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【ブンデスリーガ第2節】グラードバッハ 0-3 レバークーゼン

■ 2023年8月26日(土) 18:30キックオフ
■ Borussia-Park

日曜日の朝早めに起きて録画を見ようとしたが、朝のTwitter(現X)チェックで結果を知ってしまった。うかつだった。前節アウェイで開幕戦を引き分けて迎えるホーム初戦。厳しい相手だが勝ち点3をもぎとりたい。

ネッツが練習で負傷した模様で出場を回避、フリードリヒを先発させ3バックにしたようにも見えたが、スカリーが落ちてフリードリヒが右に張った4バックにも見え、攻守に応じてフレキシブルに対応していたかもしれない。


布陣

オムリン
フリードリヒ 板倉 ヴェバー
オノラ ヴァイグル ノイハウス スカリー
エングム チュヴァンチャラ プレア

前半

試合は序盤からレバークーゼンがボールを支配、グラードバッハ陣内で試合を進める。グラードバッハは守備に追われ攻撃はカウンター狙いとなるがなかなかチャンスを作れない。シュートも打たれるが身体を張ったブロックでなんとかゴールは守る。

18分、エリア内に送られたボールを頭でゴール前に流しこまれ、これをさらにヘディングで押しこまれて失点、0-1と先制する。まあ、どちらかといえばよくここまで耐えたというくらいの感じで、いずれは入る運命にあったゴールかもしれない。

その後もレバークーゼンの圧力を受けて守備に追われる時間が続く。攻撃は散発でなかなかフィニッシュにもちこめない。27分にはフリードリヒがオノラとのワンツーから自ら持ち上がってシュートを放つが枠外に。

41分にはカウンターで右サイドを上がったオノラからのクロスに並走したチュヴァンチャラが中央で合わせようとするがヒットしきれず。当たっていればチャンスだったが惜しかった。

なんとか最小得点差で折り返せるかと思ったアディショナル・タイム、エリアに放りこまれたボールを丁寧に折り返され、これをボレーでけりこまれ再び失点、0-2となって前半を終了。正直な実感は「よく2点ですんだな」だが、せっかく耐えたのに前半終了間際の失点でさらに形勢が厳しくなったのは確か。早い時間帯にまず1点返さなければならない。

後半

後半からグラードバッハはシンプルな4-4-2にシフトしたか。立ち上がりの50分、オノラからボールを受けたフリードリヒがシュートを放つがサイドネット。51分にはチュヴァンチャラがターンから狙うがミートしきれず枠外に。ハーフ・チャンスは作れても決めきる迫力を欠く。

すると53分、敵FWがフィードを追ってゴール前に抜け出す。フリードリヒが追い、オムリンが飛びだすがどちらも対応しきれず、ギリでシュートを打たれボールはゴールに。後半開始間もない時間に追加点を献上し0-3となる。試合の流れはほぼ決まった。

その後はリスクを取る必要のなくなったレバークーゼンに対してグラードバッハがある程度ボールを持てるようになるが、ボールを失うと速い攻撃を受けるので気は抜けない。61分にはプレアがエリア外から鋭いミドル・シュートを放つが枠をとらえきれず。

67分、ノイハウスとエングムに代えてライツとハックを投入、ライツはボランチに、ハックは左SHまたは左ウィングの位置に入ったように見えた。68分には板倉がCKに頭で合わせ鋭いシュートが枠に飛んだが敵GKのセーブに遭う。

79分にはチュヴァンチャラとオノラに代えてラノスとボルゲス・サンチェスを投入するが局面は好転せず、さらに88分には板倉に代えてウルリヒを投入、ブンデスリーガ初出場となるウルリヒは左SBに入り、スカリーが右へ。

しかし3分のアディショナル・タイムもゴールは遠く、結局着実に加点したレバークーゼンに対し0-3での完敗となった。

戦評

序盤からかなり一方的に押しこまれ、防戦一方となるなかで身体を張ってしのいでいたがもちこたえきれず失点、前半アディショナル・タイム、後半開始早々と取られちゃダメな時間帯に着々と差を広げられた。終盤チャンスもあったが決めきれず、ノーゴールではどうやっても勝ちようがなかった。

数字を見ればシュート数12-24、CK5-8、ポゼッション40-60とレバークーゼンに試合を支配されており、最後まで彼らの背中を追いつづけた苦しい試合だったことがわかる。

局面によっては、ダイレクト・プレーでボールを動かし前線のコンビネーションで仕留める狙いが表現できていたが、前節同様主導権が握れないなかでカウンター中心の戦いにならざるを得ず、チャンスの数自体が限られて取りきれなかった。

一方で守備では数がそろっていても止めきれておらず、敵が強いというのはもちろんあるが、2試合で7点取られるのは問題があり、取れないなら取られるなという意味でもちょっと受け入れがたい。

結局CBとGK、せいぜいヴァイグルあたりにまかせきりの守備になっており、組織的な対応ができていないのではないかと感じる。守備の約束ごとをしっかり整理すべきだと思うし、攻撃もカウンター・フットボールが本意ではないはずだが、まあ次節がバイエルン戦なので修正はその後になるのか。

いずれにしてもまだまだ課題が多いことを見せられた試合だった。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「我々は今日は自分たちのパフォーマンスを発揮することができなかった。圧力を受けてもスペースを消し状況を把握するということがうまく行かなかった。最後にレバークーゼンがやや自由にやらせてくれるようになって初めて力を出すことができた。前半はボール・ロストが多すぎた。相手はしばしばゲーゲンプレスからチャンスを作っていた。チームはリードされてもなにがしかを試み、多くを投入してくれたし、サポーターはそれを評価してくれた。彼らが最後までそのような支援をしてくれたことには感謝したい」

板倉のヘディング・シュートは惜しかった。2試合連続になるところだった。あと自陣ゴール前での鬼ヘディング・クリアもよかった。先に結果を知ってしまったので、どんなチャンスでも絶対入らないのがわかっていて見るのもつらかった…。

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