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【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 5-2 ケルン

■2022年10月9日(日) 15:30キックオフ
■Borussia-Park

日本時間で日曜日の夜10時半キックオフ。スカパー観戦した。11月になるとサマータイムが終わり同じ時間帯の試合でも11時半キックオフになっちゃうのがキツい。前節、ブレーメンに大敗し捲土重来を期す試合。メンバーはイジってこなかった。

ゾマー
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ベンゼバイニ
ヴァイグル コネ
ホフマン クラマー シュティンドル
テュラム

インドネシアでの試合後に観客がピッチになだれこみ多くの死傷者が出た事件に対して黙祷をささげた。コイン・トスでは勝ったケルンがボールを取り、シュティンドルは陣地の入れ替えを選択。

ボールを保持して中央から攻め上がろうとするグラードバッハに対して、ハイプレスからサイドを経由して攻略しようとするケルンのぶつかり合いに。10分、テュラムがドリブルで持ち上がり敵DFを抜いてエリアに侵入、シュートを放つが敵GKにセーブされる。

その後も一進一退の攻防となるがボールはグラードバッハが握る。27分、ホフマンの右CKに中央でフリードリヒが頭で合わせゴール。1-0と先制する。kickerではシュート部位は「肩」となっている。いい時間帯だ。

しかし直後の29分、自陣エリア内でクリアしようとしたホフマンがボールをヒットできず敵FWの足首をけってしまう。しばらくそのままプレー・オンとなったが、VARが介入、OFRの結果PKとなる。31分、これを決められ1-1の同点となる。

いったんは振り出しに戻ったものの、45分、敵エリア内でクリア・ボールが高く上がったところに競ったホフマンが敵DFに倒される。敵のヒジが顔面に入っていたように見え妥当な判断。敵DFはこのプレーでこの試合二度めの明国を受け退場となった。

すでにアディショナル・タイムになっていたがこれで得たPKをベンゼバイニが落ち着いて決め2-1と再び勝ち越す。そのまま前半を終了した。PKによる失点はあったものの流れを手ばなさずリードを奪ってハーフ・タイムになったのは大きい。

後半は立ち上がりからグラードバッハが流れをつかむ。47分、ヴァイグルが敵陣で奪ったボールをスイッチして受けたシュティンドルがエリア外から躊躇なくシュート。これがファーに決まり3-1に。

52分、シュティンドルに代えてプレアを投入、プレアはそのまま左のウィングに。53分には右サイドのスカリーにパスが通り折り返したボールにテュラムが詰めるがシュートは枠外に。イージーなボールに見えたが合わせきれなかった。

57分にもコネから縦パスを受けたテュラムが反転してシュートを放つが敵DFにも当たりわずかに枠外に。一人多いグラードバッハが押せ押せの展開になるがテュラムはなかなかシュートが決まらない。

2点差と人数の違いもあって試合はやや一方的に傾く。グラードバッハがボールを持ちほぼケルン陣内で試合が進む。76分、プレアから右に開いたホフマンにパスが通り、ホフマンはこれをワンタッチで中央に折り返す。ファーから走りこんだベンゼバイニがこれを押しこみゴール。4-1とほぼ試合は決まった感じに。

78分、クラマーに代えてボルゲス・サンチェスを投入、サンチェスは右ウィングに入りホフマンがトップ下にスライドしたか。さらに83分にはスカリー、ベンゼバイニ、ホフマンに代えてライナー、ネッツ、ヘアマンを投入。おそらくヘアマンが左ウィングに入りプレアが中央にスライドしたと思う。

その直後、左スローインからゴール前にボールを放りこまれ、ライナーが対応したが巧みに身体を使われてゴール至近から浮いたボールをけりこまれて失点、4-2と2点差に。追加点があったおかげであわてなくて済んだ。

アディショナル・タイムには左サイドに開いたプレアからのクロスを、ニアに入ったテュラムが右足アウトでひっかけてゴール。なかなか決められなかったテュラムがついにゴール、5-2とリードを広げて試合終了。ブレーメンにやられた分をケルンにやり返した。

序盤こそケルンの強度の高い守備に苦しんだが、セット・プレーからのゴールで先制すると、いったん追いつかれながらも前半のうちに勝ち越したうえ一人多くなり、後半立ち上がりから追加点を決めて、あとは主導権を手ばなさずに試合をクローズした。

数字を見ればシュート数14-5、CK7-4、ポゼッション66-34と、敵の退場もあったにせよグラードバッハが試合をコントロールしたことがわかる。時間の流れとともに確実に勝ち点を引き寄せたナイス・ゲームだったと思う。

前節、自陣での致命的なミスからの失点関与とオウン・ゴールで散々だったベンゼバイニがこの試合では2得点の活躍。信じて使ったファルケ監督に采配が光った。プレアが途中出場ながらいい働きで存在感を示し、選手起用の選択肢も広がっている。

前節とやっていることがそれほど大きく変わったわけではなく、このやり方を信じて続けて行けばよいということを確認した試合になった。大敗のあとも同じメンバーで戦った監督がこの試合の最大の勝者だったと言っていいだろう。

テュラムがここ数試合絶好機に決められないシーンも多かったが、ようやく決めることができて本人も気をよくしていると思う。左から来るボールを反転して右足アウトで流しこむとか難しいシュートの方が決まるのかもしれない。

CBも板倉のいない間フリードリヒがアピールしておりいい競争ができそうだ。板倉はランニングを開始したとの報もあり、復帰が待たれるがムリはしないでほしい。ワールドカップは本人は行きたいだろうが、辞退して静養に当てた方がいいんじゃないか。

これで9試合を終了し4勝3敗3分で勝ち点は15(1試合あたり1.67)に。順位は6位に上がり、首位のウニオンとは勝ち点5差、2位のフライブルクとは3差とした。一方で12位のマインツとも3差と全体に混戦になっており、着実に勝ち点を積み上げて密集から上に抜けたい。

ダニエル・ファルケ監督談話:
「ブレーメンでの厳しい結果の後でホームに戻り、しばらく勝てていなかったダービーに勝てたことは非常に重要だ。前半はケルンがここ数カ月なかなか負けなかったことの理由がよくわかった。彼らは非常にプレスの強度が高く、中央は極端にコンパクトにしてきた。こういう状況では頭を使って戦略的にやる必要があるし、先制する前にやっていたように、攻撃のために我慢強く準備をしなければならない。同点にされたあと、我々は直ちにギアを上げた。数的優位を得て3-1にできたことも当然非常に重要だ。4-1にした局面では我々のボール保持がバタついていてあまり評価できないが、最後には極めて妥当な勝利を手にすることができた」

早く板倉が見たい。

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