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【Jリーグ第7節】FC東京 3-1 神戸

■2022年4月6日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

在宅勤務だったのに遅い時間にオンライン・ミーティングをブッ込まれてギリで味スタへヴェスパとばした。危なかった。

前節横浜にアウェイで負けた後の大事な一戦。ホームゲームであり連敗は許されない。神戸は開幕以来8試合勝利がないが、そういうクラブとの対戦ってイヤだよな。しっかり勝ち点を積み上げたい試合だ。

松木が前節退場となり出場停止。小川が引き続き欠場となりSBは左に長友、右に渡邊という布陣。また紺野がベンチ・スタートとなり永井が右ウィングで先発した。

フォーメーション

スウォビィク
渡邊 木本 森重 長友
安部 青木 東
永井 オリヴェイラ アダイウトン

前半

東京は前線からプレスを敢行しようとするが神戸が一手先にボールを動かしハマらない。8分、永井の折り返しにアダイウトンが合わせるがGKにセーブされる。10分、なんか試合が止まってんな~と思ったら審判のインカムが不調だったのか交換したりしてわさわさしていた。

11分、右サイドからゴール前に入りこまれシュートを打たれる。これはスウォビィクがセーブ、さらに長友がこぼれ球をクリアしようとしたがこれが当たり損ねて短くなり、エリア内に落ちたところを押しこまれて失点、0-1と早い時間帯にビハインドを背負う。

その後は東京がボールを持って攻撃をしかけ、ゴールのチャンスも作るが決めきれない。一方神戸はサイドを使ってくるが、最後のところはしのぎ追加点は許さず。拮抗した展開となるが、互いに得点には至らない。

39分、渡邊の右サイドからのクロスに中央の永井がジャンピング・ボレーで合わせるがGKがセーブ。42分には永井のパスに東が合わせるが敵DFがブロック。得点機もあったがゴールが遠いまま0-1で前半を終えた。

神戸も決して本調子ではないが、それだけに失点がもったいない。チャンスはあったが決めきれなかったのが悔やまれる。後半も必ずチャンスは巡ってくるはずで丁寧に得点に結びつけたい。永井、東が前半よかった。

後半

後半に入ると東京がボールを支配する流れに。50分、永井からのクロスに渡邊が合わせるが枠外に。54分、右サイドでボールを持った永井が縦にしかけ、ゴールラインいっぱいのところでファーにロビングのラスト・パス。ここに走りこんだアダイウトンが頭で押しこみゴール。1-1と同点に追いつく。

さらに57分、CKからの流れで左サイドに開いた渡邊が中央にボールを送ると、永井、アダイウトンがさわったあとオリヴェイラの落としに森重が右足を振りぬきゴール。前線に攻め残っていた森重のシュート力を示した。2-1と逆転。

66分、青木からのパスを長友がヒールでゴール前に流す。敵DFがこの処理にもたついたこぼれ球にオリヴェイラが詰め、ゴールに流しこんで3-1とリードを広げる。勝てていない神戸はこの辺で「今日もあかんのか」モードになり事実上試合は決まった。

67分、アダイウトン、渡邊に代えて紺野、中村を投入。紺野が右サイドに入り永井が左へ。その後は神戸の攻撃を受ける時間帯もあるものの神戸の攻撃は散発、スウォビィクの好守もあって守備はもちこたえる。

76分、東に代えて三田を投入、青木、安部のダブルボランチになり、三田はインサイド・ハーフよりはトップ下に近い高めの位置に入ったように見えた。その後は一進一退。神戸もリスクを取って攻撃の強度を上げてくるが最後のところでは落ち着いて止められている。

80分、永井と木本に代えて山下とトレヴィザンを投入。山下とオリヴェイラの2トップに近い形になり、三田は左SHに開いたように見えたがもう終盤ではっきりとはわからず。東京がマイボールをつなぎながら時間を使う終盤になる。

