【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 0-0 フライブルク
■ 2023年3月4日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
最もリアタイ観戦しやすい時間帯の試合。前節アウェイでマインツに0-4と惨敗、バイエルンに勝った次の試合は負けるという不名誉なジンクスを裏書きしたが、今節はホーム・ゲームでもあり星勘定的にも勝たなければならない試合。
ヴァイグルがケガで長期離脱となっており、今節もクラマーをボランチで起用。スカリー、テュラムがライナーとヴォルフに代わって先発した。3人のGKが全員ケガというヤバい状況だったGKはジペルがなんとか間にあった。
ジペル
スカリー 板倉 エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー コネ
ホフマン シュティンドル プレア
テュラム
互いに慎重な立ち上がり。グラードバッハがボールを握るがなかなか縦にパスが通せず様子をうかがう横パスの交換が多い。フライブルクも中盤をコンパクトにしてボールをからめ取ろうとするため、極端に狭い範囲での競り合いが続く。
8分にはCKからの流れでルーズになったボールをプレアが左サイドから放りこみ、これを受けたテュラムが中央に持ちこんでシュートを放つが敵GKがセーブ。
18分にはプレアがテュラムからのパスを受けてワン・トラップで裏に抜けGKとの一対一になるがシュートはGKに当ててしまう。チャンスはあるが決めきれない。フライブルクは守備時5バックで自陣を固めるのでこじ開けるのに苦労する。
36分、ホフマンの右CKに中央のベンゼバイニがヘディングで合わせるが敵DFが線上でクリア。その後もグラードバッハがチャンスを作ったが決め手を欠き、スコアレスのまま前半を終えた。全体に同意の乏しい神経質な内容だった。
後半は立ち上がりからフライブルクがギアを上げて前に出る。何度かチャンスを作られフィニッシュまで持ちこまれるが、ジペルの好セーブもありゴールは許さず。この時間帯をしのいだことで再び流れをつかむ。
64分にはコネからパスを受けたプレアが左サイドからシュートを放つが枠外に。65分、テュラムが左サイドからドリブルでつっかけエリアに入ったところで倒れ、PKの判定になる。しかしVARが介入、映像では敵DFの足はテュラムに触れておらずノー・ファウルに。まあ映像を見れば「正直すまんかった」という感じ。テュラムにシミュレーションの警告はなし。
71分、シュティンドルに代えてノイハウスを投入、そのままトップ下に入る。74分、テュラムがドリブルで持ちあがりプレアにラストパスを出したがシュートはわずかに枠をはずれる。グラードバッハが攻勢に出てゴールに近づくがギリで決めきれない。
しかし87分、ベンゼバイニがコネのファイルで笛が吹かれた後にボールをピッチ外にけりだしてしまい、遅延行為として警告を受ける。これに対し拍手をして侮辱したということでさらに警告を受け退場となる。押していた時間帯だったが一人少なくなり勢いを削がれる。
90分、プレアに代えてネッツを投入、ネッツはベンゼバイニのいなくなった左SBに入り4-4-1のフォーメーションになる。その後も6分のアディショナル・タイムでなんとかゴールを狙ったが奏功せず、結局スコアレス・ドローとなった。
不用意な失点を怖れたか、ややリスク管理重視の神経質な試合になった。後半途中から優位に立ったものの決めきれず、最後は退場者を出して自ら試合を手ばなした。フライブルクも勢いを欠き、内容的には勝てた試合だったが好機を決めきれずにマイ・ゲームにできなかった感があった。
シュート数9-8、CK6-5、ポゼッション52-48と拮抗しながらも勢いではうわまわった展開。ホームでもありなんとか一本決めて勝ちたかった。
前線がほぼベスメンだが、ヴァイグルが不在ならボランチはノイハウス先発でもよかった。クラマーは好きな選手だが、ファルケ監督がクラマーを重用してノイハウスを冷遇するのは疑問がある。
前からいってることだが交代枠の使い方も疑問で、今日の展開ならネッツやエングム、ヘアマン、ヴォルフなどフレッシュな選手で最後にもうひと押しできたのではないかと思う。
ダイレクト・プレーで前に前にとパスをつなぎ、当てて落とす繰り返しから敵の対応が追いつかないスピードで前進するいいときのリズム感がうかがえる瞬間もいくつかはあったものの、パスがズレたり敵に引っかけたりするシーンが多く、結局無難なパス回しに落ち着くパターンにハマってしまった。
なんかもっとやれるはずなのになんだかんだで力を出しきれてない感が強くもどかしい試合が続く。このメンバーでもう少し上まで行きたい。
23試合を終えて8勝9敗6分、勝ち点はようやく30に達し1試合あたりでは1.30とふるわない。順位は暫定で9位に上がったがヨーロッパで戦える6位との勝ち点差は最大11まで広がる可能性がありもうカツカツの状態。結果がほしい。
ダニエル・ファルケ監督談話:
「試合後には選手たちをほめた。非常に優れたブンデスリーガのチーム相手にいいパフォーマンスだったと思う。マインツでの敗戦の後のこの対応には非常に満足している。しかしそれにもかかわらず、前半相手にひとつのチャンスも許さなかったことを考えれば、勝ち点1しか取れなかったことには満足してない。我々は非常にコンパクトでよく守りしっかりプレスをしたが、フライブルクは非常に我慢づよく戦った。我々の前半のチャンスは本来なら決まっていてしかるべきものだった。マーク・フレッケンが素晴らしいセーブをした。後半は二度の警告による退場まではわずかひとつのチャンスしか与えなかった。攻撃面では前半のようなチャンスの数を作ることはできなかったが、全体としては試合のなかでよりよいチャンスがあった。もしチャンスを決めることができないのなら少なくともしっかり守り完封しなければならない。今日はそれをすることができた」
勝ち点が足りない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?