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【ブンデスリーガ第14節】ウニオン 3-1 グラードバッハ

■ 2023年12月9日(土) 15:30キックオフ
■ Stadion An der Alten Försterei (Berlin)

土曜日の夜11時半キックオフ。最近日曜日は所用のためにそこそこ早く起きなければならないのでややキツいが、できることならやはりリアタイで見たいということで夜中の1時半近くまで頑張って見た。

このところ戦績自体は悪くないが、内容が必ずしも伴っているわけでもなく安定感には欠ける戦いぶり。ホームで勝ったあとであり、このへんでしっかり連勝して勝ち点を積み上げたい試合だが、下位のウニオン相手とはいえ神経質な試合になる予感。

ヴェバーが病気から復帰したほかは週央のDFBポカールと同じ布陣。コネはなにしてるんだっけ。


布陣

ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー
ヴァイグル
オノラ ライツ クラマー ネッツ
チュヴァンチャラ プレア

前半

キックオフを見逃がしている間にグラードバッハのゴールにボールが入っていたがオフサイドの判定。不吉な立ち上がりとなった。

その後も試合はウニオンのペース。ボールを保持して攻め上がろうとするグラードバッハに対してハイプレスから奪ったボールを素早くゴール前まで運んでチャンスを作る。グラードバッハの攻撃は散発でフィニッシュまでもちこめない。

22分、エリア内からの敵のクロスに対応したネッツの手にボールが当たりハンドの反則を取られる。意図的ではないが不用意に上げた手にボールが当たっており抗弁しにくいファウル。23分、PKを決められ0-1と先制を許す。

流れからの攻撃には対応していただけにもったいない失点となった。ネッツは以前にも不用意なハンドをしていなかったか。守備のやり方をしっかり徹底するの必要があるのではないかと思った。

その後はようやく目が覚めたグラードバッハがややボールを動かせるようになり、オノラのクロスを武器にチャンスを作るが、ウニオンの守備も堅くゴールに迫ることはできない。結局0-1で前半を終えた。後半早い時間帯に追いつきたい。

後半

しかし後半立ち上がりの50分、敵CKのクリア・ボールが短くなったところを、エリア外で拾われシュートを打たれる。これが決まり0-2と点差を広げられる。出鼻をくじかれ試合展開としてもいきなりむずかしくなってしまった。

56分にはライツのシュートが敵にブロックされたボールをプレアが拾いシュートを放ったがこれも敵GKに当たる。59分、クラマーに代えてエングムを投入、ヴァイグルとライツのダブル・ボランチにシフトし、前線を3枚にしたか。

その後も大きなチャンスは作れないまま劣勢で試合は終盤に入る。70分、スカリー、ライツ、ネッツに代えてフリードリヒ、ノイハウス、ヘアマンを投入、ヴェバーを左サイドに押し出し、ヘアマンが右SBに入る4バックに変更したか。

ウニオンがやや引き気味になったこともあってボールは持てるようになるが攻撃の糸口がつかめない。75分、エルヴェディがノイハウスに付けようとしたパスをカットされ、そのまま持ちこまれて決められた。0-3となり試合はほぼ決まった感じに。

77分、ようやく右サイドからのオノラのクロスに中央でプレアが頭で合わせゴール。1-3となんとか1点を返したがまだまだ先は長い。80分、チュヴァンチャラに代えてラノスを投入、そのままトップへ。

しかしその後はリスクを嫌い引き気味に守るウニオンにも阻まれ再び拮抗した戦いに。交代カードも使いきり、その後は大きなチャンスも作れないまま、1-3でウニオンに勝利をプレゼントした。

戦評

序盤から主導権を握りきれず、前半はPKからの失点のみで我慢できたが、後半立ち上がりから追加点を奪われるとそのまま点差を広げられ、最後に一矢報いたものの結果をお化粧するのみに終わった。

数字を見れば、シュート数11-16、CK7-6、ポゼッション62-38。ボールは持ったがそこからの先がなく攻めあぐねた感が窺える。なすすべなくズルズルと地合いを切り崩されていった試合という印象だった。

ゲームプランがうまく行かなかったときの切り換えが難しく、臨機応変に対応する以前にベースとなる戦い方自体が未完成すぎて、ダメなときはもうダメというしかない。振れ幅がマイナス方向に大きく、まだ軸が固まっていない気がする。

ケガや病気での欠員が多いのは痛いところだが、それでも相応の選手は揃っているはずで、開幕当初よりは随分マシになったとはいうものの、戦術の落としこみが遅々として進んでいない感を受ける。地道に積み上げるしかないが、連勝ができないと足場が揺らぎかねず余裕はあまりない。

そんなにひどい状態というわけでもないが、なにかがうまく行ってない感じは常にあって、それが戦績に表れている気がする。上位に力負けするのはしかたないとしても、この試合のように下位に対して神経質な戦い方をしてみすみす勝ち点をプレゼントしてしまうのは自信のなさなのか。

これで14試合を終えて4勝6敗4分で勝ち点は16(1試合あたり1.14)、順位は10位と中位に甘んじている。14試合して四つしか勝てていない時点で多くは望めない。果たしてここからよくなるのか。次節、ホームで勝ち点をしっかり積み上げなければならない。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「パフォーマンスに見合った結果になった。我々は最初から、ボール保持でも非保持でも、我々自身の戦いができなかった。だから我々は自身のパフォーマンスに納得していない。いくつか乗り越えないといけないことがある。ここ何試合か多くのエネルギーを注ぎこんできたが、そのためにメンタル面もフィジカルもフレッシュさがなければならなかった。しかしそれは言い訳であってはならない。ポカールで勝ち進みたいのであれば、リーグ戦でも勝ち点を取ることができなければならないからだ。我々は今回そうではなかったということだ」

ヴァイグルが急に金髪になっていて驚いた。白黒のサード・ユニだったのがうれしかった。

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