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【ブンデスリーガ第28節】ヴォルフスブルク 1-3 グラードバッハ

■ 2024年4月7日(日) 17:30キックオフ
■ Volkswagen-Arena (Wolfsburg)

月曜日未明の試合のため、月曜日の空き時間にスカパーを録画時差視聴した。試合が始まる前の時点で降格圏の16位と勝ち点差5の13位と残留を意識しなければならない水準。同じ勝ち点で並ぶヴォルフスブルクとの戦いだけに勝利は必須だ。

なかなかスカッと勝てず、勝ち点の積みあがらない状況に業を煮やしたか、この試合では大幅なローテーションを実施、布陣も3バックに。こういうのが定まらないことこそ不調の原因ではないかと思うが言うまい。板倉がヴァイグルとともにボランチで先発。


布陣

オムリン
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー ヴァイグル 板倉 ネッツ
オノラ プレア エングム

前半

立ち上がりの3分、オノラが例によって右サイドから切れこんで枠にシュートを放つが敵GKにセーブされる。平常運行かと思ったが、7分、左サイドの裏を使われ、中央にクロスを入れられたところに合わされて失点、早い時間帯に0-1と先制を許した。

その後もヴォルフスブルクにボールを握られ、攻撃は散発で大きなチャンスはつくれず。21分、オノラのCKにヴェバーが頭で合わせるがわずかにポストの横に。28分にはオノラのFKにエルヴェディが頭で合わせるがこれもGKにセーブされる。

セットプレーからいくつかチャンスを迎えたが決めきれず。43分、ネッツのスローインからエングムがボールを受けて角度のないところからねらうが枠に飛ばず。ペースを作れないまま0-1で前半を終えた。

後半

後半はグラードバッハがギアを上げる。52分、ネッツからのパスをエリア手前で受けた板倉がシュートを放つと、枠に飛んだボールが敵のDFに当たって軌道が変わりそのままゴールへ。後半早い時間帯の得点で1-1と追いつく。

さらに58分、左サイドでプレアからボールを受けたオノラが中央へ切れこみ、ファーのエングムへラストパス。エングムはフリーでGKの脇を抜くシュートを放ちこれが決まって2-1と逆転に成功する。

70分、板倉とエングムに代えてライツとハックを投入。74分にはエリア内でボールを持ったライツがループ気味に上げたクロスにハックが頭で合わせるがバーを直撃。惜しいシーンだったが決めきれず。

82分、プレアに代えてチュヴァンチャラを投入。さらに88分にはオノラとネッツに代えてジーバチュとスカリーを投入する。

するとその直後、ゴールライン際からチュヴァンチャラが中央に入れたクロスが敵DFに二人ほど当たってそのままライツの足もとに。ライツがこれをゴールネットに突き刺して3-1とリードを広げ試合を決めた。6分のアディショナルタイムもしのぎきり、2月24日以来の勝利となった。

戦評

立ち上がりにいきなり失点し、またしてもゲームマネジメントのつたなさが出たかと思ったが、その後はヴォルフスブルクにボールを支配されながらもしっかり我慢し、後半一気に逆転するとそのまま流れを渡さず最後にダメ押しまで決めて勝ちきった。

シュート数10-13、CK4-4、ポゼッション39-61と内容的にはヴォルフスブルクの方がよかったが、要所を締めて序盤の1失点のみに抑えたことで活路が開けた。らしからぬしぶといゲームができたのは進歩か偶然か。

攻撃の形はありハマると得点できるが、守備の約束ごとがザルくリードを守りきれないというのが今季のグラードバッハで、リードしながら追いつかれたり逆転されたりでいくつも勝ち点を失っているのは指摘されているとおり。

そこの落としこみがなかなかできなかったが、この試合では3バックに板倉をボランチに置くなどして中央を締めたのがよかったのかもしれない。すでにシーズンは終盤で残留を気にしなければならない状況は変わらないが、アウェイでのこの勝ち点3は大きい。

これで開眼したとかもう心配ないとは全然思わないけど、とりあえずひと息ついて残留争いがグッとラクになったことは間違いない。ここから残り試合上げて行けばセオアネ監督の留任ももしかしたらあるかもしれない。

28試合を終えて7勝11敗10分で勝ち点31(1試合あたり1.11)、順位を11位に挙げた。降格圏との勝ち点差は8。残り6試合を全勝しても勝ち点50に届かない惨状だが、とにかく残留を第一に地道に勝ち点を積み上げるしかない。残念なシーズンになった。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「私はチームに対してとてもハッピーだ。この試合に多くのものを投入して、それにふさわしい勝利を手に入れた。我々はチームの構成を変え、ボールの後ろの人数を増やした。それがうまく行った。早い時間帯に0-1になったがしっかり我慢し、コンパクトに保つことができた。前半は多くのコストをかけたが最後の突破力がまだ足りなかった。後半はうまく入ることができ、うまく切りかえができていたし多くのはっきりしたチャンスをつくりだすことができていた。2-1にしたあとも我々はうまく切りかえができ、いくつかのいいポゼッションができていた。この勝利は順位表のうえでもとても重要な一歩だ。それに加え我々に自信と新しいエネルギーを与えてくれた」

スイカユニだったが、相手も緑系だったのでサードの白黒ユニでもよかったのでは。

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