見出し画像

地固め療法③開始!

 前回の投稿から約1か月、ご無沙汰しております。
 『急性リンパ性白血病』の闘病を続け、この1か月色々ありまして、やっとこさタイトルの通り抗がん剤治療が再開できるようになりました。この期間は気持ちの浮き沈みや入退院等バタバタと過ごしておりましたので、それらも踏まえて記録をしておこうと思います。

▶前回の投稿後…

↓↓↓↓↓前回の記事はこちら↓↓↓↓↓

 前回の記事で、血球値の回復が見られず、今後も同様の経過であれば化学療法から造血幹細胞移植に治療方法を切り替える、ということで主治医の先生から病状説明を受け、移植の可能性が現実味を帯びてきたことに恐怖を感じつつ、今の自分にできることをやっていこうと体力づくりに励んでいました。
 その後、病状説明の後くらいから徐々に血球値が回復傾向に向かい始めたと同時に、MRD(測定可能残存病変)測定が陰性という結果が示されました。
 『MRD測定が陰性』ということは、私の体内にある白血病細胞が非常に少なくなっており、現在測定できる範囲では確認されなかったということです。(ただし、測定時は骨髄抑制期であったため、体調が整った段階で再度測定が必要)前回の記事に書いた3択、
 ①このまま血球値が回復しない:移植(造血幹細胞移植
 ②血球値が回復し、MRD(微小残存病変)測定が陽性:移植
 ③血球値が回復し、MRD測定が陰性:化学療法継続
 この内の3番目の選択肢となりました。正直当時は③は期待できず、移植に向けての準備をしていかなければならないなと、かなり憂鬱な気持ちでしたので、うれしい誤算でした。

▶退院→通院→再入院まで

 ただ、血球値の回復はかなり緩やかで、ちゃんと回復が行われるか確認が必要とのことで、体の免疫機能の主力である『好中球』が一定の値を超えた後に一時退院を行い、外来で検査を行いながら自宅療養を行うということになりました。
 そして11月25日、好中球も十分に回復してきたことが確認できたので晴れて一時退院となりました。
 10月初旬に入院して約1か月半ぶりの外はとても寒く、またわからない間に時間が経ってるなぁと思いながら家に帰った記憶があります。
 それからは久しぶりに家族3人で自宅で療養生活、家事や筋トレをこなしつつ定期的に病院で血液検査を行い、血球の回復状況を確認しておりました。途中38℃を超える発熱があったのには驚きましたが、すぐに体調も回復し、血球値も順調に回復しており、化学療法再開の判断が出るまでは10日ほどでした。
 「12月15日から再入院して、抗がん剤治療を再開します。」という先生の言葉はまた入院生活が始まることへの憂鬱な気持ちよりも、治療が進められる喜びの気持ちの方が強かったのを覚えています。ただ、この時期に再入院ということは、年末年始は確実に病院で過ごすことになってしまい、それだけは寂しく思いました。
 妻に再入院のことを伝えると、「うれしい反面、また入院してしまうのは寂しいなぁ」という反応で、なんだか申し訳ない気持ちにもなりましたが、こればかりはしょうがないということで納得してくれました。
 その後、入院前最後の週末に『幸先詣』として近所の神社にお参りに行ったり、入院のための冬用の衣類の調達や、娘の大好きなアンパンマンの乗り物に乗って遊んだりと、楽しく過ごし、12月15日、再入院となりました。

家の近くの神社 娘に参拝の作法を教える妻(伝わったかは不明)

▶これからの治療

 今回は地固め療法③というものですが、内容は6月に入院した時に最初に行った抗がん剤治療(寛解導入療法)です。
 当時は病気の発覚や慣れない無菌室での1人での生活、将来の不安などが影響してか、抗がん剤治療中に深刻な胃炎が発生し、本当に死ぬかと思った『7.10副作用』が起こった抗がん剤メニューです。

↓↓↓↓↓当時の記事はこちら↓↓↓↓↓

 先生曰く、この時の症状は抗がん剤の副作用というよりはストレス起因の可能性が高いということでしたので、入退院を繰り返し抗がん剤治療に慣れてしまった今の僕にはおそらく発生しないだろうとのことです。めちゃくちゃ苦しかった記憶ですので、お願いですから何もなく治療が進んでくれることを祈ります…
 その前段として、今日はMRD測定のための骨髄穿刺と首にカテーテル挿入作業を行いました。
 ここ最近の骨髄穿刺は胸骨で行っていたこともあり、もはや腰骨に針を刺すことへの恐怖がほとんどなくなってきた感じがあり、変なことに慣れてしまったなぁと思いました笑
 首へのカテーテル挿入は、通常腕の管から抗がん剤の投与を行うこともあるのですが、利用する抗がん剤が強力なものが多い寛解導入療法の場合は、細い血管が抗がん剤に耐えられないなどのリスクがあるため、首から心臓に近い太い静脈にカテーテルを挿入し、そこから抗がん剤を投与するようになります。久しぶりの処置で結構緊張しましたが、無事に刺してもらえました。数日は体内のカテーテルに違和感を覚えるそうですが、前回挿入時の記憶がないってことはすぐに慣れたのでしょうね。

首に何かが刺さっているのはすごい違和感笑

 明日から本格的に治療が再開します。さっそく数種類の抗がん剤の投与とあまり得意でない髄注があります。髄注は処置したら必ず足にしびれが出るので何回やっても慣れないですね…
 ともあれ、これから約1か月、また頑張って闘病生活を過ごしていこうと思います。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!