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【ブンデスリーガ第18節】グラードバッハ 1-2 アウグスブルク

■ 2024年1月21日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park

ドイツ時間で日曜日の夕方5時半、日本時間だと月曜日の未明1時半といういちばん勘弁してほしい時間帯。以前なら月曜日の早朝に時差で見てそれから出勤とかしてたが、日曜日の夜をゆっくり過ごしてしまうとそれもままならぬ。結局月曜日仕事から帰ってから見た。

2024年最初の試合となった前週はVfB相手に3-1で勝ったものの内容的には結構厳しかった。今節はシーズン後半の最初の試合であり、ホームでの二連戦となる。このあと上位とのアウェイ連戦が控えており、この試合でしっかり勝ち点3を積み上げておきたい。

出場停止のヴァイグルに代えてジョーダンをトップで起用、ライツとコネをダブルボランチにして4-2-3-1の布陣となった。ガンの治療でチームを離れていたライナーが復帰、ベンチ入りした。板倉は引き続きアジアカップで不在。福田はメンバー外。プレアがキャプテンマークを着けた。


布陣

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ コネ
オノラ プレア ハック
ジョーダン

前半

序盤はアウグスブルクのペースに。グラードバッハは立ち上がりこそ少ないタッチでボールを動かしながら一気に裏をねらう攻撃で意図を見せたが、次第にほぼ一方的にアウグスブルクの攻撃を受け、自陣で防戦一方に。

9分、ジョーダンが中央で確保したボールを左サイドのネッツに渡すと、ネッツがドリブルで持ちあがり、コネを経由してボールは右サイドのプレアに。プレアは角度のないところからシュートを放つがボールはファーに流れる。

その後は、ボールを奪っても起点が低く自陣から出られない展開に。何度か決定機を作られるがニコラスの好セーブもありなんとかしのぐ。この時間帯をしのげたのは進歩のようにも思うが、そもそもなんで序盤からこんな押しこまれているのか意味がわからない。

10分過ぎからグラードバッハのゴール裏サポがピッチにコインと見られる小さな物体を投げこんで試合が断続的に試合が中断。ブンデスリーガが放映権収入を証券化して投資家に販売する計画があり、それへの抗議活動ということらしい。

ようやく試合が再開されるとグラードバッハがやや持ち直す。26分、オノラの左CKは一度は敵GKにセーブされるが、このボールがファーにいたプレアのところに飛び、プレアがゴール前にボウルを放りこむと、ジョーダンが胸トラップからこれを押しこんでゴール。グラードバッハがセットプレーから1-0と先制する。

ジョーダンのボールコントロールがややハンド気味だったようにも見え、ゴールチェックはちょっとドキドキしたが無事にゴールは認められた。その後は自陣でブロックを形成し、カウンターねらいで何度かチャンスを作るが追加点は奪えず。

中断があったため10分のアディショナルタイムがあったが前半は結局1-0で終了。厳しい時間帯を固い守備でしのぎ、中断から盛り返してリードを奪ったのはよかったが、全体に押される時間が長かった。

後半

セオアネ監督は後半からライツに代えてクラマーを投入、中盤の底を固める意図かと思われたが、逆に開始早々の47分、左サイドで裏を取られ、ゴールライン際から折り返される。これに中央で頭で合わされ失点、1-1と追いつかれてしまう。スカリーが付いていたが止められなかった。

さらに直後の51分、エリア内で落とされたボールをけりこまれ続けざまに失点、後半開始からあっという間に2点を失い1-2と逆転された。

その後はグラードバッハもリスクを取って前に出たため拮抗した戦いとなる。チャンスは作るものの決め手を欠き、遠いビハインドを追いかける試合に。67分、ハックに代えてエングムを投入、そのまま左ウィングに入る。

さらに71分にはネッツとコネに代えてライナーとノイハウスを投入、スカリーが左SBにスライドしてライナーが右SBに。ノイハウスはそのままボランチに入った。75分、ノイハウスのクロスにオノラが頭で合わせるが敵GK正面に。

87分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが迫力を欠き、結局そのまま1-2で試合終了。先制しながらまたしてもリードを保つことができず逆転負けを喫した。

戦評

シュート数18-15、CK5-7、ポゼッション55-45と数字のうえでは拮抗した試合で、先制もしたが、後半立ち上がりにふわっと入り逆転を喫したのがすべて。このビハインドをはね返すだけの力が今の我々にはなかったということだろう。

時間帯によっては深く守りなんとかゴールを防衛することもできていただけに、試合の流れをコントロールできず、不用意な失点で勝ち点を投げだしたのがもったいなかった。1ゴールは取れているわけで、失点を反省すべき試合だったと思う。

復帰したライナーは無難な働き。好きな選手だけにうれしいカムバックだった。ヴァイグルがいないと中盤の構築力が落ちるのがつらいところで、板倉もおらず、コネとライツでは攻撃はともかく守備で不安が残った。クラマーを最初から起用する手はあったかもしれない。

やってることがまったくおかしいというわけではないものの、失点が多く、リードを保てない、勝ちきれない試合が多すぎ。シーズン半分なんとかやり繰りしてきたが、何かが定着しているとか進歩しているとかいった確信が持てないのがつらい。

ホームでの連勝に失敗し、シーズン後半を黒星でスタートすることになった。18試合終了して5勝8敗5分と依然として負けが先行、勝ち点は20のまま足踏みで1試合あたりの勝ち点は1.11と残留争いでもおかしくないレベル。順位は12位と中位だが、なかなか上をねらえる形になってこない。

レバークーゼン、バイエルンと上位とのアウェイ連戦が控えており、苦しい日程だがここで勝ち点を拾えないと本当に厳しい状況になる。早くもシーズン後半の踏ん張りどころがきてしまった感があるが、ここを乗り越えないとその先はない。できることを出しきりたい。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「我々は前半も後半も立ち上がりは居眠りをしていた。攻撃の組み立てでもミスが多かったし、ボールを持っていないときも相手にわずかなプレッシャーしかかけられていなかった。そのうえいくつかの大事な一対一にかつことができなかったので、アウグスブルクにチャンスを作られてしまった。そのため結果にだけではなく、パフォーマンスにも落胆している。我々は期待されるパフォーマンスの水準に達していないと感じている」

負けるとコメント短いな。

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