5分のアディショナル・タイムとなる。残り1分ほどのところで三田が左サイドから絶妙なクロスを最終ラインの裏に入れると、中央の山下がダイビング・ヘッドで押しこんでゴール、4-1とダメ押し。

ところがゴール・チェックで物言いがつき、シュートが山下の腕に当たっていたとしてハンドの反則となりゴールは認められず。試合は再開されたがすぐに終了となり、結局東京が3-1で逆転勝利を挙げた。

戦評

神戸が自信を失くしていることがよくわかる試合で、先制を許した時はヤバいと思ったが、追いつき、追い越したあとはこちらのペースで試合をコントロールすることができたと思う。先発した永井、東が骨惜しみせず走り試合を組み立てた。

森重、永井、東、オリヴェイラといった2019年を経験したメンバーの連係がコアとなり、そこにアダイウトン、安部、渡邊らが積極的にからんでチャンスを作った。いいコンビネーションでうまく戦えた。

数字を見ればシュート数13-8、CK5-7、ポゼッション52-48と東京が優位に試合を運んだことが窺われる。簡単な試合ではなかったが、我慢すべきは我慢して、試合の流れをこちら側に引きこんだしあいで、価値のある勝利となった。

東京はこれで6試合を終えて4勝2敗、勝ち点を12に伸ばし1試合あたりの勝ち点は2.00、順位も5位とひとつ上がった。消化試合数が違うので現在地の確認が難しいが、失った勝ち点の少なさランキングでは鹿島、柏に次いで3位をキープ。

この先数試合の成績次第では上位にしっかりした足がかりを築くこともできる。まずは悪くないスタート・ダッシュだと思う。試行錯誤しながら結果も得ているところが次につながっている。連敗しなかったのは大きかった。

日曜日には浦和戦がある。難しい敵だがホームでしっかり叩いておきたい。

評点

[評点はドイツ式(最高1~最低5)]:
スウォビィク(3.5) 鋭い反射で失点を防いだ。失点はやむなし。
渡邊(3.5) 攻撃参加はよかったが守備はいささか心もとない。
木本(3) 安定したボールさばきでチームを落ち着けた。
森重(3) 円熟の境地か。ゴールはさすがのシュートのうまさ。
長友(3.5) クリアミスあったが勝ってよかった。価値高い。
安部(3) 序盤はプレスかからず苦労したがアジャストできた。
青木(3) 彼がボールを受けることでリズムが生まれる。
東(3) 運動量と攻撃センスは健在。貢献大きかった。
永井(2.5) 速いだけじゃなく上手くなってるのがすごい。
オリヴェイラ(2.5) 前線で身体を張ってくれた。ゴールは嬉しい。
アダイウトン(2.5) ゴールは見事。動き続けて報われた。
===
中村(4) 入りに危ないシーンあったが徐々になじんだ。
紺野(3.5) 今日も敵に「イヤやなあ」と思われてた。
三田(3.5) クロスの質が高かった。
トレヴィザン(4) 最後守備ラインを締めた。
山下(-) 時間短し。最後のはゴールにならず残念。

今日は暖かかった。

追記

スタジアムはフル収容可となったが、自由席と指定席の仕切りがあいまいだったと思う。僕がバック上層指定席に行くと既に人が座っていたので、丁寧に説明して明けてもらった。トラブルになりかねないし、そうやって追い出された人も気の毒である。自由席を設けるのならエリア管理、チケットチェックなどを以前のようにしっかりやってもらわないと困る。

あと、アディショナル・タイムの山下のハンドだが、残り1分の時間帯で、3-1か4-1かという試合の大勢に影響のないゴールのチェックをそこまで厳密にやらなければならなかったのか疑問に思う。

確かにすべてのゴールはチェック対象であり、疑義のあるシーンを見つけてしまったのならルール上はやるべきなのだろうが、夜9時近く、観客を足止めしてまで(たぶん帰りの電車1本乗り遅れた)細かく検証する必要があったのか。

過度に厳密にルールを適用したために、結果として試合のダイナミズム、流れを殺してしまったというべきだと思う。


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