見出し画像

しばらく佐伯に帰らせていただきます②

 なんだかんだまるっと3週間、すっかりnoteの更新が滞っておりました。

 この間、決して「文章書くのめんどくせぇなぁ」とかでサボっていたわけでは(8割ほど)なく、しっかり白血病と闘っておりました。

▶苦戦した『地固め療法』1クール目

 今回、私は『地固め療法』の1クール目でした。

↓↓↓↓↓地固め療法について書いた記事はこちら↓↓↓↓↓

 この治療、抗がん剤の投与自体は全期間(約3週間)のうちの最初の6日間程度であり、後はほぼお休み期間というもの。
 「今回は楽勝やな、お休み期間中に筋トレしまくろ」と思っていたのですが、これが結構ハード、なんなら前回の寛解導入療法よりもハードだった印象です。

 というのも、今回利用した抗がん剤の『シタラビン』、こいつが中々厄介で、ほぼこいつにやられてたと言っても過言ではない日々でした。

▶とにかく面倒な投薬中の処置

 このシタラビン、どうやら人体の粘膜などから炎症(ひどい口内炎とか)を引き起こすらしく、特に『口・目』にその反応が顕著に出るそう。
 というわけで、シタラビンの点滴中は基本『15分に1回のうがい』と、『1日4回の点眼』が必須でした。点眼の方は食後と寝る前でしたのでそこまでなかったのですが、うがいが超難敵。

 投薬中は常に携帯で15分タイマーをセットし、鳴ったらうがい→タイマーセット→鳴ったらうがい…をひたすら繰り返します。
 そして投薬時間が3時間!つまりその期間中だけで12回もうがいのために作業をストップせねばなりません。1日に12回うがいすることなんか人生で初めてですよ。これは文章なんて書いてられませんね(言い訳)
 しかも、薬品の準備の都合上、投薬時間中に必ず昼食が入ります。「食事中ぐらいいいやろ!」ってキレそうでしたが、そこは大人の私、食事も中断してうがいをしましたとも!(後で先生に聞いたら食事中は別にうがいしなくても良かったようです。もっと早く言ってくれ…笑)

 おかけで目も口も特に炎症も起こらず、この点は頑張ってよかったです。
 しかし今回の地固め療法、きついのはここからでした。

▶ボディブローのような『吐き気』と『発熱』


 投薬開始から3日目、だいたいここらへんから『吐き気』が襲ってきました。最初は胃がムカムカする位のものでしたんで、吐き気止めで抑え込みながら食事をとっていましたが、8日目くらいで、ついに『食べ物の匂い』で吐きそうになるという経験をしました。
 茶碗の蓋を開けたときの湯気と一緒に鼻に届く炊きたての白ごはんの香り、そのまま蓋を閉じて看護師さんにお願いして下げてもらいました。
 こんなことは人生初の出来事で、正直その事実で気分が悪くなっちゃいそうでした。
 この日以降、病院食を止めてしばらくはウィダーやポカリ、栄養入りの点滴などでなんとかエネルギーを吸収する日々でした。

 それに合わせて体に現れていたのが、『発熱』でした。 
 解熱剤である程度抑えることができていましたが、それでも常に微熱〜38℃台の発熱が続く状態で、何をするにも体がダルく動きが取れない状態でした。結局この期間中で最大39.8℃まで熱が高まりました。

 吐き気と発熱が続いて中々ハードな日々で、これこそ抗がん剤治療!って感じのダメージでした。

▶なんとか復活!!

 そんなこんなでダメージを受けながらも、徐々に食事も取れるようになり、熱は結局最後まで高まったままでしたが、何だか熱耐性がついたのか、38℃くらいなら問題なく動ける様になりました!笑

 そして2日ほど前から骨髄中での血球製造作業に伴う腰痛と最後の発熱を乗り越え、本日無事に骨髄検査を終え前回同様寛解状態を維持できているということで、明日退院です。

 今回は1週間も帰省できませんが、久々の佐伯を満喫しようと思います!(天気予報はずっと曇りor雨ですが…笑)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!