続・始まらない治療②
前回の投稿からも10日ほど経過しておりますが、いまだ低空飛行を続ける血球値に不安もありますが、変わらず停滞状態です。
▶この10日間で行ったこと
基本的には、採血→輸血、皮下注射、時間があれば筋トレという流れで過ごしています。
今回入院してから大体こんな感じで数値が増減しております。いずれの数値(特に血小板)も、正常値を大きく下回っています。そのため、生活する上でもちょこちょこと影響が出ていたりします。
例えば日常の回診時の血圧測定だけで腕に内出血ができたり、階段の上りで息切れが激しいなどです。
サバイバーシップ【骨髄抑制】のページから抜粋
一般的に上記のような影響が出るのですが、幸い感染症の感染などの大事にはなっていません。ですが、安全のため最近は院内も用事以外では出歩かないようにしています。退屈に感じることも多いですが、自分の命に関わるので大人しく自室で筋トレに励んでおります。
余談ですが引きこもりと筋トレのおかげか体重は順調に増加を続け、目標にしていた体重を超え、以前お世話になった研修医さんに会った際に「なんかでかくなりました?」とお褒め?の言葉をいただきました。
▶なぜ数値が回復しない?
現在白血病の治療のための『地固め療法』を行っている途中であり、その際に使用する抗がん剤により『骨髄抑制』という状態になっているのだと思われます。
抗がん剤は細胞分裂が活発な部位ほど影響が出やすいそうで、骨髄は血液を生産するため非常に活動が活発な部位であり、それにより抗がん剤の影響を強く受けてしまいます。
ただし、骨髄抑制もおおよその期間の目安があるようです。
サバイバーシップ【骨髄抑制】のページから抜粋
通常抗がん剤の投与から1ヶ月もすればある程度は数値が回復していくものですが、前回の抗がん剤の投与から1ヶ月以上経過した今でも各数値が減少を続けている現状が少々予想外の状況となっています。
そこで先生から提案されたのが『胸骨での骨髄生検』の実施でした。
▶胸骨での骨髄生検の目的
これまで私は骨髄生検=腰骨で行うものだと思ってたので、胸であれをやるって伝えられた時はすごくビビりました。
胸骨で骨髄生検を行う目的を尋ねると、
①稀に腰では白血病細胞がなくとも、胸の方で発生している可能性がある。こうなった場合には、治療中の再発ということになる。
②胸骨の方が腰骨よりも活発であり、こちらでも細胞が全く生産されていなかった場合には『再生不良性貧血』など他の病気に罹患した可能性も考えていかなければならない。
正直説明を受けた時は血の気が引きました。ただでさえ白血病も治療が滞ってるのにここから再発や別の病気(後で調べたら難病指定されているもの)にも対応していかなくなるのかと思うと絶望しそうでした。
入院して久しくなかった心が折れそうな感覚でした。
とはいえ、提案された時点ですでにまる2週間、血球値は低下を続けている現状のため、早めに原因を突き止めたいという気持ちもありましたので、渋々了承しました。
▶胸骨での骨髄生検の結果
当日朝に「今日の午後イチでやりましょう」と言われてからは本当にビビってました。ビビりすぎて昼ごはんに全く手が付かないのは人生で初めてでした。笑
いざ始まるとやることは腰と同じなのですが、見えそうで見えない位置で先生達が処置の準備をすすめている音が聞こえ(シートが半分被さっていたので処置の様子は見えませんでしたが)背中にじっとり汗かいてました。
まずは麻酔をうって、その後管?を刺して髄液を採取するというのはいつもの流れでしたが、それが自分の心臓の真上で行われているのはあまりにも心にクるものがあったので目は開けられませんでした。
麻酔は腰でやるときよりも痛いし、髄液を抜かれる独特のひかれる感じも腰よりもずっと強く、正直泣きそうでした。
できればもう2度としたくないです。。。
結果としては、胸骨に白血病細胞は確認されず、血球のもととなる細胞も確認できたので再生不良性貧血の可能性もなさそうという結果になりました。①、②どっちも問題なくて良かった…
▶これから
そろそろ入院して3週間です。いい加減本来の治療をすすめたいところですが、血球値の回復を待ちつつ、筋トレで体を鍛えておこうと思います。
直近の採血で、骨髄の回復期に見られる芽球が確認されたので、今度こそ回復が始まるのではないかと祈っております。
当初の入院計画なら11月中旬には地固め療法の3クール目を終えて退院の予定でしたが、この様子ですと帰れるのはもう12月に入ってからでしょうね。
冬服持ってきてないから退院時は持ってきてもらわないと笑