地獄へ飛び込む(1年ぶり2回目)【白血病】
1週間、これまでとは異なる抗がん剤での治療を行った。今回はその結果の報告になる。
いまの自分はすでに地獄の淵に足をかけた状態だ。明日からの前処置がその背中を強く押してくれる。地獄へ飛び込めば、移植に成功するか、生着できずに死ぬか、身体が地獄の業火に耐えられず死ぬか、いずれかの結果が出るまでそこをはい出ることはできない。
結果がどうなるかわからない。それでも未来を生きるにはこの選択が最善と自身で判断した。
ならば、せめて1回目の経験を糧に、2回目の地獄できるだけ過ごしやすくできるようにやれることをやりたい。
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▶先週の前々処置の成果
末梢血の白血病細胞は減少、骨髄中の同細胞も実数は減少
先週の検査結果は悪化。10月上旬の絶望的な状況に逆戻りしたような内容の報告であった。
今週の検査結果はベストではないがベターと言える結果であった。
まず末梢血(採血で取れる血液)の中の白血病細胞がしっかりと減少していた。今日まで服用した抗がん剤がある程度の効果を発揮してくれていると思われる。
骨髄中の白血病細胞については、比率は増えたが、実数は減少した。
急いで作ったグラフなので見栄えがあれだけど、上記のイメージ。
これまでは抗がん剤の副作用による血球の減少があまりなく、骨髄穿刺によって採取される細胞数が多かったので、そのうちの白血病細胞の比率は低めになっていた。しかしこの1週間の治療で用いた抗がん剤により、正常な血球が大きく減少したため、白血病細胞の比率があがってしまった。しかし、実数を比較すると、この1週間で白血病細胞は60%ほど減少している。
決して悪い結果ではない。理想値としては1週間前の比率を維持しつつ、実数も抑えていきたかったところだが、そもそも使っている抗がん剤がかなり弱めのため、先生もそこまでは期待できないだろうとは予想していたようだ。
とはいえ、実数が減少してくれたことは幸いである。明日からの前処置により破壊される白血病細胞が少なくなれば、『腫瘍崩壊症候群』の発生確率や、発生した場合の程度も軽減される。それだけ移植に向けて負担を減少させることが可能になる。
ただ同時に、正常な細胞が減ってしまっているのはひとつの懸念点でもある。正常な細胞が減っている分、前処置の強力な抗がん剤による副作用が大きく現れる可能性がある。
先生からは「前処置による副作用は、前回と同等かそれ以上にきついと思う」と言われた。特に粘膜障害等で食事が難しくなるのではないかと予想していた。その際には鼻から管を通して栄養を流し込む形になるだろうと言われた。
その辺の判断は先生に任せるつもりだ。
前回の移植時、熱もガンガン上がる中で「このままでは高確率で出血性膀胱炎になってさらにきつくなる。それを避けるために尿道カテーテルを挿入した方がよい」と痛みのダメ押しを推奨された。移植前から尿道カテーテルは嫌なだなと思ってはいたが、そのタイミングで処置を行ったことで結果的に出血性膀胱炎というさらなる痛みを回避できた。
その判断の実績もある先生なので、その点はお任せしたいと思っている。
▶移植スケジュールのおさらい
11月28日~12月3日:前処置(抗がん剤3種)
12月4日:造血幹細胞移植(=臍帯血移植)
1月上旬:(理想的な)生着時期
2月下旬:退院予定
明日から前処置が始まる。
前処置は放射線治療と抗がん剤治療を併用する場合があるが、今回の自分は放射線治療を行うことなく、規程の6日間、みっちり抗がん剤治療を行うことになる。先日記載したブログの分類としては『ミニ移植』となるが、強度としては『フル移植』と同等の強度だそうだ。そこら辺は先生が自分の体力と白血病細胞の状況を鑑みて選択した治療方法なので、細かい部分を聞き取りはするが、方針にケチをつけるつもりはない。
自分の身体と、それを救い続けてくれた先生の判断を信じるのみ。
そこまでやったとしても、移植時に白血病細胞が残っていれば、それだけでもうゲームオーバーの確率が跳ね上がる。それだけ生存確率の低い戦いに臨もうとしていることは自分が1番よくわかっているつもりだ。
それでも生きたい。そのためにやれることをやる。
↓↓↓造血幹細胞移植に関する記事はこちら↓↓↓
▶雑記
恐らく12月から1月の期間は、落ち着いてPCの前に座ってブログを書けるだけの心身の余裕はないと思う。基本的にはTwitterやFacebookなんかに短文で状況を報告するだけになると思う。気になる方はどうかそちらで情報を見てもらえると助かる。
加えて、仮に自分が死んでしまった場合には、noteおよび各種SNSの更新は完全に途絶えると思う。妻にそれをしてもらうのは酷だと思っているので、まったく音沙汰がなくなった時にはそういうものだと理解していただきたい。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!