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【DFBポカール2回戦】グラードバッハ 3-1 ハイデンハイム

■ 2023年10月31日(火) 20:45キックオフ
■ Borussia-Park

同じ相手と中二日で対戦することとなったDFBポカール2回戦。板倉のおかげでDAZN中継があるが肝心の本人は足首の手術ということで離脱中。もしかしたら年内は出られないかもしれない。まあ、しっかり治してほしい。水曜日の夜に時差視聴。

直前のリーグ戦からは一部のメンバーをターンオーバー、リーグ戦では出場停止中のコネや移籍後初先発となるハックらを先発起用した。代わってプレア、オノラがベンチ・スタートに。


布陣

ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
ヴァイグル
ライツ コネ
エングム ヨーダン ハック

前半

試合は立ち上がりから動いた。積極的に試合に入ったグラードバッハは、3分、ハックの右CKに中央でヨーダンが左足で合わせ、これが敵DFにも当たって微妙にコースも変わりゴールに。幸先のいいゴールで早くも1-0と先制した。

さらに9分、コネからのパスを受けて右サイドの深いところまで入りこんだエングムが、敵DFを巧みにかわしてゴールライン際からゴール前にマイナスのラスト・パスを入れると、ヨーダンがこれにダイレクトで合わせてゴール。2-0とリードを広げる。

ヨーダンの2ゴールで流れをつかんだグラードバッハはリスクを負うことなく、やや下がりめでハイデンハイムの攻撃をいなしつつ機会があればカウンター気味に追加点を狙いに行く展開となる。ハイデンハイムは精度を欠き大きなチャンスを作れない。

すると44分、左サイドでボールを持ったネッツがゴール前にクロス・ボールを放りこむと、ニアでハックがヘディング、これがファーに決まって3-0に。前半終了間際に大きな追加点を得て試合の流れを固いものにした。

後半

ハイデンハイムは後半から4人を交替し反撃に出ようとしたが試合の流れは変わらず。ポゼッションはハイデンハイムに譲りながらもゴール前はしっかり固め、奪ったボールはヨーダンに当てて押し上げるスタイルでグラードバッハが引き続き主導権を握る。

とはいえグラードバッハの決定機も多くはなく、個の力では上回るもののダメ押しのゴールは決められない。65分、ヴァイグル、ライツ、ヨーダンに代えてクラマー、ノイハウス、チュヴァンチャラを投入。それぞれそのままポジションを引き継ぐ形に。

さらに76分にはヴェバー、エングムにかえてキアロディア、プレアを投入。しかし直後の78分、敵のショート・コーナーから角度を変えて放りこまれたボールに頭で合わされ失点、3-1と2点差にされる。大外で敵FWをフリーにしてしまった。

しかしその後もハイデンハイムにボールは持たせながらも試合の流れは手ばなさず、しっかり試合を殺してリードを守りきり、3-1でリーグ戦に続いて同じ相手に二連勝となった。

戦評

立ち上がりにたて続けにゴールを奪ったことから試合運びに余裕ができ、前半終了間際の追加点もあって危なげのなく時計を進めた。終盤にセット・プレーから1点を返されたが、あわてることなく試合をクローズ、ポカール3回戦にコマを進めることができた。

シュート数14-5、CK6-4、ポゼッション48-52とボール保持はハイデンハイム優位だが実質的に試合を支配したのがグラードバッハだったことがわかる。もう少しハイデンハイムのポゼッションが高いかと思ったがそうでもなかった。

ハック、エングム、キアロディアといった出場機会を求めている選手にチャンスを与える一方で、出ずっぱりとなっているヴァイグル、ヴェバー、オノラといったレギュラーや毎試合負荷のかかっているプレアらには配慮した起用。

なんといっても序盤のヨーダンの2ゴールが効いて、あとは地力の差で勝ちきった試合という印象。この公式戦2連勝で得たいい流れを手ばなさず、リーグ戦でのパフォーマンスを上向きにして行きたいところだが。

早くにリードを奪ったこともあってかこの試合もカウンター主体の攻撃が多く、セオアネ監督がどういう攻撃のビジョンを持っているのかいまだにちょっとわからない感じ。開幕前はもう少しダイナミックな押し上げが見られた気がしたが。

いずれにしても失点が多いのは間違いなく、この試合も本来ならクリーン・シートで終りたかった。どちらかといえば相手との力の差に助けられた部分が大きく、課題も残り、チーム戦術への落としこみは道半ばで手ばなしでは喜べない勝利。

ポカールの3回戦は12月上旬に行われる。残っている16クラブのうち、一部のクラブは6つだけ。我々も足元をすくわれないように気をつけなければ。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「もちろん試合をうまく始められたことで非常に有利になった。二つの早い時間帯のゴールが大きな自信の上乗せとなった。観客もいい奮起をつくってくれて、それがチームにも大きなエネルギーを与えた。前半は非常にいい気分でやれた。3-0でハーフタイムに入れば、後半が前半とまったく同じようにならないのは明らかだ。そのために我々は少しばかり気をつけた。しかし重要なのはポカールで次のラウンドに進んだということだ」

この日はホームだがサード・ユニだったのがよかった。あとノイハウスの髪が伸びていた。

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