダイレクトで放ったシュートは大きくバーを越える。これも絶好機だったが枠に行かず。

45+12分、ジーバチュが敵DFにもも裏あたりを強くけられ傷む。ピッチ外での治療のあといったんは戻ったがプレーが続けられず、45+17分、プレアと交替する。けられての打撲だと思われたが重傷でないことを祈りたい。

結局20分のアディショナルタイムをプレーしたが決めきることができずスコアレスで前半を折り返した。いくつか決定機があっただけにしっかりリードしたかったが自ら展開を難しくしてしまった。ケガから復帰のプレアも想定外の時間帯の投入に。後半勝負だ。

後半

後半もグラードバッハがボールを握って攻撃をしかけ、ダルムシュタットが一気に裏をねらう流れは変わらず。右サイドのオノラが引き続き起点になるが、敵GKの好守もありゴールが遠い。

56分、ハックが敵DFのタックルを受けて傷む。右足首か膝と思われるが、かなり痛そうでプレーを続けられず、58分エングムと交替。63分、エングムからの戻しを受けたノイハウスがエリア外から押さえたシュートを枠に飛ばしたが敵GKがセーブ。

64分にはオノラがCKからのこぼれ球をエリア外から狙うがこれも敵GKがセーブ。シュートは打てているが敵の守備も堅い。72分、ヴェバー、オノラ、ノイハウスに代えてスカリー、ヘアマン、ライツを投入、4-3-3にフォーメーションを変更する。

76分、ネッツからのスルーパスを追って左サイドを上がったエングムがゴール前にクロスを流しこむと、ファーにヘアマンが飛びこんだがわずかにさわれず。押しこんでたら胸アツだったが惜しかった。

終盤からアディショナルタイムにかけてはグラードバッハがゴール前でたて続けにチャンスを作り、FKとCKの連続でゴールをねらうが決めきれず。94分、ヘアマンの左CKにコネが頭で合わせたがボールは敵GK正面。結局最後までゴールが遠くスコアレスドローとなった。

戦評

終始主導権を握り優位に試合を進めたが、チャンスは作るものの決定力を欠いた。何度かの絶好機も枠をはずしたり敵GKにセーブされたりして逸し、ケガによる交替や中断などもあってバタバタした試合になった。勝つべき試合だったが勝ち点2を落とした。

数字を見ればシュート数24-10、CK7-2、ポゼッション58-42と終始優勢だったことがわかるが、ダルムシュタットの守備が固かったのか、こちらの攻撃が拙かったのか。こういう試合ではえてしてお粗末な失点を喫するもので、それがなかったのはよかったがそれだけだった。

これだけ選手がそろっていると先発メンバーには不安はないし交代も希望がもてるが、新たにジーバチュとハックがともに負傷退場となったのは心配。チュヴァンチャラも靭帯を傷めて戦列を離れており、プレア、エングムの踏ん張りに期待するしかないが負担が大きい。ヘアマンが活躍してくれると嬉しいが。

これで21試合を終えて5勝9敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.05)で13位、降格圏との勝ち点差は暫定で7、下手すると今節4まで縮まる可能性がある。具体的な結果が求められる状況だが次はアウェイでのライプツィヒ戦と厳しい。ここで勝ち点を積み上げられないといろいろメンドくさいことになりかねない。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「この結果と可能性を実現できなかったことに落胆している。いろんな面で我々は不正確な仕事しかできなかった。それにもかかわらず、ゴールを決められたはずのシーンは十分にあった。しかしそうした局面で我々は落ち着きと正確さを欠いていた。ポジティブなのは、ダルムシュタットにいくつかの危険なシーンを作られながらも無失点に抑えられたことだ。我々は勝ち点を持ち帰り、次はもっとよくやれるようにしたい」

福田はメンバー外。あんまり考えたくはないがハック、ジーバチュが深刻だと出番がまわってくるかもしれない。

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